普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

これからの国会運営

2007-11-09 07:29:56 | 民主党

 私は昨日、一昨日と朝日新聞と読売新聞の責任について書いてきて、少なからずうんざりしている。
 人の責任追求など私の生活信条に合わないし、また私のブログの”売り”である「政治、社会、教育など批判だけでなく、前向きの提案」の趣旨にも反している。

 それで私の自己反省を含めて、昨日の続きを少し触れてたあと今後の国会運営について、もう少し前向きの提案を書いて見たい。

[大連立騒動の責任]
 報道から読める範囲では関係者に次のような責任があると思う。
・小沢さん
 道義的に殆ど悪いことなし。
 福田さんとの信義を護って、会談の成り行きを誰にも口外しなかった。
 連立の話が纏まりかけたとき、自分の判断でなく党に持ち帰って相談した。
 唯一の責任は、平たく言えば福田さんの霊感商法的な持ちかけに引っ掛かった善良な老人のように、政治家としての危機管理能力に欠けていたことだ。

・民主党
 道義的、政治的に殆ど悪いことなし。
 今度の騒動で党内の態勢が脆弱であることを露呈しただけ。
 良く言えば純情可憐。

・福田さん
 小沢さんとの信義に反して、党内会談の内容を洩らした。

・自民党
 福田さんの独走に対して、民主党のような非難は殆どなし。
 連立の話はどう転んでも自民党有利になるだけだからと言って党首の独走に対して形だけでも批判があっても良いと思うが。
 良く言えば大人の政党。
 
・連立を持ちかけた黒幕の人
 連立の発想が例え善意であっても、その結果が少なくともうまく行かなかった(連立の失敗、今後の与野党の対立激化)ときは、その責任を負うべきだ。
 事を荒立てておいて知らん顔をしておれるのか。

・読売新聞
 もし黒幕の人の一人が、渡辺恒雄さんだとしたら、私を含む多くの人が抱いている疑念を晴らすのが報道機関としての責任だ。

[今後の国会運営]
 小沢さん問題でマスコミを賑わしている間に、次のような法案が少なくとも衆議院を通過した。
・被災者生活再建支援法改正案
・障害者自立支援法改正案
・最低賃金の底上げを図る最低賃金法改正案
・働き方の基本的なルールを定める労働契約法案
 いずれも自民、公明の与党と民主党など野党の政策合意に基づくものだ。

 今回の首脳会談は失敗に終わったが政策協議のムードが生れたのは事実だし、民主党も小沢さんの復帰を求める条件として、役員会で連立を伴わない政策協議を認めることを決めた。
 問題はその後の民主党でこれが確認されているのか、否かの報道が無いが、小沢さんが言う様に、近い将来の参院選でそのマニフェストの実績を国民に知って貰う為には、政策協議により自民党の提案を認める代わり民主党案の提案や、自民提案の修正案を認めて貰うことはは欠かせないことだ。

 今回の騒動で民主党の態勢の脆弱性を見せて仕舞ったが、それでも今後の国会運営を左右する政党であることは間違いない。

 民主党は次の参院選勝利の為にも、国会戦略を改めて見直して貰いたいものだ。 
 今回の騒動で民主党の脆弱性を露呈した今、反対一本槍の単純な戦法では次の参院選で必ず負けると思う。
 相手は千軍万場の自民党だ。

そこで民主党に提案だ。
 小沢さんは次期選挙対策、鳩山さんと菅さんは国会対策の分業制にしてはどうだろうか。
 理由は特に述べる必要もないと思うが小沢さんは選挙は上手いが、国会運営については、今回の問題も含めて少し時代遅れの運営で国民の批判を浴びやすいからだ。

 鳩山さん達が基本的なことは小沢さんの指示を受けて、国会で政策協議と対立の硬軟両面で戦っている間、小沢さんは地方を廻って党勢の拡大することだ。

 民主の石井さんがテレビでいつも言っている様に、今回の件については民主党は何の瑕疵もないこと、それに反して自民の対応は胡散臭いことばかりだ。
 自民党批判や攻撃の種はいくらでもある。

 地方の活性化、中小企業の支援、社会格差などなど多くの基本的な問題は殆ど今の国会では手つかずに終わりそうだ。
 国民に訴えることはいくらでもある。

 今回の問題で民主党は自民党に比べて、小沢さんが信義を重んじる人であること、民主党はその名の通り民主的な国民に判りやすい運営をしていることが国民にも判った。
 民主党の宣伝をすることも一杯ある。

 政権交代の出来る政党としての民主党の好判断を願うばかりだ。

参照:
 カテゴリー → 民主党


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