
No,56
ラファエロ・サンツィオ、「ヴェールの女」、16世紀イタリア、盛期ルネサンス。
ラファエロは狸だ。この絵はラファエロ的にしあげてあるが、ラファエロ自身の筆は一筆も入ってはいない。すべて弟子の制作だ。
衣服の描き方なども卓越しているが、ラファエロにはこういう描き方はできない。
だがそういうことを考えてもこの絵には特筆するべきものがあるので取り上げた。
実に美しい女性である。モデルのフォルナリーナは、高い進化をとげている魂の持ち主だ。これは絵を見ていればわかる。この目の輝きはたぐいまれだ。賢い。強い。
ラファエロの成功は、実にこの女性によるものなのだ。
女性を甘く見てはいけない。ラファエロはこの女性を得たことによって、この女性の持っている見えぬ天の富も得たことになるのである。彼の工房はこの女性によって成功していたのだ。
だから、フォルナリーナを捨ててほかの女と結婚しようとした途端、ラファエロは死んだのである。彼女の天の富をも捨てたと同然だからだ。
この女性像は、高い進化をした女性像の見本の一つである。
ラファエロ・サンツィオ、「ヴェールの女」、16世紀イタリア、盛期ルネサンス。
ラファエロは狸だ。この絵はラファエロ的にしあげてあるが、ラファエロ自身の筆は一筆も入ってはいない。すべて弟子の制作だ。
衣服の描き方なども卓越しているが、ラファエロにはこういう描き方はできない。
だがそういうことを考えてもこの絵には特筆するべきものがあるので取り上げた。
実に美しい女性である。モデルのフォルナリーナは、高い進化をとげている魂の持ち主だ。これは絵を見ていればわかる。この目の輝きはたぐいまれだ。賢い。強い。
ラファエロの成功は、実にこの女性によるものなのだ。
女性を甘く見てはいけない。ラファエロはこの女性を得たことによって、この女性の持っている見えぬ天の富も得たことになるのである。彼の工房はこの女性によって成功していたのだ。
だから、フォルナリーナを捨ててほかの女と結婚しようとした途端、ラファエロは死んだのである。彼女の天の富をも捨てたと同然だからだ。
この女性像は、高い進化をした女性像の見本の一つである。