このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
NPO法人なごやかでは大小イベントの際に職員手作りのくす玉を割る。
これが意外なほど華やいだ雰囲気を瞬時に醸し出してくれることから、利用者様や来賓の方にとても評判がいい。
一体いつからこんな習慣があったのか、私はグループホーム虔十のY管理者に尋ねてみた。
彼女は笑って話し出した。
「あれは10年以上前、私が管理者を務めることになっていた小規模多機能ホーム虔十の開所式の前日、開所準備を担当していたIさんがなごやか理事長から当日の進行についての最終確認を受けていたの。それが、来賓が3名なのに、その方々に行なっていただく役割が祝辞と乾杯の2つしか準備されていなくて、理事長はひどく気を悪くしていた。利用者様にそれぞれ役割を持っていただきましょう、と常々この介護福祉の世界では言われているのだから、来賓にもご用意するのは当然ではないか、と。でもね、それで終わらないのが理事長で、しょげているIさんの様子を見ると、じゃあ、くす玉を作って割っていただくのはどうだろう、と提案した。面白いな、と私は思った。負けず嫌いのIさんはそれから図書館へ行って作り方を調べ、当日可愛らしいくす玉をしっかり準備してきた。それが始まりよ。」
私のなめとこデイサービスでも、四角い段ボール箱で作った珍妙な形のものが登場したり、ヒモを引っ張っても割れなかったり、果ては本体ごと落下したり、とアクシデントも多いのだが、それはそれで皆が笑顔になれる魔法の珠だと思っている。