日光観光と言えば何はさておき、やはり日光東照宮でしょうか。
過去数回訪れていますが、今回何十年かぶりに訪れ、日光東照宮の素晴らしさを改めて実感しました。年齢と共に神社仏閣を中心に日本の古い建物や歴史に対する興味が強くなって来たこともありそうです。
表参道を進んで行くと「石鳥居」があります。
京都八坂神社、鎌倉八幡宮の鳥居と合わせて日本三大石鳥居と呼ばれ、江戸時代に建てられた石造りの鳥居としては日本最大だそうです。
1618年に九州筑前藩主・黒田長政公(NHK大河ドラマ、軍師・官兵衛の息子)によって奉納されたもので、石材は九州から運ばれたそうです。人力でよくぞ九州から運んできたものです。
石鳥居をくぐると紅色に塗られた「五重塔」が目を引きます。
1650年に建立されたものの1815年に焼失、1818年に再建されたもので、高さは約36メートル、内部は吹き抜けになっているそうです。
東照宮最初の門「表門」、左右に仏教の守り神、仁王像が安置されています。
表門をくぐると3つの建物から構成される「三神庫」(さんじんこ)、各種行事に使用される馬具や装束類が収められています。
表門を入って左側には神様に仕える馬が詰める「神厩舎」(しんきゅうしゃ)、いわゆる馬屋があり、正面と右外壁の上部には馬を病気から守るとされた猿の彫刻が8面掲げられています。
中でも一番有名なのが言わずと知れた「見ザル、聞かザル、言わザル」の3猿です。
影響を受け易い子供には、悪いことは見聞きさせず、悪い言葉も使わせず良いものだけを与えるようにすれば、将来、悪いものに左右されることなく正しい判断・行動が出来る人間に育つ、と言う意味が込められています。
陽明門の左には鳴龍で有名な「薬師堂」、別名「本地堂」があります。
天井に描かれている龍の頭の下で拍子木を打つと、天井と床が共鳴して鈴のような音が響き渡ります。大勢の人がこの音を聞こうと列をなしていました。
陽明門(国宝)の両脇に伸びる「廻廊」、国宝です。
外壁には一枚板の透かし彫りの花や鳥が飾られています。右側は全面修復が終わり色鮮やかでした。
一枚一枚間近に眺めると、その素晴らしさが伝わってきます。
一日中見ていても飽きないほど素晴らしい建築装飾が施されていることから「日暮の門」とも呼ばれる陽明門、一番楽しみにしていたのですが残念ながら修復工事中で覆いが被され、見ることはできませんでした。工事完了は平成31年、大分先です。
陽明門をくぐると正面にはひときわ目立つ「唐門」(国宝)があります。
全体が白い胡粉で塗られ、各所に細かい見事な彫刻が施されています。
唐門の向こうには「御本社」(国宝)があります。(屋根だけ見える建物、唐門の向こうは写真撮影禁止)
本殿・石の間・拝殿から構成され、東照宮で最も重要なところで例祭など執り行われる建物になっています。中では説明を聞くことが出来ます。
坂下門から続く廻廊のらんまに施された彫刻「眠り猫」
左甚五郎作と伝えられていて日の光を浴び、うたたねしている猫の彫刻で国宝です。
そしてその裏には竹林で遊ぶ2羽の雀の彫刻があります。
うたたねする猫とその猫を気にすることなく遊ぶ雀。戦乱が治まり平和がもたらされた事を表しているそうで、その平和は家康公によってもたらされたと言うことだそうです。
ついつい左甚五郎作と言うことに関心が行ってしまいがちですが、そのような意味が込められていたとは、初めて知りました。
眠り猫のある廻廊を抜け長い石段を登って行くと御祭神の墓所となる奥宮があります。
奥宮・拝殿裏に設けられた「御宝塔」、奥宮の一番奥、東照宮で一番高い場所になります。
この塔の下には、久能山東照宮から改葬された徳川家康の遺骸が葬られています。
日光東照宮を後に「宝物館」を訪れましたが、時代を忍ばせる展示物は僅かで期待外れでした。現在、新館が建築中なので将来展示物が充実されることを期待しています。
東照宮の他には二荒山神社と輪王寺も世界遺産ですが、今回東照宮だけで歩き疲れたので次回訪れることにしました。
戦場ヶ原では既に草紅葉が始まっていました。
熊が出没しているとのことで注意看板が立っていました。
過去数回訪れていますが、今回何十年かぶりに訪れ、日光東照宮の素晴らしさを改めて実感しました。年齢と共に神社仏閣を中心に日本の古い建物や歴史に対する興味が強くなって来たこともありそうです。
表参道を進んで行くと「石鳥居」があります。
京都八坂神社、鎌倉八幡宮の鳥居と合わせて日本三大石鳥居と呼ばれ、江戸時代に建てられた石造りの鳥居としては日本最大だそうです。
1618年に九州筑前藩主・黒田長政公(NHK大河ドラマ、軍師・官兵衛の息子)によって奉納されたもので、石材は九州から運ばれたそうです。人力でよくぞ九州から運んできたものです。
石鳥居をくぐると紅色に塗られた「五重塔」が目を引きます。
1650年に建立されたものの1815年に焼失、1818年に再建されたもので、高さは約36メートル、内部は吹き抜けになっているそうです。
東照宮最初の門「表門」、左右に仏教の守り神、仁王像が安置されています。
表門をくぐると3つの建物から構成される「三神庫」(さんじんこ)、各種行事に使用される馬具や装束類が収められています。
表門を入って左側には神様に仕える馬が詰める「神厩舎」(しんきゅうしゃ)、いわゆる馬屋があり、正面と右外壁の上部には馬を病気から守るとされた猿の彫刻が8面掲げられています。
中でも一番有名なのが言わずと知れた「見ザル、聞かザル、言わザル」の3猿です。
影響を受け易い子供には、悪いことは見聞きさせず、悪い言葉も使わせず良いものだけを与えるようにすれば、将来、悪いものに左右されることなく正しい判断・行動が出来る人間に育つ、と言う意味が込められています。
陽明門の左には鳴龍で有名な「薬師堂」、別名「本地堂」があります。
天井に描かれている龍の頭の下で拍子木を打つと、天井と床が共鳴して鈴のような音が響き渡ります。大勢の人がこの音を聞こうと列をなしていました。
陽明門(国宝)の両脇に伸びる「廻廊」、国宝です。
外壁には一枚板の透かし彫りの花や鳥が飾られています。右側は全面修復が終わり色鮮やかでした。
一枚一枚間近に眺めると、その素晴らしさが伝わってきます。
一日中見ていても飽きないほど素晴らしい建築装飾が施されていることから「日暮の門」とも呼ばれる陽明門、一番楽しみにしていたのですが残念ながら修復工事中で覆いが被され、見ることはできませんでした。工事完了は平成31年、大分先です。
陽明門をくぐると正面にはひときわ目立つ「唐門」(国宝)があります。
全体が白い胡粉で塗られ、各所に細かい見事な彫刻が施されています。
唐門の向こうには「御本社」(国宝)があります。(屋根だけ見える建物、唐門の向こうは写真撮影禁止)
本殿・石の間・拝殿から構成され、東照宮で最も重要なところで例祭など執り行われる建物になっています。中では説明を聞くことが出来ます。
坂下門から続く廻廊のらんまに施された彫刻「眠り猫」
左甚五郎作と伝えられていて日の光を浴び、うたたねしている猫の彫刻で国宝です。
そしてその裏には竹林で遊ぶ2羽の雀の彫刻があります。
うたたねする猫とその猫を気にすることなく遊ぶ雀。戦乱が治まり平和がもたらされた事を表しているそうで、その平和は家康公によってもたらされたと言うことだそうです。
ついつい左甚五郎作と言うことに関心が行ってしまいがちですが、そのような意味が込められていたとは、初めて知りました。
眠り猫のある廻廊を抜け長い石段を登って行くと御祭神の墓所となる奥宮があります。
奥宮・拝殿裏に設けられた「御宝塔」、奥宮の一番奥、東照宮で一番高い場所になります。
この塔の下には、久能山東照宮から改葬された徳川家康の遺骸が葬られています。
日光東照宮を後に「宝物館」を訪れましたが、時代を忍ばせる展示物は僅かで期待外れでした。現在、新館が建築中なので将来展示物が充実されることを期待しています。
東照宮の他には二荒山神社と輪王寺も世界遺産ですが、今回東照宮だけで歩き疲れたので次回訪れることにしました。
戦場ヶ原では既に草紅葉が始まっていました。
熊が出没しているとのことで注意看板が立っていました。