北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

ホシオビキリガが動き出す時期

2015年02月20日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜
2月18日、この日の札幌は最高気温3℃、最低気温2℃。
自宅近くにあるカラマツ林で糖蜜を7か所仕掛けました。
今回は歩いてすぐの森がカラマツ林だからそこに決めました。
もっと森を進むと広葉樹林ですが、そこでやるのはまたいつかの次回。(札幌市厚別区)


自宅の温度計はマイナス1度。(札幌の気温があてにならないのが厚別区です。)
5時過ぎごろ塗りに行きます。

そして6時に見回り開始。
この時マイナス2℃。


樹皮の間で成虫越冬するマルハキバガの仲間を発見。
樹皮で越冬していたものを驚かしてしまったのかもしれません。
寒くて死んでしまっていました。

7か所一通り見まわった結果なにもいませんでした。
しかも仕掛けたうち5か所の糖蜜がカラカラになっていて、まったく効力を発揮しているようには感じられませんでした。
2か所だけよく匂ってて触ると手にもよく付きます。
単にカラマツの幹に吹きかければいいというものではないようです。

いい感じ2か所は幹の窪みに表面張力で残っていました。
氷点下でも糖蜜は凍結しないようです。

もう一周してみます。



居ました!
2月中旬のホシオビキリガいただきました!
いい感じの糖蜜に来ました。


去年の晩秋からいきなり蛾熱が増幅。
そこから冬をすぐに迎え孤独な日々(蛾に会えない)。
今は冬、でも2℃(天気予報による)もあれば来る(ホシオビキリガが)だろうということで待ちきれず行動に移しました。

ホシオビを見ることによって真冬感覚の僕のバロメーターを無理やりインシーズンの早春に移行させようという魂胆です。(冬はもう沢山だ!という感覚。季節の自然を楽しむスタンスを大事にしたいのですが。)

精神的に春な気分です。
先取りです。

にしても札幌でも2月中旬にキリガが活動しているのですね。


ホシオビキリガに踏まれている甲虫発見。
松脂にはまって死んでしまった様です。



またマルハキバガ。
そして別個体もう一頭。
ホシオビもこのマルハキバガも一定の温度になったら時期を待たずに活動する感じなのかな?

ということで気分一新で帰宅。



そして数時間が経ち9時前、温度計確認。
マイナス2.5℃。

春の糖蜜トラップは気温低下でキリガの活動が鈍るため、仕掛けて30分後くらいの薄暗い時に確認するのがいいらしい。
しかし、9時になっても低下気温は0.5℃。
ならまだ居るかな?ということで勉強も兼て確認しに行ってきました。


まだ居ました。
しかし6時どきには一心不乱に糖蜜を吸っていたこのキリガは、今はすぐ横でじっとしています。


お腹確認。
太っています。
撮影しようとしたら警戒したのかよく動くようになりました。

気温があまり低下しない場合は9時でも元気なのですね。



すぐ横にまたマルハキバガ。
多いですね。

氷点下の中、ホシオビキリガはこんなに水分を摂取して大丈夫なのかな。
まだまだ疑問点は多いですね。


クリックよろしくお願いします!!
にほんブログ村 鳥ブログ 野鳥へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする