今日、今朝からNHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」が放送される。
「2014年春、宮城県気仙沼市の離島で育った永浦百音(ももね、清原果耶)は、高校卒業を機に、内陸の登米市の森林組合で見習い職員として働き始める。
ヒロインが登米で青春を過ごす中で、気象予報士の資格を取り上京。民間の気象会社に就職し、天気予報にまつわるさまざまな経験を積み、そこで得た経験をもとに故郷に戻って、人々に貢献する物語」(NHKホームページより抜粋)なのだそう。
気仙沼市は現在どこへ行ってもドラマのポスターが掲示され、盛り上がっています。
ありがとう、NHK。
市民はもちろん、市を出られた方も、きっと懐かしく、誇らしく、故郷を思うことでしょう。
また、震災後、当市にご縁があった方もなかった方も、ご覧になってください。
そして、コロナ禍が去ったら、ぜひ当市へいらして、おいしい海苔やら海の幸をご堪能ください。
※第一週、第二週はおもに登米が舞台だそう。
大島の亀山から気仙沼湾を望む
「令和3年度前期NHK連続テレビ小説が、このけせもい市をおもな舞台とする「おかえりモネ」に決定したと聞いた時は、嬉しいより驚きの方が先だった。
ただ、そのあとに続いて、黒い不安が胸に沸き上がってきた。」
「僕らが中学生だったころ、当代きっての有名コメディアンの番組で、本市出身のけせもいちゃんという素人タレントさんが話題になっていた。
けせもい弁をコミカルに強調した、田舎出の若い女性、という役どころだった。
それはそれで別段何とも思っていなかったのだが、数年後、僕を震え上がらせる事件が起こった。」
「県立けせもい高校から一緒に進学のため上京した同級生が、新歓コンパで出身地を名乗ったところ、翌日から彼はクラスで「けせもいくん」と呼ばれている、というのだ。
その話を聞いて以来、僕は頑として出身地を明かさなくなった。
翌年、古谷一行が主演のドラマ「続・思えば遠くへ来たもんだ」が母校のけせもい高校を舞台にしていた時も、知らん顔を決め込んでいた。」
「そのさらに10年後、理髪店でたまたま手に取った雑誌の記事に、驚愕した。
『石原裕次郎が横浜だとしたら、小林旭はけせもいだ(林海象監督)』とある。
まだ忘れていないんだ、というそのしつこさと、ハヤシからわれわれの郷土が大暴言をあびせられる理不尽さに、怒りで手が震えて雑誌を取り落としそうになった。」
「東日本大震災から10年目に、思いがけないプレゼントをいただいた、とインテリ紳士のS市長が喜びのコメントを出していた。
まったく、同感だ。
自宅を流されながら東奔西走した市長さんも、市民も、そして僕も、よく頑張った。
これを機に、人気マスコットキャラクターのほやボーイもさらに知名度を上げてほしい。
そして今度こそ、当市から各地に散り、毎日を懸命に生きている若者たちが胸を張って故郷を語れるようになれるドラマだったらいいな、と切に、切に願う。」
おい、ハヤシ!