今日の日光は、朝から晴れ渡り絶好の行楽日和。
朝食前に、ホテルからほど近い中禅寺湖畔を散歩。
今朝の最低気温は2度前後、新緑が見られるのは未だ先のようです。
チェックアウトを済ませた後は、早速今回の旅の目的でもある東照宮・陽明門へ。
約4年間を掛けて行われた改修工事の結果、400年前の鮮やかな姿を取り戻した国宝・陽明門。
1日中見ていても飽きないことから、別名「日暮門」と称されるだけあって、その美しさに圧倒されます。
門の上部を飾る、古代中国の故事や聖人をかたどった彫刻の総数は508体。
霊獣や伝説上の動物としては、「麒麟」、「息」、「竜馬」、「飛龍」の4種類が彫られているようですが、双眼鏡でもないと肉眼では違いがよく見えません。ただ、そこまで観察していると本当に日が暮れてしまいそうです。
口の開け具合がそれぞれ異なるのは、十人十色が表現されているとか。
貝殻から作った白い岩絵の具「胡粉」で塗られた白い獅子の彫刻。
左は口が開き、右は閉じていて、片方が”阿”、もう片方が”吽”。仏教の”阿吽”(あうん)が表現されているそうです。
陽明門を支える12本の柱の中で一本だけ渦巻き模様が逆さになっており、これは、完成すれば直ぐに崩壊が始まるとの古事から、門が依然として完成していないことを表すために、わざと一本だけ逆にしたとのこと。目を凝らして見ないと分かりません。
門の天井には、狩野探幽が描いた「昇り龍」(写真)と「降り龍」2枚の天井画があります。但し、ここにあるのは複製で、本物は宝物館に保管されています。
狩野探幽は、陽明門建設に際して中心的な役割を担ったそうです。
平和な世の中が訪れたことから、安心して遊びに興じる子供たち。
こちらは、遊びに興じる大人たち
門の両脇に鎮座する守り神「随身像」
これら人物が誰なのか、諸説あり定かではないようです。
陽明門の改修に合わせ、三猿も色鮮やかに蘇っていました。
3月10日に竣功したばかりとあって連日大賑わいのようで、今日も昼過ぎにも関わらず日光駅付近から東照宮まで渋滞していました。
日光は空前の観光ブームのようです。