このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
昨日から定食屋のレシート、ホテルのルームナンバー、車のデジタル時計、と数字の808にまとわりつかれているようで、僕は内心気が気でなかった。
早くこの場を立ち去ろうと車を発進させ、駐車場から公道に出ると、反対車線からハンドルを切り損ねたのか、軽自動車が突進してきた。
中年女性の慌てた表情が、フロントガラス越しにはっきり見えた。
無我夢中でハンドルを大きく切り、何とか衝突を避けることができたのだが、脇をすり抜けて行ったその軽自動車は歩道を越え、大音響とともに店舗のショーウインドーに突入した。
僕は路側帯に車を停め、現場に向かった。
店のガラスがめちゃくちゃに壊れている。
とっさに眺めたのは、ナンバープレートだった。
「808番ではない、、」
ほっとしたのもつかの間、事故の衝撃で落ちたのか、車のルーフ部分に斜めにめり込んでいる店の看板を見て、僕は震え上がった。
そこには「八百屋808」と大きく書かれていたので。