わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ
天智天皇
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高い愛の存在とは、ただそこにいるだけで、すべてがよくなっていくものだ。
その功しと徳を慕って、あらゆる存在が動くからだ。
天智はまさにそのような王だった。特に高いことをしたわけではない。ただ、真心から、人のために良いことをしてやろうと考えていた。そういうことが、自然にできる魂だった。
彼が王であった間は、国はすべてがうまくいったのだ。痛い戦争はあったが、きついことにはならなかった。馬鹿がとりついて国を滅ぼそうとしても、できなかったのだ。
馬鹿は、暴虐をすれば、すべてを堕落させ、破壊することができると思っている。
だが、愛はそんなに甘いものではない。
光のように柔らかく見えて、金剛石よりも硬いのだ。
どんなに馬鹿が馬鹿にしても、愛は決して腐らない。
小賢しい知恵と、盗んだ財で、滑稽なことをして回している、馬鹿の政治は、すぐに滅ぶ。
本物を馬鹿にして、自分はどんなにかっこいい看板を掲げても、正体がすぐに出る。
所詮は女のためにやったのだとね。