ブリエンツを発ってツェルマットの2駅手前の町、ランダを目指します。
高度を上げて行き、有名な峠の一つ、グリムゼル峠(2165m)の駐車場に到着。峠といっても広いところで小さな湖もあります。
峠に向かう途中、はるか彼方にベルナー・オーバラントの山並みが臨めます。
ランダまでのルートは、これといって立ち寄るところも無いので、キャンプ場 Attermenzenに直行します。到着後、早速テント設営。早めに食事を済ませ就寝。9時過ぎまで明るいのでなかなか眠れません。このキャンプ場も綺麗で快適でした。ランクは3~4といったところ。
翌朝、キャンプ場から乗り合いタクシーで20分ほどのツェルマットに向かいます。この日のハイキングコースはゴルナーグラートからマッターホルンを眺めながらツェルマットの町まで4時間ほどの人気コース。
電車でゴルナーグラート駅まで行き、天文台のあるクルムホテル裏の展望台に登ります。この展望台は、スイスアルプスの中でも人気の高い展望台で朝早い時間は、団体が多いので少し時間をずらした方が静かで良いようです。
クルムホテル、さぞかし部屋からの眺めは素晴らしいことでしょう。
ヨーロッパ・アルプス第2の高峰モンテ・ローザと頂上拡大写真。双耳峰で右側がピーク4634mの頂上。
中央はリスカム4527m
眼下に広がる氷河と氷河が織りなすモノトーンの表情豊かな模様。氷河は大分融けだしている印象です。
日本の団体客と一緒に記念写真に納まるセントバーナード犬、お疲れさま!
逆さマッターホルン、なかなか風が止みません。
ツェルマットの町に下りて来ました。登攀中、命を落とした大勢の登山家の墓。
翌日、ランダのキャンプ場を発って、イタリアに戻ります。古代ローマ帝国時代に建設された町、アオスタ近くのキャンプ場で一泊し、最終日はミラノ・マルペンサ空港のホテルに向かいます。
アオスタに残る遺跡、プレトリア門とローマ円形劇場跡
アオスタからミラノに戻る途中、マッターホルンの麓の町、チェルヴィニアに立ち寄りイタリア側からのマッターホルンを眺めました。残雪も少なく、形もスイス側から見る景色とは随分違います。イタリアでは、マッターホルンのことを、チェルヴィーノの呼ぶそうです。
最後の訪問地、湖水地方にある小さな湖、オルタ湖とサン・ジュリオ島。島には4世紀に建てられた教会があって、内部はすばらしいフレスコ画で覆われているそうです。時間があれば、島に渡ってのんびりするもの良さそうです。
湖畔の小高い丘には、世界遺産に登録されているサクロ・モンテの礼拝堂群があります。(写真はその一部)、サクロ・モンテとは、「聖なる山」の意味で、複数の礼拝堂が建設され、その内部には聖書の物語がフレスコ画や彫像で再現されています。これを巡ることによって信仰心を深める目的があるそうです。
マルペンサ空港近くのホテルにチェックインして3週間のイタリア・スイス旅行は無事終わりました。天気にも恵まれ、イタリアの芸術とスイスの大自然を満喫した3週間の旅でした。
次は要した費用など記して最後となります。