熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

「日光東照宮」を散策

2014-09-26 09:52:22 | 国内旅行
日光観光と言えば何はさておき、やはり日光東照宮でしょうか。
過去数回訪れていますが、今回何十年かぶりに訪れ、日光東照宮の素晴らしさを改めて実感しました。年齢と共に神社仏閣を中心に日本の古い建物や歴史に対する興味が強くなって来たこともありそうです。

表参道を進んで行くと「石鳥居」があります。
京都八坂神社、鎌倉八幡宮の鳥居と合わせて日本三大石鳥居と呼ばれ、江戸時代に建てられた石造りの鳥居としては日本最大だそうです。
1618年に九州筑前藩主・黒田長政公(NHK大河ドラマ、軍師・官兵衛の息子)によって奉納されたもので、石材は九州から運ばれたそうです。人力でよくぞ九州から運んできたものです。


石鳥居をくぐると紅色に塗られた「五重塔」が目を引きます。
1650年に建立されたものの1815年に焼失、1818年に再建されたもので、高さは約36メートル、内部は吹き抜けになっているそうです。


東照宮最初の門「表門」、左右に仏教の守り神、仁王像が安置されています。


表門をくぐると3つの建物から構成される「三神庫」(さんじんこ)、各種行事に使用される馬具や装束類が収められています。


表門を入って左側には神様に仕える馬が詰める「神厩舎」(しんきゅうしゃ)、いわゆる馬屋があり、正面と右外壁の上部には馬を病気から守るとされた猿の彫刻が8面掲げられています。

中でも一番有名なのが言わずと知れた「見ザル、聞かザル、言わザル」の3猿です。
影響を受け易い子供には、悪いことは見聞きさせず、悪い言葉も使わせず良いものだけを与えるようにすれば、将来、悪いものに左右されることなく正しい判断・行動が出来る人間に育つ、と言う意味が込められています。


陽明門の左には鳴龍で有名な「薬師堂」、別名「本地堂」があります。
天井に描かれている龍の頭の下で拍子木を打つと、天井と床が共鳴して鈴のような音が響き渡ります。大勢の人がこの音を聞こうと列をなしていました。
  

陽明門(国宝)の両脇に伸びる「廻廊」、国宝です。
外壁には一枚板の透かし彫りの花や鳥が飾られています。右側は全面修復が終わり色鮮やかでした。


一枚一枚間近に眺めると、その素晴らしさが伝わってきます。




一日中見ていても飽きないほど素晴らしい建築装飾が施されていることから「日暮の門」とも呼ばれる陽明門、一番楽しみにしていたのですが残念ながら修復工事中で覆いが被され、見ることはできませんでした。工事完了は平成31年、大分先です。

陽明門をくぐると正面にはひときわ目立つ「唐門」(国宝)があります。
全体が白い胡粉で塗られ、各所に細かい見事な彫刻が施されています。


唐門の向こうには「御本社」(国宝)があります。(屋根だけ見える建物、唐門の向こうは写真撮影禁止)
本殿・石の間・拝殿から構成され、東照宮で最も重要なところで例祭など執り行われる建物になっています。中では説明を聞くことが出来ます。


坂下門から続く廻廊のらんまに施された彫刻「眠り猫」
左甚五郎作と伝えられていて日の光を浴び、うたたねしている猫の彫刻で国宝です。


そしてその裏には竹林で遊ぶ2羽の雀の彫刻があります。


うたたねする猫とその猫を気にすることなく遊ぶ雀。戦乱が治まり平和がもたらされた事を表しているそうで、その平和は家康公によってもたらされたと言うことだそうです。
ついつい左甚五郎作と言うことに関心が行ってしまいがちですが、そのような意味が込められていたとは、初めて知りました。

眠り猫のある廻廊を抜け長い石段を登って行くと御祭神の墓所となる奥宮があります。
奥宮・拝殿裏に設けられた「御宝塔」、奥宮の一番奥、東照宮で一番高い場所になります。
この塔の下には、久能山東照宮から改葬された徳川家康の遺骸が葬られています。


日光東照宮を後に「宝物館」を訪れましたが、時代を忍ばせる展示物は僅かで期待外れでした。現在、新館が建築中なので将来展示物が充実されることを期待しています。
東照宮の他には二荒山神社と輪王寺も世界遺産ですが、今回東照宮だけで歩き疲れたので次回訪れることにしました。

戦場ヶ原では既に草紅葉が始まっていました。
熊が出没しているとのことで注意看板が立っていました。





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中禅寺湖の宿 「ホテル四季彩」

2014-09-24 09:08:04 | 国内旅行
先日の日光一泊旅行では、中禅寺湖の「ホテル四季彩」に宿泊しました。
宿予約サイトのクチコミ評価を参考に決めました。
竜頭の滝2キロほど手前の高台にある宿で部屋数36室とこじんまりした宿です。


ピアノが置かれたロビーは広くて明るく開放感があり、大きな窓から眺める外の景色が魅力です。
無料のコーヒーサービスがあり、読書コーナーには雑誌が備えられています。ソファーに腰掛けて外の景色を眺めながらのコーヒータイムも良いものです。


窓の向こうには野鳥の餌台があってヤマガラなどがやって来るようです。


暖炉も趣があります。


客室は1階と2階に分かれており、1階部屋の一部にはデッキがあって外でくつろぐ事が出来ます。




男女別の内風呂と外風呂があって、何時入っても湯温はほぼ一定、温度管理が行き届いていると感じました。温泉はこの地域特有の「にごり湯」薄い乳白色で硫黄臭は強くありません。


外風呂には二つの浴槽(屋根有りと屋根無し)、どちらもそれ程広くありませんが、湯温が異なります。人肌の湯と呼ばれる方は温め、長い時間入っていられます。


朝夕食ともレストランで頂くことになります。
仕切りが無いので混雑してくると席によってはちょっと落ち着きません。


夕食は一品一品手が込んでいて色鮮やかな盛り付け、味付け具合も丁度良く美味しくいただきました。
夕食の一部


こちらは朝食、一品一品の量は多くありませんが品数が豊富でした。


泊まった感想としては、部屋数が36室とさほど大きくないことから当日は満室にもかかわらず館内は静か、温泉、食事とも満足の行く内容でした。



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日光「和み茶屋」でゆば料理を堪能

2014-09-21 09:55:55 | 国内旅行
先日日光に一泊で出かけました。
日光到着が丁度お昼時だったこともあり、折角の機会なのでゆば料理をいただくことに。
世界遺産の社寺が近づくにつれ通りに沿ってゆば料理を提供する店が幾つか並んでいますが、立ち寄った店は「和み茶屋」という元商家をリノベーションし4年ほど前に開店したゆば料理専門の店です。神橋交差点近くにあります。


店内は白壁を基調に木造家具を配した作りになっています。


店内各所には小物が置かれていて店主のセンスが光ります。




メニューは2種類、ゆば尽くしの「ゆば懐石ランチ(2500円+税)」と一般的な「懐石ランチ(1500円+税)」、当然、ゆば懐石ランチを選択。

まずは、ひきあげゆば。おろし生姜と良く合います。


ゆばと冬瓜の清し仕立


前菜、一つ一つ手が混んでいて食べるのが勿体無くなります。


菊花蕪きのこあん掛


揚巻ゆば、京都にはない日光ならではの物とか、ふっくらした食感でした。


揚げ物・黒米ごはん・汁物


デザートは黒糖羊かんか豆乳杏仁豆腐、どちかを選択




一品一品丹精込められた料理は彩、風味ともに豊かでゆば料理を堪能することができました。
ゆば料理と言えば、修行僧の精進料理のイメージがあってやや敷居の高さを感じていましたが、今回ゆば料理を頂きそのイメージが一変、気軽に味わえる和食でした。

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四国の絶景ツーリングロード

2014-09-18 15:01:30 | ツーリング・バイク全般
四国を5日間バイクで走りましたが、快適な海沿いの道から山間部のワインディングなど変化に富んだ道が多く、しかもコンパクトにまとまっているため、瀬戸内側を除きほぼ網羅することが出来ました。
そこで、特に眺めの良かった印象深い道を独断と偏見を覚悟で幾つか列挙してみました。

■ 四国カルストの天狗高原から五段高原にかけての383号線、約7キロ
距離は短いですが、カルスト台地を貫く直線道路、中々お目にかかれない光景でした。バイクを降りて遊歩道を歩くのもお勧めです。




■ 瓶ヶ森林道 約27キロ  
旧寒風山トンネル・高知県側出口から石鎚スカイライン終点・土小屋までの区間、全線舗装。その内、愛媛と高知の県境(尾根)に沿って走る区間からの眺めは素晴らしいです。旧寒風山トンネルから国道194号線までの接続道約11キロを含めると約38キロ、走りごたえがあります。




■ 佐田岬半島を縦断する256号線と197号線(佐田岬メロディーライン)合計約42キロ
日本一長い半島の尾根に沿って半島の付け根から先端まで伸びており、標高の高い所を通過するため景色は最高です。




■ 海岸線に沿って走る321号線、愛称:足摺サニーロード(321=サニーだそうです)約21キロ
321号線は四万十市から土佐清水市を経由して宿毛市に至る長い一般国道ですが、その内、大月町から足摺岬までの海沿いの区間は特に眺めが素晴らしいです。




■ 祖谷渓谷に沿って走る32号線、約18キロ
V字型に切り立った渓谷沿いに走る林道で、下を流れる祖谷川との標高差は500mもあるそうです。




上記以外にも走って楽しく景色の素晴らしい道が沢山ありました。それに、主要道をちょっと逸れると交通料は少なく、路面は整備されていて快適なツーリングでした。
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四国キャンプツーリング記 (最終日)

2014-09-17 15:25:31 | ツーリング・バイク全般
四国ツーリングも5日目を向かえ最終日、高知市からは室戸岬経由で徳島に向かいます。

高知市内のホテルを出てまず立ち寄った先は「桂浜」
白砂青松の浜で高知県を代表する景勝地の一つとかで期待して行ったのですが、生い茂った松林に建築物、さほど風情は感じられず少々がっかり。日本の”白砂青松の砂浜”はどこもこんなものかも知れませんが。




龍頭岬に立つ坂本龍馬の銅像。桂浜の売りは寧ろこの銅像かも知れません。


桂浜を後に55号線で土佐湾を右手に眺めながら室戸岬を目指します。
途中、安芸市にある「野良時計」を見物。まだ日本に時計が普及していない明治20年、地主の畠中源馬なる人物が時計の仕組みを学び、自ら部品を製造して完成させたという大きな時計が民家の屋根に掲げられています。




近くには武家屋敷地区があり、無料公開されている建物もありますが、残っている建物は僅かです。




室戸岬まで22キロの看板、あと少しです。


室戸岬の少し手前の吉良川(きらがわ)町には古い町並みが残されています。木材や薪などの交易で栄えた地域で、その経済力を背景に独自の建築様式を取り入れた建物が特徴です。

雨水避けのため漆喰壁に小さな庇、水切瓦が段階的に設置されています。




高松市を出て約3時間、漸く室戸スカイラインの展望台に到着。


室戸岬灯台までは駐車場から歩くこと数分。
光達距離は約49キロと日本一、歴史的価値もあって日本を代表する灯台の一つだそうですが、建物が無いためか、そのような重要な灯台には見えませんでした。灯台というよりは宇宙船カプセルを想わせる形状です。


灯台に行く途中にある24番札所「最御崎寺」(ほつみさきじ)ツアー客らしき団体が説明を聞いていました。札所巡りツアーでもあるのでしょうか。


室戸岬は、佐田岬や足摺岬のような断崖絶壁はなく、突端は岩場になっており荒々しい岬の風景はありません。

タービダイト層と呼ばれる地層で、荒い砂と細かい泥が海中に沈下、堆積する際、その速度の違いからこのような層が形成されたそうです。縦に層を成しているのは、隆起によるものだそうです。




室戸岬を後に55号線で徳島方面に向かいますが、今回ツーリング最後のワインディングを楽しもうと途中147号線「南阿波サンライン」を走行しました。


対向車は数える程、路面状態も良く快適なワインディングコースでした。


徳島市の手前で海沿いのキャンプ場を探すも、適当な場所が無いためやや内陸に進み、コットンフィールドオートキャンプ場に滞在しました。
近くに渓流が流れていて自然に囲まれた静かなキャンプ場でした。


最終日の走行ルート、約230キロ


そして翌日、キャンプ場を朝6時に出発、鳴門インターで高速に入り夕刻無事自宅に戻って来ました。
明石海峡大橋、これほど巨大な橋を建設したとは、日本の技術力は素晴らしいです。


千葉から福岡の実家まで1100キロを含む走行距離合計は3200キロでした。

初めての四国ツーリングでしたが、海を眺めながらの快適ルートに内陸部のワインディングルートと変化に富んだコースに加え、点在する観光ポイントと充実した5日間でした。



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