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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

2ヶ月ぶりに謙信と貝母の群生地の陣場平へ。福寿草の咲く堂平大塚古墳へも。ウスタビガの繭のストラップ(妻女山里山通信)

2017-02-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末の土曜日、午前中はどんよりとした寒い曇り空でしたが、昼ごろから晴れてきたので久しぶりに妻女山奥の陣場平と堂平大塚古墳に行ってきました。妻女山への舗装路は、高速をくぐった上杉謙信槍尻の泉のカーブが凍結しています。毎年このカーブで立ち往生してレッカー車のお世話になる観光客がいます。それも真冬でなく、3月が多いのです。

(左)妻女山の駐車場の上にある妻女山里山デザイン・プロジェクトの仲間とやっている椎茸栽培。採り残した小さなものは凍っています。(中)林道のカーブは、こんな感じで凍結してつるつるです。轍の跡が特に危険です。(右)やっと長坂峠。正面には斎場山(旧妻女山)。謙信の本陣跡と伝わる山で、山頂は円墳なので円形で平らです。現在の妻女山は、本来は赤坂山といいます。

(左)長坂峠から見る善光寺平。平地の日向には雪はありませんが、日陰には残っています。戸隠連峰や飯縄山は雪雲に隠れて見えません。(右)長坂峠から陣場平に向かいます。尾根の南面や西面には残雪がありません。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたという陣場平。落葉松林の影になるため残雪があります。2014年の豪雪の年はもっと残雪がありました。2015,2016年は残雪がなく、蕗の薹がもう出ていました。今年は遅そうです。貝母(編笠百合)の芽が出るのも遅いかもしれません。4月中旬過ぎの満開の光景が待ち遠しい。

(左)ヤマコウバシの枯れ葉が残る林道を、堂平大塚古墳に向けて下っていきます。(中)横穴式の堂平大塚古墳。(右)その隣りにある今は亡き山仲間のKさんのログハウスへ。アールグレイティーを入れて午後の紅茶タイム。BGMは小鳥のさえずり。

 ログハウスから見る千曲川と西山の風景。千曲川に掛かる橋は手前から国道18号、しなの鉄道、北陸新幹線。手前は上信越自動車道。千曲川に冬の渡り鳥の鴨が全く見られないのが不気味です。

(左)古墳に咲く福寿草。春を告げる可愛い花ですが毒草です。昨年は出ていた山蕗はまだ出ていません。(中)陣場平へ戻ります。(右)帰路は林道ではなく昔の山道へ。イノシシが掘り起こした跡。そんなに大きな個体ではない様です。

 妻女山の駐車場に戻って、林道倉科坂線から見る松代方面。拙書でも載せている尼厳山や奇妙山の残雪も随分と少なくなりましたが、まだまだ寒い日が続きます。信州の本格的な春はもう少し待たなければ訪れて来ません。そして春は短く、あっという間に初夏になります。

 以前、妻女山で出会った信州出身で横浜在住の男性からウスタビガの繭のストラップがたくさん送られてきました。最初に出会った時に、天蚕の繭を集めて布を織っている話や、ウスタビガの繭を集めてフクロウのストラップを作っているという話を聞いたので、ウスタビガの繭を集めておきました。昨年の12月のある日に妻女山で再開したのですが、用事があって帰らなければならず、繭を見つけに行くという彼とは別れたのですが、家に帰って集めておいたウスタビガの繭を彼の車のバックミラーに下げておいたのです。
 後日お礼の手紙が来て、今回大量のストラップが届いたのです。これは可愛いですね。感激しました。色々な人に配ってくださいということなので、友人や職場の女性たちなどにプレゼントしようと思います。フクロウは、日本では「福来郎」「不苦労」などといって幸福の象徴ですが、欧州では知恵や賢者の象徴として愛されています。英国では、「森の守り神」として知性の象徴とされています。映画「ハリーポッター」シリーズには毎回ふくろうの郵便が来ましたね。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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