水曜日から一泊で能登方面にバイクで出掛けて来た。
初日のルートは、緑ヶ丘クラインガルテンのある松本市から安房峠を抜け富山市経由で能登半島の東側海岸線を北上して行けるところまで。
2日目帰りは、西側海岸線を南下して世界遺産の五箇山・白川郷を結ぶ飛騨合掌ライン経由のルート。
両日ともほぼ快晴状態で、初日の安房峠(標高1790m)越えでは穂高岳の山並が綺麗に見えた。
富山に向かう途中、471号線沿いの街、神岡はノーベル物理学賞を受賞したニュートリノの観測装置「スーパーカミオカンデ」が置かれている街として知られている。
道の駅「宙ドーム・神岡」に関連した展示物があるとのことで立ち寄った。
ニュートリノを検出するセンサー「光電子増倍管」の実物が展示されていた。
直径50cmで世界最大、さながら超特大照明ランプのような形状をしている。スーパーカミオカンデには11200本が使われているとのこと。
ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏と宇宙飛行士・毛利衛氏の直筆サインがあった。
神岡を後に41号線で富山市を目指す。道幅は広く川沿いに走る区間は眺めも良く快適ルート。
富山を抜けた後は能登半島の東側海岸線をひたすら北上。
海の青さもさることながら空の青さも負けず劣らず綺麗だった。
能登半島と能登島を結ぶ「ツインブリッジのと」
初日は走れるところまで行くことにしていたが、結局クラインガルテンから約300キロ走り終えた能登町の外れにある国民宿舎「能登やなぎだ荘」に宿泊することにした。
夕食付きで6450円とリーズナブル。清潔で広い温泉浴場もあって飛び込みにしてはまずまずの宿だった。
2日目は能登半島の西側海岸線に出て、まずは「白米千枚田」を見物。
実際には1004枚のミニ水田があるそうだ。
次に輪島朝市を見物。1000年以上前から行われていた物々交換が朝市の始まりとか。
通りの両側には、漆塗りの箸、手作りの小物、海産物など様々な物が売られていた。
因みに漆塗りの箸だが、右の細い棒が塗装前の「芯」、これに何十回と漆を塗り重ねて行くと太くなり箸が完成する。塗る回数により値段が異なる。因みに100回塗りで1600円也。
輪島からは内陸を走り、再び海岸線に出て暫く行くと「琴ヶ浜泣き砂パーク」の看板がある。歩くと音がする砂浜として知られている。
この辺りの海岸線にはカルスト地形が点在する。
次に国定公園「能登金剛」を訪れた。
風景を織り成す岩、松、砂浜などが朝鮮半島の金剛海岸に匹敵することから、この名前が付けられたとのこと。
遊覧船が出ていて海からも景観を楽しめる。
能登半島最後の立ち寄り先は「旧福浦灯台」
現存する日本で一番古い木造灯台で明治9年に建設された。
日本最古と言うわりには、人影はまばら、灯台に通じる道は畑の中の狭い一本道で分かりづらい。
場所が分からず地元の方、二人に道を尋ねた。いずれも80歳を越えていそうなお年寄りだったが、大変親切だったのが印象深い。
能登半島に別れを告げ、次に目指すは世界遺産の五箇山と白川郷。
五箇山は70の集落の総称、合掌造りで有名な集落は相倉集落と菅沼集落。
最初に相倉集落を見物。
菅沼集落は道路から眺めるだけにして白川郷に向かった。
五箇山から白川郷に向かう国道156号は庄川を何度もまたぎながら、渓谷に沿って走るコース。橋から自分が通ってきた橋を眺められる。
今回のツーリング最後の立ち寄り先は白川郷。
五箇山より規模は大きく見ごたえ十分。
何度か訪れているので運動がてら集落内を軽く散策した後、白川郷の全景を眺められる展望広場に立ち寄って帰途についた。
白川郷からの帰りは天生峠を通る360号線「越中西街道」を走った。
カーブの連続で途中狭い区間も多く緊張の連続だったが、走り応えは十分。紅葉の時期、再度訪れたい道だった。
途中からは白山連邦の眺望を楽しめる。
2日間の走行距離は670キロ、全線一般道だったが交通量は少なく、天気にも恵まれ快適なツーリングだった。