2019年製RTには、”パーシャリーインテグラルブレーキ”なる機構が搭載されていて、ブレーキレバーを操作するとフロントとリアブレーキが一緒に作動するため、停止する際フットブレーキ操作が不要。(本当は同時に掛けるのが良いのかどうか分かりませんが)
そのため、何時もブレーキレバーだけで停止していましたが、ある時フットブレーキ操作だけで止まろうとするとスカスカ状態で全く制動出来ない状態であることが判明。
1年半ほど前にディーラーでブレーキフルードを交換、その後約4千キロ走行。ブレーキを多用するような走行は行っておらず、べーパーロック現象は考えられない。
そこでネット検索するとGSで同じような症状がいくつか報告されており、どうやらブレーキラインのどこかでエアが混入し、次第にフットベダルの踏みしろが大きくなり、最後にはスカスカ状態になってしまうのではとの見方が有力で、メーカーも認識しているとか。
自分のバイクが同じ原因かどうかは定かではありませんが、取り敢えず対処療法としてはブレーキフルードのエア抜きを行うしかないようです。
ディーラーに依頼すると約2万円、作業自体は難しくないのでDIYで行うことに。
その前にキャリバーのピストンが固着して引きずり、その結果べーパーロック現象を引き起こすことも考えられるの、RTでは初めてのキャリバー清掃。
取り外すと一つのピストンの動きがかなり悪くなっていました。
中性洗剤で洗浄して、ピストンの周囲にラバーグリスを塗布。
続いてブレーキフルードのエア抜き。
ワンウエイバルブを使うことでブリーダースクリューの開け閉めする手間が省けます。
ワンウエイバルブをブリーダーに接続して、スクリューを緩め、出口側ホースを回収用ペットボトルに。
ブレーキフルード・リザバータンクの蓋・ダイヤフラムを開放して、手でペダルを上下させブリーダーからエアが出てこなくなるまで、新しいブレーキフルードをタンクが空にならないよう継ぎ足しながら作業を繰り返します。
回収した古いブレーキフルードは新品と同じく綺麗な色をしており、べーパーロックが発生した兆候や劣化(変色)は見られないことから、原因としてはGS関連でネット上に投稿されている、ブレーキラインのどこかでエアが混入している可能性が高いと思われます。
エア抜き作業自体、10~20分程度で終わる簡単な作業、フルード代は一回分千円以下なのでフットブレーキの遊びが大きくなって来たりブレーキ自体の利きが悪くなってきたら都度エア抜きをして当面様子見です。