熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

「フランスで最も美しい村」の一つ、ブヴロン・アン・ノージュを訪ねて 2015年5月30日

2015-05-31 00:18:34 | 海外自転車旅

今日は、昨日の悪天候からうって変わって朝から晴れわたり、絶好のサイクリング日和。
洗濯がたまっていることもあり、キャンプ場に連泊することにして洗濯をすませ、25キロほど東に行ったところにある「ブヴロン・アン・ノージュ(Beuvron-en-Auge)」という村まで、日帰りサイクリングすることにしました。

フランスには、村の人口が2000人未満であるなど一定の条件を満たした村が、「フランスで最も美しい村」として160近くが登録されており、ブヴロン・アン・ノージュもその村の一つ。更に、この村はシードル(リンゴ酒)用の農園が集まる「シードル街道」と呼ばれる地域を巡る観光ルート沿いにも位置しています。

目的地に向かう道路脇で見かけた個人のお宅、というより最早、城ですね。


ノルマンディーと言えば、第二次世界大戦で激戦が繰り広げられた場所として知られていますが、道路わきに、当時のカナダ空軍パラシュート部隊の戦没者慰霊碑が建っていました。


村に向かう途中、牧草地の風景が続きます。




出発して1時間半ほどで目的の村、ブヴロン・アン・ノージュに到着。
村の入り口には、美しい村に選定されている証のプレートが掲げられています。


村の中心部には、木骨組みの古い家が並んでいました。




村の教会


美しい村として登録を維持するためには、村全体で美化につとめることも条件の一つだそうです。




たまたまクラシックカーのクラブ・ミーティングが開催されていました。


どれも、ほれぼれするクラシックカーばかり。さぞかしお高いのでしょうね。


ポルシェだと分かります。


村を一巡りして、キャンプ場に戻って来ました。
明日からモン・サン・ミシェルを目指す予定です。
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今日も電車で移動、アミアンからカン へ 2015年5月29日

2015-05-30 02:34:08 | 海外自転車旅
昨日に続き、今日も電車を使って先を急ぐことにしました。

アミアンを発って、約1時間半、まずルーアンという町で途中下車、その後再び乗車してカンという町まで、更に1時間半ほど、距離にして約200キロ。

ロワール川サイクリングルートのスタート地点まで未だ200キロ近くありますが、かなり近づいてきて気分的にも余裕が持てます。
途中、モン・サン・ミシェルに立ち寄る予定なので、幾分観光気分にも浸れそうです。

途中下車したルーアンは、ジャンヌ・ダルクが魔女として断罪され19歳で処刑された町、旧市街には、木骨組みの古い家並みがあちらこちらに見られます。




ルーアンの観光の目玉は、ノートルダム大聖堂。
モネの連作モデルにもなった大聖堂で、ヨーロッパ有数とのこと。
創建が1063年でその後何世紀にもわたり、改修、増築が行われているそうです。



外壁を飾る緻密な装飾が見事です。


15世紀のステンドグラスも見ごたえがありました。


大聖堂近く、賑やかな通りに架かる大時計のアーチ。
時計はルネッサンス様式で14世紀、アーチは16世紀のものだそうです。


カンに夕刻5時ごろ着き、宿を当たるも満室。金曜日の夜、尚且つモン・サン・ミシェルが近いことから観光客が多いようです。
結局、宿探しは諦め、小雨が降ったり止んだりする中、駅から10キロほど走ってキャンプ場にチェックイン、無事今晩のねぐらを確保することができました。毎晩の宿探しは大変です。

テントを張り終えたところで再び激しい雨。気温も上がらず寒い一日でした。
この時期、ノルマンディー地方を訪れるのは、不正解だったかなと考えたりしています。
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取りあえずフランス入国、アミアンへ 2015年5月28日

2015-05-29 01:34:05 | 海外自転車旅

今日は、結局ブルージュから電車でフランスのアミアンという町にやって来ました。
距離にして約200キロ、自転車なら3日かかるところですが、見所が少ないうえに、これからの本番に備え、体力を温存しておくことにしました。

リールからの乗った車両の自転車置き場、フックに掛けるようになっていて、安心です。


ブルージュを発って2回乗り換えてアミアンに到着。


世界遺産にも登録されている大聖堂で有名な町です。ただ、他に、あまり見所はありません。

大聖堂は、1200年代のもので、ゴシック様式の大聖堂としては、フランス最大だそうです。


入口上部に施された沢山の彫像が見事です。


身廊の高さは国内で最も高い42.5mあるそうです。


床に描かれた「ラビリンス」をたどって歩くと、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩いたのと同じ御利益があるとか。


後陣のお墓近くには「泣く天使」




今宵の宿は、アミアン郊外のキャンプ場。12ユーロ+WIFI 3ユーロ、合計15ユーロ


今回初めてのキャンプですが、フランスには整備されたキャンプ場が多いようなので、天候次第ではキャンプ利用が増えそうです。

キャンプシーズンには早いとはいえ、同世代の熟年夫婦がちらほら、立派なキャンピングカーでキャンプを楽しんでいました。






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水の都、ブルージュへ 2015年5月27日

2015-05-28 01:05:22 | 海外自転車旅
今日は、ゲントから西に約50キロ走り、ブルージュという町にやって来ました。
朝から天気に恵まれ、今日はどこも気温が上昇したようですが、明日からまた15,16度の予報、なかなか暖かくなりません。

ゲントからブルージュに向かうサイクリングロード、半分ほどが運河沿いで、快適な道でした。




ゲントを発って4時間ほどでブルージュに到着。

ブルージュとは橋の意味で、町を流れる運河には、50以上の橋が架かっているそうです。
中世の時代、貿易港として栄えたブルージュは、水路が沈泥のため浅くなり、商船が出入りできなくなったことから町が廃れ、そのおかげで、中世の景観が今の時代まで保たれたそうです。
今は大きな観光資源になっていて、まさに災い転じて福となすです。

ベギン会修道院近くにある、愛の湖公園周辺の眺めが、ひときわ目を引きます。




町の中心になるマルクト広場、ヨーロッパでも5指に入る美しい広場とかで、大勢の観光客で賑わっていました。



広場に建つ州庁舎






日本を出て10日間が過ぎました。取りあえず、アムステルダム到着後10日間の予定は立てておいたのですが、明日から未定です。

フランスのナントからロワール川沿いのサイクリングロードを走ることは決めていますが、ここからナントまで500キロ以上あり、そこに至るまでどのルートで行くか、決めなくてはなりません。
フランス北部は、見所が少なく、いっそのことモン・サン・ミッシェルの近くまで電車移動しようかとも考えています。

これからが、自転車旅本番といったところです。

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中世の面影が残る町、ゲントへ 2015年5月26日

2015-05-27 03:14:31 | 海外自転車旅
今日の目的地は、ブラッセルから西へ約70キロ行ったゲント、中世の面影が色濃く残る町として知られています。

ベルギー国内を走るのは今日が初めて。オランダと違って車との併走区間が多く、郊外に出るまで緊張しました。

一応、自転車用の車線はあるにはありますが、やはり併走には気を遣います。それでも、日本とは比べようがない程、自転車に配慮されています。


ゲントに向かう途中の一コマ。北海道の富良野を思い出します。


ランチ休憩でサンドイッチを食べだすと、辺りから20~30羽ほどのカモが集まって来ました。自然の豊かさを実感します。


ブラッセルを出発して約6時間、ようやくゲントに到着。

運河沿いの町並みが綺麗です。




ゲントに到着して、まず向かった先は「聖バーフ大聖堂」




ここで見逃せないのが、ファン・アイク兄弟の手による大祭壇画。
2層からなる祭壇画ですが、特に有名なのが下、中央の「神秘の子羊」
中世フランドル絵画の傑作と称賛される見事な祭壇画です。

(写真撮影禁止のためネット上から引用)


大聖堂脇にあるファン・アイク兄弟の銅像


次に訪れた場所は、ゲント観光の目玉となるレイエ川沿いに並ぶギルドハウス。
当時の商人たちの富と力の象徴として建てられた古い建物が並んでいて、中世にタイムスリップしたような気分にさせられます。

グラスレイ
東側には、自由船員組合、小麦計量検査官、メーソンなどのギルドハウスが建ち並んでいます。


コーンレイ
西側には、非自由船員組合のギルドハウスや元ビール醸造所などが建ち並んでいます。


古い家並み(ギルドハウスでありません)が残るクラーンレイ


クラーンレイ対岸の古い家並み。
この辺りは、どこに目をやっても絵になる光景です。


中世の屋内肉市場、1410年完成


大祭壇画とギルドハウス群を目にすることができ、ゲントを訪れた甲斐がありました。
明日はブルージュに向かいます。








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