熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

やはり自転車旅はキャンプに限ります

2017-06-30 02:34:12 | 海外自転車旅
チェコ・ブルノでのホテルを最後に、一昨日からキャンプ生活を再開。
ポイスドルフのキャンプ場は、環境面で今一でしたが、昨日より滞在しているウィーン郊外のキャンプ場は、静かなことに加え、木陰があってサイトも広々、実に快適です。




キャンプ生活の良さの一つはコミュニケーションが持てる事。
ホテルに泊まっていると、他の宿泊客と会話を交わす機会は皆無ですが、キャンプ場では自転車旅をしている者同士、簡単な会話を交わす機会もあり、一人旅にとっては話をする貴重な機会。

因みに、昨日隣にやって来たフランス人チャリダー3人組と会話を交わし、10日ぶりに短時間ながらも、話す機会を得ました。

因みに今日は、サイクリングがてらウィーン市内へ。

ウイーン市内を流れるドナウ運河沿いの壁はアートの世界。落書きの域をはるかに超えています。


中にはカタカナと思われる作品も。


ペインティングに精出す若者の集団。


こちらでは、限定された場所に限り、壁へのペインティングが認められている様子。
これも芸術の一環ということでしょうか。

何しろ地下鉄の出入り口がこれ。日本では考えられない光景です。


花屋の店頭を飾る色鮮やかな花々。日本より鮮やかな花が目立ちます。


市立公園に建つヨハン・シュトラウス像。
運悪く、丁度中国人の団体がやって来て、入れ代わり立ち代わり像の横に立ってで記念撮影。
こちらが待っていても、全くお構いなし。この写真を撮るまで5~6分待たされました。


12世紀から16世紀にかけて建造された「シュテファン寺院」


財政難で途中までしか建設されなかった北塔は、エレベーターで昇れます。




最後は、美術史博物館でブリューゲルの作品を中心に絵画鑑賞。


建物の内部も見事な装飾が施されていて一見の価値あり。特に階段付近の装飾や天井フレスコ画は見事です。


観たかったブリューゲルの作品の一つ「バベルの塔」


美術史博物館を最後に、小雨の中キャンプ場へ。
今晩は、出来合いのボリュームサラダと手製サンドイッチ、そして久しぶりにワインで晩酌。
こちらはパンの種類が豊富で美味しいので、毎日チーズとハムを挟んでサンドイッチ。塩分量が気になりますが。



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一路ウィーンへ

2017-06-29 02:05:16 | 海外自転車旅
今朝、ポイスドルフのキャンプ場を発って南に約60キロ、今回の主要訪問地の一つ、ウィーンに到着しました。
ただ、ウィーン周辺のキャンプ場は混雑に加え、設備面など評判が良くないので、10キロほど郊外の町、クロースターノイブルク(Klosterneuburg)のキャンプ場にチェックイン。

比較的フラットだったチェコと違い、オーストリアは広陵な地形で緩やかなアップダウンの連続。向かい風もあり平均時速12キロほどとスピードは上がらず。

景色はチェコと比べると、変化に富んでいます。


至るところ風力発電。


小さな町の入り口を飾るオブジェ。




個人の庭や窓辺も見事です。




ところで、昨日、今日とオーストリアに入って80キロほど走った限りでは、自転車道は勿論、路側帯も無いに等しく、さほど自転車に対する配慮は見られず。チェコの方が未だ、上を行っている印象です。


キャンプ場は、評価が高いだけあって快適。
ただ、混んでいて、よりによってフランス人チャリダー3人組が隣にやって来ました。夜うるさくないことを祈るだけ。


くちばしに一杯の獲物をくわえ、テントのそばにやって来たブラックバード?
ヨーロッパでは、野生動物が人間を恐れないことに驚きます。


ウィーンは見所が多いことに加え、チェコを早めに切り上げ日程に余裕があるので、暫くここに連泊しウィーン観光の予定です。


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チェコ観光の締めくくりは、世界遺産「レドニツェ・ヴァルチツェの文化的景観」

2017-06-28 21:15:54 | 海外自転車旅
昨日は、チェコ・ブルノを発ってオーストリアのポイスドルフ(Poysdorf)まで約80キロ。

途中、チェコ最後の観光ということで、国境手前の町、レドニツェとヴァルチツェという町に立ち寄りました。

リヒテンシュタイン家の領地となっていた13世紀から20世紀にかけて、この一帯を自然と調和した地区に造りかえ、城を始め広大な庭園や湖沼群など当時造られた景観がそのまま保存されていることから、「レドニツェ・ヴァルチツェの文化的景観」として世界遺産に登録されています。

リヒテンシュタイン家の夏の離宮として使用されていたレドニツェ城とフランス式庭園。




自然を生かした広大な庭園は、一周3~4キロ。水路も設けられています。




幹の直径2m近くありそうな巨木。


展望塔や古代ローマ様式の水道橋。相当凝った様子が伺えます。




城の裏にある、厩舎兼馬術練習場の建物。


レドニツェから7~8キロの町、ヴァルチツェには、リヒテンシュタイン家の居城があるのみで、他の施設は無く観光客もまばら。


これで、チェコでの観光は全て終了、オーストリアの国境を越えてポイスドルフへ。


国境辺りからは、ブドウ畑が目立つように。
チェコでは麦畑、オーストリアに入るとブドウ畑、国境を越えた事を実感します。


この日は、ポイスドルフのキャンプ場で10日ぶりにテント生活再開。


漸く、本来の自転車旅のスタイルに戻れました。


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チェコ第2の都市、ブルノを散策

2017-06-27 01:21:49 | 海外自転車旅
ブルノは、プラハに次いでチェコで2番目に大きな都市ですが、プラハの人口約125万人に対してブルノは約37万人と、一気に人口規模が小さくなります。

9~10世紀に大モラヴィア王国の主要都市として栄え、その後もシュピルベルク城や教会などが建設され、この地方の文化・学問の中心的役割を担った町・・とのことですが、見所は限られます。

町の中心的広場「自由広場」左の塔は、ペスト記念柱。
今まで見て来た広場の中では、特に目を引く建物はありません。


旧市庁舎の入り口と塔からの眺め。




塔から眺める「シュピルベルク城」
13世紀にボヘミア王の居城として建造され、その後巨大なバロック様式の要塞に変貌。
オーストリア帝国の時代には重犯罪者や危険犯罪者を収容する刑務所として使われ、第二次世界大戦中にはナチスドイツにも利用された城とのこと。


遠くからでも尖塔がひときわ目を引く、町のランドマーク的存在の「聖ペテロ聖パウロ大聖堂」
1092年には、元となる教会が存在し、最終的に今の姿になったのは1900年代初頭、800年近く掛けて今の姿に変貌したというから、気の遠くなる話です。


青果市場は、野菜や果物を買い求める市民で朝から賑わっていました。




ブルノを訪れたら絶対に外せないスポットは、聖ヤコブ教会脇の地下通路。
教会の敷地内にある地下に通じる階段を下りて行き、入場料を払って地下通路に足を踏み入れると、壁一面このような光景が。


拡大すると、


全て人骨。
中世の時代に流行ったペストやコレラなどにより大勢の死者が出たため、教会として遺骨を収容するための策として考え出された地下納骨堂。
三十年戦争の犠牲者などを含め5万人の骨が埋葬されています。



こちらは、頭蓋骨のみ。


公開するに際し綺麗に並べたのでしょうが、それにしても迫力満点の光景。ちょっと鳥肌ものですが。

700年以上前に建造された聖ヤコブ教会と路面電車、ブルノは新旧が交錯する町です。



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チェコ滞在はブルノで最後

2017-06-26 01:40:53 | 海外自転車旅
今日はチェコで最後の訪問地となるブルノ(Brno)まで、トゥシェビーチから東に約60キロ移動しました。

6月13日にドレスデンからチェコに入国して今日で12日目。
日本を出る時は、ブルノからポーランド寄りの町、オロモウツまで後3,4日チェコ国内を周るルートも考えていましたが、ブルノで切り上げてオーストリアに移動することにしました。

オロモウツ行きを止めた理由の一つは、チェコは自転車道が無く、走っていても今一つ楽しくない事。
主要道路には、広めの路側帯が設けられており、日本の国道を走るほどの恐怖感はないものの、時速80キロを超えていそうな車との並走は、やはり気分のいいものではありません。
主要道の制限時速は70キロ、中には100キロを超えていそうな車も見受けられます。

広いところでは、幅60~70cm近くあるものの、所詮路側帯。
わき見運転の車に後ろから追突されたらひとたまりもありません。


それに、麦畑の風景もそろそろ見飽きて来ました。
たまにこのような光景も目にしますが、基本は麦畑。


二つ目の理由は、キャンプ場のクオリティ。
自転車旅の楽しみの一つは、ヨーロッパの快適なキャンプ場で過ごす事。あくまでも”快適なキャンプ場”です。
ところが、以前にも書いた通り、フランスやドイツなどと比べると環境・設備面で劣っており、敢えてキャンプ場で過ごす気になりません。

結局、チェコに入国してキャンプ場に滞在したのは最初の5泊のみ。しかも、その内プラハの4泊は、ひと様の庭でキャンプしている状態。一方、宿はブルノを含め9泊。
確かに宿は快適ですが、これでは普通の旅行と同じ。更に、鉄道移動しようものなら、”自転車を携えた観光旅行”に過ぎません。

という訳で、ブルノには明日まで滞在して、明後日オーストリアに移動することにしました。

ところで、今晩のブルノの宿、ウ ヘリゴンキー(U Heligonky)は町の中心部から徒歩圏内にあって、室内は広く綺麗。しかも、室内でWIFIがストレス無く使えて感激!

朝食付き一泊、チェコの通貨、コルナ払いで約4,000円相当。ユーロで支払うと約3,600円相当。
コルナが余りそうなのでコルナで支払いましたが、この差は一体何なのでしょう。スーパーでは、円換算すると殆ど差が無いのに。




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