世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ポーラースター・システム・8

2016-11-27 04:12:45 | ポーラースター・システム


 烏の新しい少佐は礼をして大監督の前をさがり、列に戻って、いまマジエルの星のいるあたりの青ぞらを仰ぎました。(ああ、マジエル様、どうか憎むことのできない敵を殺さないでいいように早くこの世界がなりますように、そのためならば、わたくしのからだなどは、何べん引き裂かれてもかまいません)
 マジエルの星が、ちょうど来ているあたりの青ぞらから、青い光がうらうらとわきました。


宮沢賢治「烏の北斗七星」



  ☆


宮沢賢治はゴッホの再生である。ゴッホの人生で果たせなかった使命を、なんとかしようとして、死んでからまた、すぐに生まれてきた。

だがこの人生も、馬鹿に妨害されて、ほとんど何もできなかった。

彼は人格を荒らされて、いやなことをされすぎて、自分のことは何もできなくなった。彼は美しい物語を残したが、それはほとんど、彼をバックから支えていた天使が、彼と融合してやったことなのだ。

あまりに悲惨な例だ。

賢治が書いている詩や物語は、賢治自身も書いているが、ほとんど、バックから彼を守護していた天使が書いたんだよ。だから、賢治自身は、自分が書いたものとは思えないと思っている。確かに作品の中に自分はいるが、それを中心にして、ほかの天使がすべてをやっているからだ。

バックから援助していた天使が、彼の魂を北辰のように中心に据えて、彼がやりたいと思っていたことをすべて詩で表現した。

賢治の物語が美しいのは、その愛が美しいからだ。







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ポーラースター・システム・7

2016-11-20 04:14:03 | ポーラースター・システム


政をなすに徳をもってす。譬えば北辰のその所にいて、衆星のこれに共かうがごとし。


孔丘



  ☆


北辰制のもとになった言葉だが、孔子も、真の王の元、国がよくなっていく徳による政治を目指した。

そのためにはなんでもした。

愚かな政治によって、民が苦しむのがつらかったからだ。

人々への愛が大きかったからこそ、彼はこの苦しい世界に生まれてきてくれた。太古の時代は偉大な王であったこともあった。善政をしき、偉大なことをなしたこともあった。

だが彼が生きていた時代は、馬鹿が席巻し、王位をほぼ独占していた。王族などに生まれれば、すぐに殺される。

だから彼は、野に下り、田舎の下級役人の家の、第二夫人の子として生まれてきたのだ。

人々を教化し、人間の心の段階を底上げすることによって、国を救おうとした。

真の王の霊魂はいつも、国民の救いを考えている。そして真実、彼が王になれば、国民は救われるのだ。

理想というものは、子供の思い描く甘い夢ではない。

愛の理想を、子供の夢だと片づけて破壊してしまう、馬鹿が間違っているのだ。それを大事にしてまじめに育てていけば、本当に世界はよくなるものを、馬鹿がすべてを台無しにしてしまう。

だからいつもすぐに国は行き詰まり、乱がおこり、馬鹿になって、国は滅んでいく。

何度同じことを繰り返しても、馬鹿はわからない。








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ポーラースター・システム・6

2016-11-13 04:13:28 | ポーラースター・システム


わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ


天智天皇



  ☆


高い愛の存在とは、ただそこにいるだけで、すべてがよくなっていくものだ。

その功しと徳を慕って、あらゆる存在が動くからだ。

天智はまさにそのような王だった。特に高いことをしたわけではない。ただ、真心から、人のために良いことをしてやろうと考えていた。そういうことが、自然にできる魂だった。

彼が王であった間は、国はすべてがうまくいったのだ。痛い戦争はあったが、きついことにはならなかった。馬鹿がとりついて国を滅ぼそうとしても、できなかったのだ。

馬鹿は、暴虐をすれば、すべてを堕落させ、破壊することができると思っている。

だが、愛はそんなに甘いものではない。

光のように柔らかく見えて、金剛石よりも硬いのだ。

どんなに馬鹿が馬鹿にしても、愛は決して腐らない。

小賢しい知恵と、盗んだ財で、滑稽なことをして回している、馬鹿の政治は、すぐに滅ぶ。
本物を馬鹿にして、自分はどんなにかっこいい看板を掲げても、正体がすぐに出る。

所詮は女のためにやったのだとね。








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ポーラースター・システム・5

2016-11-06 04:17:55 | ポーラースター・システム


悲しいかな男子蓬桑の志
家郷更に慈親の憂となるを


吉田松陰



  ☆


松陰も、馬鹿に妨害をされて、人生を曲げ放題に曲げられた王の魂だ。

馬鹿というのは、何もわからない。自分よりいいというだけで、王の人生をめちゃくちゃに壊すのだ。それで結局は自分がだめになる。

王の霊魂は、国民を救いに来ているからだ。

松陰は、生きている間は、ほとんど使命を果たすことはできなかった。だが彼がやれなければ、日本は危ない。ひいては世界が危ない。だから彼は、霊界に退いてから、すべてをやったんだよ。

霊界で活動を起こしたのだ。良い霊魂を率いて、たくさんの志士の人生を操り、暴動を起こさせた。それで、国をひっくり返したのだ。

江戸城があっけなく開城したのは、もはやだめだったからだ。馬鹿が無理にやったことが、天使の力技でみんなだめになっていたからだ。

松陰は、本来ならやってはならない手を使って、明治維新をなした。馬鹿はいずれ、この代価を支払わねばならない。無理にでもやって国を救ってくれた天使と、それによって迷惑をかけた人間のすべてに、相当の代価を支払わねばならない。







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ポーラースター・システム・4

2016-10-30 04:12:44 | ポーラースター・システム


ランプの光の下で馬鈴薯を食べている人たちは、いま皿に伸ばしているその手で土を掘ったのだ。ぼくはそれをはっきりさせようとした。だからこの絵は手とその労働を語っていて、百姓たちがどんなに正直に稼いで自分の賄いを手に入れたか語っているんだよ。


フィンセント・ファン・ゴッホ



  ☆


ゴッホの使命は、思想家として社会運動を起こし、社会の底辺にいて苦しんでいる人を救うことだった。

だが、馬鹿に妨害されて、人生を無理やり曲げられ、画家にされてしまったんだよ。

馬鹿の霊は大勢で固まって、彼の自己活動をことさらに妨害し、本霊がやりたいことは何もさせなかったのだ。

彼にできたことは、人生への情熱を表現した画業を残すことだけだった。それを見ると、人はゴッホの魂を感じることができる。そして社会のために働こうとする自分の情熱に、幾分かの油を注ぐことができる。

彼に、それだけのことしかさせることしかできなかったというのが、人類の愚なのだ。

彼が使命を果たしていれば、オランダはいいことになったんだよ。国が人類のために貢献したことになり、国徳が増えるからだ。王の魂が、よいことをしてくれれば、必ず国がよいことになるのだ。








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ポーラースター・システム・3

2016-10-23 04:12:24 | ポーラースター・システム


人は兄弟姉妹として、共に生きていく術を学ばなければならない。
それが出来なければ、私たちは愚か者として共に滅びることになる。


マーティン・ルーサー・キング・ジュニア



  ☆


彼の名前がキングであったことは、象徴的だ。

彼はアメリカの王としてふさわしい魂だったが、黒人を救うために、黒人として生まれた。

民主主義の世界では、彼は為政者となることはできない。天使に選挙活動などさせてしまえば、それは人類の罪になるからだ。

だから少しでも国をよくするために、真の国王は、最も苦しんでいる国民を助けに来るんだよ。

それで国を助けようとする。それが王の愛だ。

この愛に、それにふさわしい姿を与えられない政治体制は、間違っていると言える。

真に国をよくしてくれる、よい魂を、政治に生かせない政治は、愚だ。







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ポーラースター・システム・2

2016-10-16 04:19:25 | ポーラースター・システム


世治まり民やすかれと祈るこそ我が身につきぬ思ひなりけれ


後醍醐天皇



  ☆


北辰制に向かう道を作るためには、まず馬鹿の政治がどんなものであるかを、学ばねばなるまい。

後醍醐天皇は、王として理想的な人格を持っていたが、あらゆる馬鹿に邪魔をされ、政権から追放され、異形の王として片づけられた。

国民のために情熱をもってやったことも、すべては馬鹿がやったことだにされてしまった。

よいものを馬鹿なものにして、馬鹿をよいものにする。そういうことを、馬鹿はずっとやってきたのだ。

だが、後醍醐天皇を正当な王として立てることができなかったからこそ、日本は間違ったのだ。あれ以来、ずるいことでも馬鹿なことでもなんでもして、痛いことをやれるやつのほうが偉いになってしまったのだよ。

君たちは戦国時代の英雄をもてはやすが、ああいうのは本当は、あまりいいものではないのだ。的確なものは生き残ることはできるだろうが、愛がすさまじく苦しくなる。馬鹿が偉いになってしまう。

徳川家康は馬鹿なんだよ。偽物なんだ。痛い盗みをして、大勢の霊が操作して、でかくした人格なんだよ。家康が王になったからこそ、日本は鎖国して、大変なことになったのだ。

後醍醐天皇の政治が成功していたら、明治維新の苦悩はなかったのだ。あれは日本人がやりえた奇跡のように伝えられているがね、ほとんど、吉田松陰が無理やりやったことなんだよ。

そこまでやらねば、日本の国を救えなかったということなのだ。

なにもかもは、日本人が真実の王であった後醍醐を馬鹿にしてしまったからそうなったのだ。






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ポーラースター・システム・1

2016-10-09 04:21:36 | ポーラースター・システム


優しい太子殿下、私は処女ジュハンヌと申します。天の君主は、私を通じ、殿下がランスの町で大典を挙げられ、王冠を戴かれて、フランス王たる天の君主の代理人となられるよう、お望みになっておられるのでございます。


ジャンヌ・ダルク



  ☆

北辰制をこの世界に具現するためには、人間が愛を深く学ばねばならない。
権謀術数だけでやっていると、政治は腐敗する。人間を甘く見るからだ。
技術だけでやれるほど、政治は甘いものではない。

高い愛を招き、それで政治を統率し、神の流れを国に呼び込んでくるというのが、北辰制の目的だ。

王権神授説というものは、民主主義の理想からは、愚かな嘘と考えられているが、それは法則的には真実ではない。

真の王権とは、真実、神の代理でなければならないのだ。

だが王制は廃れ切った。馬鹿が権力が欲しいだけのために、無理に王になって、嫌なことをしすぎてしまったのだ。
それでわれわれは今、北辰という言葉によって、新たな命を政治に吹き込もうとしている。

この世界に新たなものを生み出すために、神の流れを感じられる魂を、政治に呼び込まなくてはならない。

そのためにはどうすればいいか。

それをこれから考えていこう。








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