モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

コムラサキの光る林道倉科坂線の秋(妻女山里山通信)

2008-10-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 午前中所用で松代へ行くことになりました。普通に行けば車で10分足らずですが、それではつまらないと、林道倉科坂線を使うことにしました。一般車通行禁止ですが、わが家は入口に山を持っているので、林業関係者ということでいいでしょう。というわけで約6キロの林道に入りました。この林道は、最近鞍骨城趾へ登る際にも使われているようです。このところ激しい雨が何度か降ったので、崩落箇所があるかもしれないと、スコップも積み込んで出発。まだ本格的な秋の前なのでヤブも心配でした。

 「上杉謙信槍尻之泉」近くでは、わが家の庭にもある小紫式部(コムラサキ)が、鮮やかな紫の実を鈴生りに付けていました。三つ葉通草(ミツバアケビ)、サワフタギ、アサマブドウ、ミズキ、サンショウ、キツネササゲなど、秋の実は紫色のものがけっこうあります。中でもコムラサキは、ひときわ艶やかで目立ちます。

 林道は、初めこそフラットで走りやすい路面でしたが、すぐに轍のえぐれたラフな路面になりました。そして予想通り、林道の両側はひどいブッシュ。我が愛車は、色付き始めたヤマハギや刺のあるエビガライチゴ、イラクサやススキのビンタを受けながら果敢に林道を進みます。時折頭上からはクズのつるが垂れ下がり、轍の中央に生えて枯れた草が愛車の腹に当たってカリカリと音を立てます。谷側は崖、山側は側溝がありと、一瞬たりとも気を抜けません。

 眼下に我が母校の清野小学校が見えると、その手前の谷は、第四次川中島合戦の折りに上杉軍の兵士が千人隠れたという千人窪。林道の名前の由来にもなった大村から倉科へ二本松峠を越える倉科坂を横切ると、道は思いの外アップダウンを繰り返し尾根をいくつか回ります。清野氏の鞍骨城趾の下に来ると深山という地名の通り深山の雰囲気。車を止めて出ると、緊張感に包まれます。どこから月の輪熊や猪が現れても不思議はない感じ。路傍の関東嫁菜(カントウヨメナ)の淡い紫がそんな心をほぐします。

 林道走行は、思いの外順調でした。ところが、あと2キロぐらいで里に下りられるというところで、大きな倒木に遭遇。行く手を阻まれてしまいました。スコップは持ってきましたが、チェーンソーは持っていません。やむなく撤退です。倒木の手前に僅かですがUターン出来る場所があったのが幸い、なければ数百メートルをバックするはめになるところでした。そして、泥だらけになった愛車で街に向かいました。

 ある林道の途中で、目星を付けてきのこ狩り。熊鈴を持ってこなかったので、きのこを探しながらも周囲に五感を張り巡らします。信州では時候坊と呼ばれるハナイグチを27本採りました。山を見てきのこのありそうな所を推定し、当てるのは嬉しいものです。ジコボウは、さっと湯がいておろし醤油で。もう一品は豆腐と味噌汁にしました。信州は、いよいよ本格的なきのこシーズン突入です。

 今回の林道走行は、モリモリキッズこちらのフォトレポをご覧ください。ナギナタコウジュやカントウヨメナのマクロ写真に、ヤマウルシ、ヌルデ、クサギなどの樹木。林道から撮影した川中島や松代のパノラマ写真があります。

 ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。

 MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)日本料理に、今回採れた「ジコボウのおろし醤油」三パターンのレシピアップしました。おすすめの「ジコボウの和風パスタ」もリンク。

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