このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
管理者を務めるなめとこデイサービスの、スタッキングチェアの買い替えに関する伺い書が決裁されたとの連絡を受けて、私はお礼かたがたNPO法人なごやか理事長の執務室を訪ねた。
「繁盛店は備品が痛みやすいからね。」
理事長は添付したカタログのコピーに目を落とした。
「座面の色がたくさんあるようだけれど、どれにするの?」
併設するあおぞら認知症デイサービスから揃えて行くつもりなので、ブルーにしようと思います。
「ああ、いいね。
ブルーで全部揃えても、ルービック・キューブのように別の色が何脚かずつ混在しても、面白い。要は、選んだひとにコンセプトがあるかどうかだろうね。」
「ずいぶんに秋保温泉方面へドライブに行った時のこと、道路沿いの古い平屋の民家をそのまま使い看板だけ建てた訪問看護事業所を見かけた。
土曜日でお休みなのか、玄関先に営業用の軽自動車が三台並んでいたのだけれど、それがね、緑、黄、赤なんだ。
営業車が3台となると、普通は色を揃えたくなるけれど、その事業所はちょっとふざけたかったのだろう。
それを見て僕は、ああ、こういうのもアリなんだ、と思った。そしてそのユーモアをNPOなごやかでも実践している。」