高校時代の友人からはがきが来た。
会いたいと書いてあったので、会うことにした。
40年ぶりだ。
ちょっと怖い気もするね。
この存在はもう、彼女の知ってるかのじょではないからね。
ずいぶん変わったと思われるかもしれない。
一年ぶりに髪を切ってきた。
年に一回しか美容院に行かないのは、かのじょが生きてた頃からの習慣だ。
女性としてはおおいに問題があるが、われわれもそれをひきついでいる。
亭主はついでに白髪も染めてこいと言ったけどね、やめておいた。
人は年相応に見えるほうがいいというのが、われわれの持論だ。
今日もネタがないので、解脱の指導のことでも書こう。
昨日も100人くらいやってしまった。
ここのところ、しょっちゅう馬鹿がつらいつらいと言って話しかけてくるのだ。
だから寝る前だけでなく、散歩の途中だとか、編み物をしている途中だとかに、やらされてしまうんだよ。
簡単なんだから自分でやってくれと言っても、馬鹿はわたしに甘えてくる。
愛が欲しいんだろう。
ネタの無いときは、夢のことでも書こう。
昨夜、五人目の子供を産む夢を見た。
夢の中の赤ん坊は男の子で、たいそうかわいかった。
出産育児は大変なことだらけだったけど。
終わってみるといいことしか思い出さないんだなと思った。
今日やめようか、明日やめようかと思いつつ、毎日切り絵を切っている。
絵の方も、馬鹿に邪魔されて、思うようにいいのができないのだ。
何か、固まった表情の女の子になる。
わたしには向いていない表現方法だということもある。
無理やりかのじょにあわせて、やっているような感がある。
ちなみに絵画館では、ミシェルとステラの間で、描き手が変わっているよ。
よく見れば、違いがわかると思う。
この存在は、みんなでかわりばんこに主体をやることになっているんだけど。
けっこうみんな苦しんでやってるよ。
毎日通っている神社で時々見かける猫。
だれかがえさをやってるらしい。
神社に通ってお祈りするのも、けっこう苦行なんだ。
祈っている最中にも、馬鹿が邪魔してくるからなんだ。
人類を救い導いてくださるようにと、真剣に祈っている頭の中に、余計な考えを書いてくるんだよ。
おかげで強い精神集中が必要だ。
コロナが流行りだした昨今、死のことを考えるようになった。
もしわたしがコロナに感染して死んだら、未練なく死を迎えることができるだろうかと。
わたしたちはこの人生で、人類にすばらしい自分自身の真実を教えた。
人類を新たな感覚に導き、解脱の段階に導いた。
もしここでわたしが死んでも、それなりに満足して死ねるだろうなとは思った。
なんてね。もちろんほんとはまだ死にたくはない。
まだやりたいことがあるし、人生とはすばらしいものなのだ。
だからコロナには気をつけよう。
マスクをし、三密は避けよう。