このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
昨朝(1月17日付)の朝日新聞の県内版に、菅原茂気仙沼市長の復興に関するインタビューが掲載されていた。この方は本物のインテリで紳士だ。
復興で人口減に歯止めはかからなかった。どうすればよかったでしょう、という記者の問いに対して、「(前略)この10年近く忙殺されたのは、まちづくりを中心とした復興事業をなんとか国に認めてもらうための、刹那的な交渉ばかり。夢の話をできる状況じゃなかった」と答えていた。
大震災からの10年を振り返った時の、僕の感想もまさにこの通りで、決して場当たり的な姿勢ではなかったものの、ロール・プレイング・ゲームか早差し将棋のように次から次へと現れる障害を倒し、駒を進めて行く。
最善の手なのか悪手なのかわからないが、直感で進める。
その中でうまく行ったものもあれば大失敗もある。
そしてそれを甘受する、の繰り返しだった。
その結果として、目指した地点、ゴールに届いたのか、それももうよくわからなくなったが、受け入れている。
でも、今年はもう少し長期的な視点でことを進められたらと願っている。
一手30秒以内の早差しが、せめて2分くらいの持ち時間になってくれたら。