普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

一番悪い人は?大連立問題

2007-11-12 10:00:14 | 民主党

 昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」を特別の興味を持って見た。
 何故なら私が11月9日のこれからの国会運営
で想像していた様に、問題になった大連立に渡辺恒雄さんが噛んでいたらしいこと。それから今までの朝日新聞のように、渡辺さんの言う通りにならなかった民主党攻撃と思える偏った読売新聞の報道。
 その読売系列にあり、連立の問題で噂される、氏家さんを戴く読売テレビがこの問題を取り上げるか、取り上げるとすればやしきたかじんさんや、辛坊治郎さんがどのように処理するかに興味があったからだ。

 レギュラーの三宅久之、田嶋陽子、宮崎哲弥、橋下徹、桂ざこばの各氏にゲストの、鈴木宗男さん、元共産党の筆坂秀世さん、川村ひかるさんを加えた同番組では冒頭にこの問題を取り上げていた。

 最初に各パネラーが同問題で誰が一番悪いと思うかのフリップが出された。
 三宅さん→ナベツネ、田島さん→老害、宮崎さん→菅さん、鳩山さんと読売新聞の政治部、橋下さん→読売新聞、鈴木さん→「さる人物」、筆坂さん→森前首相とほぼ一般にも言われ、私も想像した通りに皆考えていたようだ。

 この問題での議論の中で印象に残ったのは、
・連立の構想自体は、停滞した国会を打開するには、一つの方法だ。
・もし連立が行われていたら、両院とも90%を越す勢力となり、安倍さん時代の強行裁決どころでなく、共産、社民とうの少数政党の意見が完全に無視される。
・自民の米国依存、小沢さんの国連中心主義など、日本は外国に頼るばかりでよいのか。
・実際的に10数兆の予算の裏付けがない民主党のばら蒔き政策の批判。
・小沢さんの醜態
(私の意見:霊感商法まがいの誘いに乗った老人のような失敗)
・小沢さんを迎え入れるときに何故、小沢さんの顔を立てて、彼の主張の基本である政策協議を認めなかったか
(私の意見:前記のブログでも小沢さんの顔を立てる必要性を書き、民主党でも小沢さんの復帰を求める条件として、役員会で連立を伴わない政策協議を認めることを決めたのに、何故いつの間にかそれが消えたのかが問題でありそれが禍根となりそうな気がする。)

 そして議論が盛り上がった所で民主党の原口一博さんの登場。

 原口さんの口癖のねじれ国会の利点である今まで隠されていた政府の各種の情報が明らかになったこと、薬害問題で政府の対応が変わったなどに加えて、今後も政策協議はあり得るなどを主張した。

 然し彼の発言で一番印象に残ったのは、小沢さんの過去の連立→立候補調整のため、多くの若手のの政治生命が奪われたこと→小沢さんの政治的野心のために配下の人達を無視する冷たさを言ったことだ。

 そして、ざこばさんの民主党応援の発言、たかじんさんの政権交代の必要性の主張などから、民主党応援一色の議論になり、満場の拍手の中で原口さんと辛坊さんの握手で連立のテーマの議論が終わった。

 結局、私が秘かに期待していたし、テレビ朝日でも二日続けて追求していた、そして殆どのパネラーがフリップで掲げていた、マスコミの政治への介入の問題の根本には殆ど触れずに終わってしまった。

 パネルの人達の言いたい放題で売っている同番組では、宮崎さんのフリップの読売新聞政治部(とわざわざ政治部と書いた)の責任にある様に、渡辺さんや読売新聞と関係の深い読売テレバへの配慮をしたのかも知れないし、読売テレビ解説委員の辛坊さんやたかじんさんがうまく処理したのかも知れない。
 この当たりが解説をなりわいとしている(つまり以後降ろされては困る)人達や読売テレビの社員、商業テレビ(そして別の理由でののNHK)の限界なのだろうか。

 いずれにしても、次の選挙で民主党が勝たない限り(今のところその可能性は低い?)、国会の沈滞状況は次の参院選まで続くのは間違いない。

 その間米国の北朝鮮急接近、アジア政策の変更の可能性が増大しているなど、対外情勢の大きな変化や、何時までも変わらない大赤字や、目に見えている少子高齢化に伴う問題の深刻化など、処理しなければならぬことは山ほどある。

 そのためにも国会の沈滞は是非避けねばならない
 政権党は勿論だが、特に最大野党の民主党の良識ある対応を求めたいものだ。

参照:カテゴリー → 民主党

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