このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
1990年頃、二紙あった地元紙の小さい方に懇願されて、僕は紙面の穴埋めのためのコラムを週に3本ほど書きなぐった。
おもにアメリカ文学や映画についてだったが、ワンパターンになるのを避けるためにと時々創作も混ぜた。
それが2008年の映画「オンディーヌ 海辺の恋人」を観て驚いた。冒頭の30分がかつて自分の書いたものと同じだったから。ニール・ジョーダン(アイルランド出身の監督)と同じ発想かあ、とあまり嬉しくなかったが。
孤独な漁師が漁網を巻き上げると、そこには美女がかかっていて、ゆっくりと物語が動いて行く。
いい映画だった。
ニール・ジョーダンの初期の作品はかなり苦手だけれど、書いておかなければならないのは、「クライング・ゲーム」(1992年)の中に「サソリとカエルの話」が引用されていることだ。
IRAの闘士と、誘拐・監禁された英国軍兵士の会話(1分25秒頃から)
2019年製作のドラマシリーズ「アフター・ライフ」でも使われていた。ニュアンスが違ってきているが。