モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

山の恵み時候坊(妻女山里山通信)

2009-10-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ にほんブログ村 写真ブログへ
ブログランキング・にほんブログ村へ

 今年は、夏に雨が多く夏キノコは豊作でしたが、9月に雨が少なかったため秋のキノコはどこも不作です。松茸山でも休業状態のところが出ています。わが家の山も例年ならば時候坊が雨後の竹の子のようにたくさん出るのですが、9月下旬から10月上旬はさっぱりでした。

 それが、雨が降ったので、ひょっとしたらと思い立ってわが家の山(留山で関係者以外は立入禁止です)へ寄ってみると、時候坊が5本出ていました。これはもっと出ているだろうと探すと、何度かの豪雨で菌が落葉松の松葉と一緒に流されてしまい、いつも出る上部にはありません。

 もしやと思い下っていくと、だんだん多くなります。そして、猪が盛大に掘り起こした段差に来ると、ありました。輪菌になった時候坊。ざっと20本はありました。私が早春から除伐した落葉松林に大量に出たわけです。除伐のおかげで風が通り陽も適度に差すようになったためです。昨秋に時候坊の菌もあちこちに蒔いておきました。あっちにもこっちにもと採取すると、結局81本採れました。不作の年にしてはまずまずの収穫です。去年は一度に405本採ったこともありましたから。

 時候坊は、さっと湯がいてゴミを取り除きます。その日食べる分以外は、小分けして冷凍します。昔は塩漬けにしていましたが、冷凍の方が塩出ししなくてすむので風味が損なわれません。食べ方は、おろし和え、豆腐ときのこ汁、きのこうどん・蕎麦、鍋物に、時候坊和風パスタも美味です。代表的な信州の秋の味覚で、これを食べないと秋が来たという気がしないという信州人は少なくありません。

 といっても時候坊はもう終わり、季節は栗田家ではなく栗茸、剥茸、紫占地に移りつつあります。今年は、某山の奥の奥で幻の本占地のシロも見つけました。温暖化と異常気象で、昔とはきのこの出方が変わってしまいましたが、錦秋の秋に向かって日に日に色づいていく信濃の山々です。

★きのこ料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)をご覧ください。色々あります。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。トレッキング・フォトルポにない写真もたくさんアップしました。

★トレッキングは、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】にアップしました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 手作りイチジクジャム:新信... | トップ | 『沈まぬ太陽』のモデル小倉... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アウトドア・ネイチャーフォト」カテゴリの最新記事