北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

湿地の花たち

2011年04月25日 | 春の散策日記

今日はうちの祖父の実家の当別町の田舎のおばあちゃんのうちに祖父母と一緒に行った。

天気は雨が降ったりやんだりとはっきりしない陽気だった。

到着し、まず畑の横にある湿地で花の写真を撮った。


エゾエンゴサク
ここの湿地で1番多い花。


1面に広がっててとにかく綺麗。
初夏にはヒメウスバシロチョウが飛んでいるに違いない。



エゾノリュウキンカ
うちの庭にあるのはまだ葉が出てきたばっかりなのでもう咲いているのにはビックリした。



キクザキイチゲ
白い花は案外目立ち綺麗。



キバナノアマナ
これはたぶん植えられたもの。

あの湿地にフクジュソウがないのは疑問だったが、虫好きの僕が花でも十分に春を満喫することができた。



湿地横の沼でガサ入れをした。


エゾホトケ ♂
サカナも案外嬉しい成果。




2匹入った。
他にはマツモトマメゲンゴロウ(逃げられた…)、イトトンボのヤゴ、トビケラの幼虫が各1頭。
サカナ以外は全然だめだった。



オツネントンボ
数個体が物置やビニールハウスに閉じ込められていた。
出れなくったエルタテハの死骸も確認。



去年ビニールハウスの中でニワハンミョウの死骸も見つけたのでたぶんここから成虫が発生しているのかもしれない。



帰りに通った石狩川
今日は昼ごはんもご馳走になり、湿地のミズクサももらったりいろいろ楽しかった。
今度はニワハンミョウとヒメウスバシロチョウを見に行きたい。
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akiさんとゲンゴロウ探し!!

2011年04月24日 | 春の散策日記
今日はいつもお世話になっている「昆虫パラダイス!!」のakiさんと札幌市近郊にある某所で10時半からナミゲン探しに出かけた。
天気はたまに霧雨が降る程度で、ガサ入れに問題なく打ち込むことができた。
周りでは水鳥がよく飛んでいて雰囲気がよかった。

ガサ入れをするために2本持ってきた僕の魚とり網の一本は使い始めてすぐに折れ、もう一方はぐにゃぐにゃに捻じ曲がってしまった。
途中akiさんのかなり頑丈な網を貸してもらい助かりました。
最後にはぐにゃぐにゃの網でもがんばることができたが、今度からは道具をちゃんと買わないとだめだということを実感しました。


フナが大量に網に入った。
大きいのから小さいのまで個体差が激しかった。



ヤチウグイ
これはakiさんがとったもの。
他にはドジョウも少し入りました。



ミズカマキリ
ヒメミズカマキリは未見だがこっちはまえから縁がある。



コオイムシ
数頭確認。
まだ卵を背負ったオスは見られなかった。



ガムシ
多い。周りからは人気があまりないが僕は結構好きです。



マルガタゲンゴロウ
数頭入った。
これは初見で嬉しい成果。細くなくてかっこいい。



ゲンゴロウ
ついに入りました。これはオスです。
ツルツルで大きくて綺麗の3拍子がそろってます。
昔から図鑑でよく見ていたけど本物が見れて感激です!!



ゲンゴロウ
メスもとれました。上翅にはシワがあります。


ヒメゲンに慣れた目にはかなり大きくみえます。




akiさんは4頭も採っていました。


他にヒメゲンゴロウ、各種ヤゴはかなり見られミズムシ(昆虫の方)、コオイムシが1頭づつ入りました。


ようやく目標を達成しました。今日は凄く楽しかったしいい思い出になりました!!
本当にありがとうございました!!
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シロヒゲナガゾウムシ

2011年04月23日 | ゾウムシ・ハムシの仲間
夏に近所の土場でもっともよく見られたヒゲナガゾウムシの仲間。


シロヒゲナガゾウムシ ♂ 2010年8月3日 北広島市
鳥の糞ではなくこういう木に擬態するための模様だとわかる。



♀ 2010年7月2日 北広島市
メスはオスと比べて触覚が短い。



♀ 別個体





2010年7月14日 北広島市
交尾

コメント (2)
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ドブネズミ捕獲

2011年04月22日 | その他の生き物
自宅の庭にはドブネズミが巣を作っていて、毎年のように姿を現す。
初めて生きているネズミの撮影に成功しました。(札幌市厚別区)


写真は4月16日朝の8時に撮影したもの。
祖母によればこの時間帯によく見られるらしい。


9時に何気に窓を見るとまたいた。種名はドブネズミ。
ちょうど1時間後の出来事だがきっと同じ個体かもしれない。


スズメがネズミの前にやってきとたんネズミは逃げてった。
普通は逆のかもしれないが、ネズミはやっぱりかわいかった。



物置の横に掘られていたネズミの巣。
物置の横にはもう一箇所穴が掘られているが、写真の巣の横に祖父がネズミ退治の餌の入った箱を巣の横に置いたが、次の日には箱ごとなくなって餌のひとつもこぼれていなかった。


名前を忘れてしまったが生ゴミを肥料に変えるこの緑色の箱の横に、穴が掘られている。
中のものを食い荒らしているのだろう。

毎年こんな感じで被害が出ていて、暖かくなるとイチゴなんかも器用にもいで何個か持っていってしまう。
今まで家の中は被害に遭ったことがないのが唯一のすくい。

ネズミはかわいいけどかなり汚い。
祖父ががんばって駆除しようとしているがなかなか上手くいかないようである。


この背中に毛の薄い尻尾。ちょっと憎たらしいけど僕がもし捕らえてもどうすることもできずに逃がしてしまうだろう。情けない…



17日の5時過ぎ

庭のふちでなにやら野菜を食べている。種は同じでも16日に見た個体とは明らかに違う。

残飯をあさったものの可能性が高い。捕らえようと近づく僕に気づいたのかちょっと逃げたと思ったら、あの緑色の箱の横の穴に入ろうとするが、ふさがれているので入れない。
ここでこの箱の横の穴は完全にネズミの仕業であることがわかった。

動きが遅いのでその後虫網で捕獲成功。
昨日のネズミとは明らかに早さが違う。今回の個体はネズミ退治用の餌を食べたからだろうか、あるいはお腹に赤ん坊がいるのかもしれない。
ギャーッギャーッとサル山のサルのような鳴き声で唸っていた。

動きを封じるため虫かごにすことにした。
そのためもし逃げてしまっても安全な逃げ場のない玄関へ移動して作業開始。
結局撮影のため1度放してみた。


かわいい!!
こんなかわいい動物を祖父は退治しようとしているのか!!
リスとさほど変わらないように見えてきた。


かなり寄る。
この角度から見ると典型的なネズミ。


これが悪人面にはどうしても見えない。
無理もない。ネズミにはそんな気はさらっさらないのだから。
ただその習性が人間にとって都合の悪いものであっただけの話だ。ネズミはただのかわいそうな動物なのである。


人間の僕はそれを承知で、簡単に捕まえ虫かごにそのかわいそうな動物を入れた。

そしてそれを祖父に渡す。
祖父は喜んでいる。僕はちょっと複雑な気持ちだった。

虫網で捕まえて虫かごに移す。
虫のような扱いをされたこのネズミを、祖父は前仕掛けた餌で時期に死ぬだろうとこのままの状態で夜を迎えさせた。

やはり僕はかわいそうだと思ってしまった。


やっていることと思っていることが矛盾していたのだろう。そしてそれが複雑な気持ちの表れだったのかもしれない。
僕はもうネズミの捕獲はしたくない。もう1匹の個体は捕まらないでくれと強く思った。

僕は虫も…ネズミ1匹も殺せないなんてなんて…

日頃はそう目にする機会がなかったネズミ。それが立て続けに僕の前に現れて、最後には捕獲されてしまった。
リスはだめでネズミは取っていいだなんで人はかってなことをかんがえるなぁ~



そして次の日の朝、そのネズミは祖父の言ったとおりに息絶えていた。

学校からの帰宅後、その死骸をどうしたか聞いたら生ゴミに出した、といっていた。


また祖父のネズミ捕りを続けるという…



ということで、僕からの「ネズミ捕り」の見方が悪すぎたのだろう。
ネズミ目線の考えと、人間目線の考え、どちらかしか通すことができない時、中立の立場の僕は人間の味方をした。
「僕はもうしません」と言ったが、荒らされる側に立っていない僕にはその苦労がまだわからないから言えた言葉なのかもしれないし、大事に育てている野菜やせっかく溜め込んだ残飯を荒らされるのもたしかにいやだ。

僕はかわいいからネズミに少し同情してしまった節もあるかもしれない。
実際に害虫ならためらいつつも僕でも殺せただろう。

これだから現代の若者はといわれてしまうのかもしれないが、僕はこの言葉を言われるのが1番嫌いである。
これからはもっと僕自身が強くならなくてはいけないのかもしれない…
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寄り道散策

2011年04月21日 | 春の散策日記

今年初めてフキノトウを確認した国道沿いの斜面でツクシが沢山生えていた。
朝と夜に雨が降った今日は、歩いて下校した。
寄り道で森の中へ入っていった。


エゾコゲラ
沢山の本種とカラ類とアカゲラの群れでかたまって見られた。



オオミドリシジミの卵
最近はゼフ卵を探さなくなったな~



土地を支えているのがわかる木の大きな根。
ありがたみを感じる…



森からの風景
ここは坂道を結構上る。横に木があって写真はこれで限界だが、見る分にはあまり問題ない。落ちたら大変。



よこのタラノキでシャクトリムシがいた。



マツ林からいきなり予想外のシラカバ林になった。
ここは夜でも手軽にいけるので、去年チャバネフユエダシャクのメスを探してたときにこの場所を見つけてればいい成績を残せたかもしれない。
かなりの近場なので虫好き、自然好きとして近所の森の状況は知っておかなくてはならないことを痛感させられた。
去年はマツ林を一個挟んでポツポツと道の淵に生えているシラカバで探していたので、今年に期待。



この道の横を見てみると、この種類の木にだけ下の方の皮が鹿が食べたみたいに剥がされている。


この写真だけで6本ある。
沢山剥がされていて異様な光景だった。
ウサギの仕業??誰かわかる方、教えてください!!
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