熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

「日銀、強気一転 丸のみ」

2012-12-21 20:04:24 | 気になるニュース
これは今日の朝日新聞の見出し。
日銀が自民党総裁が掲げるインフレ目標や金融緩和策を丸のみするとの記事である。更には、日銀が自民党総裁にねじ伏せられたと手厳しい。

つい一ヶ月前には、自民党の金融緩和策を非現実的として全面否定していた日銀総裁だったが、自民党圧勝と株価の大幅上昇を受け、抗しきれなくなったようだ。
手のひらを返したような日銀総裁の急変ぶりには驚く一方で、今まで否定していたのは一体何だったのか理解に苦しむ。
同時に、自民党の金融緩和策を丸呑みしてしまって本当に大丈夫なのか、素人ながらも心配になる。

物価上昇により企業収益が増えれば非正規社員を含め、同じように給料は増えるのか。
年金もインフレ条項に基づき見直しをされるのか。
ゼロ金利状態の預金利率も見直しされるのか・・、どれも確証はない。
物価が上がったけれど、個人の収入が増えなければ最悪だ。それでなくても、社会保険料や消費税の負担増が待ち受けている。

専門家の間でも、自民党の金融緩和策の効果については意見は様々、中には財政破綻リスクが高まるとする見方もある。
1000兆円の借金を抱えながら、景気対策として建設国債を発行して公共事業拡大を掲げるところはいかにも自民党らしい。

いずれにしても、自民党が変わったかどうか、期待と不安を抱きながら見守るしかない。
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死に票率56%、投票率59%が意味するもの

2012-12-17 21:58:16 | 気になるニュース
今回の衆院選の「死に票」が3730万票に達し、小選挙区候補の全得票数に占める「死に票率」が56%に達したとのことだ。原因は、新党の乱立により候補者が増え、票が分散されたことにある。

死に票率が56%と言うことは、今回選出された小選挙区の300名は、票を投じた有権者の半分を下回る44%にしか支持されていないことになる。
更には、投票率は戦後最低の59%台ということだから、単純に考えると当選した小選挙区の300名を投票行為により明確に支持した国民は全有権者の26%しかいなかったことになる。

あまりにも低いこの支持率、政治に期待できないことに対する国民の意思の表れだろうが、それにしても国政を委ねる大事な選挙結果としては唖然とする。

ただ、死に票率や投票率がどうであれ、選挙結果は結果として尊重するしかない。
元の自民党政権に戻ることは勘弁して貰いたかったが、勝因はどうであれ自民党が政権の座に返り咲いたことは事実。安倍総裁の「自民党は変わった」発言を信じ、期待しながら当面はやる事を見守って行く他ない。
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日経平均株価、9500円台を回復

2012-12-06 21:01:05 | 気になるニュース
今日の日経平均株価終値は、約7カ月ぶりに9500円台をつけて終わった。
自民党総裁の金融緩和に関する発言以降上がり続けていたが、今日は朝日新聞が自民党の単独過半数の可能性に言及したことから、自民党の目指す金融緩和策が一層現実味を帯び、円安が進むとの思惑から輸出関連株を中心に買いが入ったという構図らしい。

生憎、株は所有していないので株価上昇の恩恵に預かることは無いが、気になるのは円安がどこまで進むかである。

円安は確かに輸出関連企業にとっては良い話だが、やみくもに円安になれば良いと言うものでもない。
エネルギーのほぼ100%は輸入に頼っているし、食料品も半分以上は海外に依存している。電力会社や原材料を輸入している製造業者が、円安による輸入価格上昇分を吸収できなくなれば販売価格に転嫁され、家計は圧迫される。
企業業績が改善し、それが給料に反映される人は良いとしても、そうでない人には行き過ぎる円安は必ずしも良いとは限らない。

ただ、この先日本の巨額の借金が原因で市場の信任が失われてくれば、今の円安どころの騒ぎでは済まなくなるだろうから、このところの円安は序章に過ぎないのかも知れない。

先の見えない日本、政治家の皆さんには一致団結して頑張って貰うしかないが、今の政党乱立の状態を考えると、悲しいかな期待できそうにない。


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日本の安全神話は、最早死語?

2012-12-03 21:46:45 | 気になるニュース
またしても”想定外”の事故が起こってしまった。東名高速と並ぶ主要高速道の一つ、中央道でのトンネル天井板の崩落事故。時々利用する区間だけに無関心ではいられない。

専門家の話では、国内はもとより世界でも同様のトンネル事故は過去に例が無いと言う。
今回の事故原因は老朽化に伴い、天井板を止めるボルトの破損が原因のようだが、事前に点検されていれば防げたと指摘されている。
トンネル開通後35年間まともな点検が実施されていなかったとなれば、人災と言われても仕方ない。点検しなかった理由は、取り付けボルトが高い位置にあり手間が掛かることのようで、信じられない理由だ。

一方、福島の原発事故は100%電源喪失を想定していなかったことが事故につながった。こちらも人災以外の何物でもない。

100人以上の死者を出したJR福知山線の脱線事故、運転手の無謀な運転が直接の原因だが、急なカーブにも関わらず自動列車停止装置が設置されていなかった。未だに当時のJR責任者の過失有無をめぐって裁判が続いている。いずれにしても人災の側面は拭えない。

日本は世界でも最も安全安心な国と見られて来たが、地下鉄サリン事件当たりから日本の安全神話に黄色信号が灯りだし、昨年の原発事故で完全な赤信号に変わり、安全神話は崩れ去ってしまったと感じる。

利益を優先するあまり、日本人の危険に対する判断能力と言うか、感覚が麻痺してしまったのだろうか。その内、安全神話が死語になりそうだ。

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大丈夫か、日本維新の会

2012-11-30 15:47:58 | 気になるニュース
日本記者クラブで開催された党首討論会の模様がテレビ中継されていたが、質問者から石原代表に対して、「日本維新の会のマニフェストにある原発からのフェードアウトと、先日の石原氏の核兵器保有に対するシミュレーション発言とは、矛盾しないのか」と質問があった。

原発からフェードアウトする一方で、核兵器保有。確かに矛盾している。
質問者はこの相反する方針の矛盾点を質した訳だが、これに対して、石原氏からは、「原発からフェードアウトするとは言っていない。マニフェストに記載されているとすれば、それは間違い、後で訂正させる」と驚きの回答である。それに、マニフェストで使われている”フェードアウト”の意味を知らなかったことも呆れる。

非現実的な核兵器保有のシミュレーション発言を撤回すれば良かったものを、今回選挙で大きな争点の一つになっている原発問題に関連し、フェードアウトする方針を自分は承知していないはないだろう。

本当にマニフェストの中身を承知していなかったとすれば、代表者としては失格。承知しておきながら、いつもながらのその場しのぎの発言だとすれば、これまた代表者として無責任。どちらにしても理解に苦しむ発言である。

石原氏が登場するまでは日本維新の会に賭けてみようかと淡い期待もあったが、今日の石原氏の発言を聞き、これでは不信感が募って来る。将来、方針がころっと変わるのではと不安な気持ちにさせられるというもの。困ったものである。


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