北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

身近な散策地を振り返って②

2012年02月15日 | 昆虫の飼育やお話など

前回は蝶をよく撮影した場所を紹介しました。
今回はある空き地で見られた代表的な虫たちを紹介します。
ただの空き地なのに湿地のような昆虫層が中心のポイントがあります。
雨が降ると土の染み込みが極端に遅くどろどろになるので、粘土質の土なのかもしれません。
それが湿地状態になる原因だと思います。
よく見るとスゲなども生えていて植物も湿地の傾向があり、フキにはオカモノアラガイが多いです。


5月
キヌツヤミズクサハムシがアブラナ類の花に来ている。
シオカラトンボが出始める。


シオカラトンボ
上の写真とは違う場所のように見える。


6月
この空き地の最も盛り上がる時期です。
野菊が一面に咲き誇りヨモギも多いです。
野菊にはハナアブ類が多く、ちょくちょくハナムグリ類も見かけます。
付近のミズナラやクリにはゴマダラオトシブミが多いです。
フキバッタ類の幼虫はとにかく葉という葉に大量にいます。
そして夕方にはキンスジコウモリが多く見られるのもこの場所の特徴です。


ケマダラカミキリが比較的多い場所です。
アイノカツオゾウムシもヨモギでよく見られます。


ニホンカワトンボは森と草原の淵に多い。
このトンボは川と一緒に生息環境を入れて写っている写真が多いが、この写真も生息環境と一緒に写した写真である。


たしかにゴマダラオトシブミが多い場所だがこの写真はちょっと異常。
上にも2頭いて全部で9頭が1枚の葉に集まっていることになる。
よく交尾しているのを見るがそんな様子も無い。
葉が一部切り取られているので揺籃作成中かと思うがよくわからないので凄く気になる。
オトシブミ類はこの時期オトシブミやドロハマキチョッキリやイタヤハマキチョッキリなどが見られる。


エゾスズは草丈の短い場所を中心にジージー鳴いています。
湿地に多い種で、この声を聞くと秋を先取りした気分になります。


カゲロウ類もたまに見かけます。
写真はモンカゲロウで渓流沿いで見られる種類です。


7月
ゼフィルス類が多く、朝は毎日卍飛翔しているのを見ます。
ヒョウモンチョウ類も出てきて、この場所では日中に比較的蛾が葉上に止まっているのをよく見ます。
樹液にはスジクワガタが多いです。


ヤナギの木ではイタヤカミキリを何度か見ました。
細い枝にいることが多いので居ると目立ちます。


フタスジチョウは何頭も見るが敏感でなかなか撮影できません。


カタモンミナミボタル


スジグロボタル
この2種は日の当たる薄暗い場所に居ます。
スジグロボタルはよく見るがカタモンミナミボタルは多くはありません。

それ以降はあまりぱっとしなくなり、夕方数頭のギンヤンマが舞う程度です。
コメント
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