このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
セゾングループの総帥堤清二氏を取り上げた書籍は枚挙にいとまがないが、「セゾン 堤清二が見た未来」(2018年刊)はその多くがテーマにしている、異母弟堤義明オーナーとの葛藤(死闘)でも、バブル崩壊後のグループ解体のドラマでもなく、セゾンが生み出した企業にそれぞれ章を割き、それらがいかに先進的で魅力的だったかを描いていて、80年代を東京の最底辺で苦学生・貧乏サラリーマンとして過ごした僕にはとても面白く読めた。
西武百貨店、西友、無印良品、PARCO、LOFT、WAVE(レコードショップ)、ファミリーマート、JーWAVE、リブロ(書店)、チケットセゾン。
これらの企業が他社の手に渡りながらも存続している、あるいは人々の記憶に生き生きと残っているのは、いまだ毀誉褒貶相半ばする堤氏が強い意志を持って創った、魅力ある(価値ある)ものだったからに相違ない。そこが同じように解体され、ローソンと「オレンジページ」くらいしか残らなかったダイエーとの大きな違いだ。
ウッディ・アレンを起用して(1981年、作 糸井重里)