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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

米子大瀑布への道が3年半ぶりに開通! 梅雨時、真夏、錦秋、初冬のトレッキングルポ。梅雨の滋味を喰らう(妻女山里山通信)

2023-06-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 2019年10月の台風19号で道路が崩壊し通行止めになっていた長野県須坂市の米子大瀑布(よなこだいばくふ)への道が3年半ぶりに開通しました。米子大瀑布は、根子岳、四阿山、浦倉山が形成する大カルデラの最北部の秘境にあります。権現滝(男滝:落差82m)と不動滝(女滝:落差89m)の二条の大瀑布が迎えてくれます。古くから不動信仰、山岳信仰の聖地として有名です。また、主に硫黄を産出する鉱山としても古くから知られていました。
 米子鉱山の起源は古く、江戸初期ともいわれています。日本三大不動尊の一つ米子不動尊(瀧澤山家原院如来寺→米子瀧山威徳院不動寺)は、奈良時代に行基により開山された古刹といわれています。また、奇妙滝のある奇妙山は仏教用語の「帰命」が転訛して奇妙となったもので、木食信仰遺跡があることからも、深山でありながら人の出入りはかなりあったと考えられます。8世紀の「続日本紀(しょくにほんぎ)」に、当時信濃国から朝廷へ石硫黄の献上があったことが記されているのですが、これは米子鉱山のことと推察されます。
 米子大瀑布へは、80年代に初めて訪れてから7、8回行っていますが、最近の3回のルポを紹介します。アンダーラインのある記事のタイトルをクリックしてください。観光地と勘違いして軽装で来る人がいますが、トレッキングシューズ、帽子、雨具、充分な飲み物、非常食が必須です。携帯は通じないと思ってください。早出早帰が基本。また、熊や猿などの生息地です。

信州最古の不動霊場・日本三大不動尊の米子不動尊からレンゲツツジ満開の米子大瀑布へ(妻女山里山通信):2019年6月の山行。梅雨の晴れ間の大瀑布。


日本のギアナ高地、米子大瀑布へ。薄雪を踏んで幻のソブ池へ(妻女山里山通信):2017年11月の山行。薄雪の大瀑布。


錦秋の米子大瀑布へ。瀑布の上にある幻のソブ池探索も。「続日本紀」に記述のある米子硫黄鉱山(妻女山里山通信):2015年10月の山行。錦秋の大瀑布。


【信州の山】四阿山カルデラ一周 Mt.Azumaya from The Yonako falls in Nagano
米子大瀑布-根子岳-四阿山-浦倉山-米子大瀑布【四阿山カルデラ周回コース】約23キロ10時間のロングコース。:2010年8月の山行。ハイビジョンです。ぜひフルスクリーンでご覧ください! 拙書でもこのコースは、写真と地図と文章で詳しく紹介しています。大瀑布から根子岳や浦倉山方面への登山道が登山可能かは未確認です。須坂市役所にお問い合わせください。


 前の記事の最後で紹介した淡竹(はちく)ですが、「砂肝と淡竹の中華炊き込みご飯」を作りました。材料は、砂肝、茹でた淡竹、長ネギ。調味料は、中華醤油、牡蠣油、中華出汁、味醂、鰹出汁、五香粉、胡椒。淡竹は信州新町道の駅やJAの産直コーナーで買えます。ボリュームあって安いのが魅力です。鯖の水煮缶詰との味噌汁が有名ですが、若竹煮、炊き込みご飯、天ぷらや肉詰めやエビや白身魚のすり身を詰めてフライも美味です。

「淡竹と新玉葱と牛豚合いびき肉のおやき」味付けは、手作り信州麹味噌、鰹出汁粉、牡蠣油、胡麻油。皮は、夢力と幻の小麦・伊賀筑後オレゴン。両面に胡麻油で焼き目をつけてから20分蒸してできあがり。ビジュアルは地味だけれど、餡も皮も想像以上の旨さ。手が止まらない。伊賀筑後オレゴンを食べたら小麦粉に対する考えが変わるかもしれません。

「浅間山とカブの煮物」新潟県十日町市の名産車麩の両端のはじ麩と甘いカブを鰹出汁、貝出汁、手作り塩麹、干し椎茸、昆布、薄口醤油、本味醂で煮ました。噴火口には卵。締めには汁でお茶漬けに。

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