このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
鬼才セルジュ・ゲンスブールは、人気作曲家ジョン・バリーに捨てられ乳飲み子を抱えた女優ジェーン・バーキンと出会い、結婚する。
二人の間には娘シャルロットが生まれたが、セルジュは変わらず継子ケイト・バリーをかわいがったという。
そんな二人も1980年に離婚、ジェーンは映画監督ジャック・ドワイヨンと結婚し、娘ルーを産んだ。
セルジュはというと東洋系モデルのバンブーとの間に息子ルル(ルシアン)をもうけたが、91年に心臓発作で世を去っている。
セルジュは離婚後もジェーンに楽曲を提供し続け、彼女はセルジュの死後もそれをコンサートで歌った。
一方、シャルロットは女優業のかたわら音楽活動を始め、2010年、2018年の大規模ツアーの中でセルジュが自分のために書いた曲や彼の代表曲を取り上げてファンを喜ばせた。
かつてジェーンやシャルロットはセルジュにとって愛すべき存在であり、最高の素材だった。
それが面白いことに、時が流れて二人の女性にとりセルジュは最高のコンテンツとなったのだった。
ちなみに、モデルになったルー・ドワイヨンも二枚ほどアルバムを出してライブも行っているけれど、彼女はこのコンテンツとは当然、関係がない。
そして最後に、ルル・ゲンスブールも音楽の道に進み、2011年にアルバムデビューを果たす。
そのタイトルは「フロム・ゲンスブール・トゥ・ルル」、セルジュの代表曲を、豪華ゲストを迎えて再録したカバー集だ。
セルジュ1964年のシングル曲「コーヒー色」
ジェーン2002年のライブ
シャルロット2010年のライブ
おんぶひもはまだエルメスではない
写真家となったケイト(右)
シャルロットとケイト。ケイトは2013年、パリのアパートから飛び降り自殺している。