このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
僕たち1970年代半ばから映画館に通い出した世代からするとジャン=ポール・ベルモンドやアラン・ドロンはすでに大スターで、彼らの代表作は頻繁にテレビで放映されていた。
それを逃さず観るうちに、ベルモンドの映画ではゴダールやトリュフォー、ジーン・セバーグ、アンナ・カリーナ、クロード・シャブロールらの名前を、ドロンの映画ではヴィスコンティやミケランジェロ・アントニオーニ、ジョセフ・ロージー、マリー・ラフォレ、ロミー・シュナイダーらの名前を知り、やがてベルモンドやドロンの出ていない彼ら・彼女たちの作品を観るようになって行った。
そういう映画青年は多いと思う。
二人は日本の映画ファンにとってフランス映画、ヨーロッパ映画の入り口であり、良きガイドだったのだ。
僕はどちらかというとドロン側で、実際ドロン当人やミレーヌ・ドモンジョ、ジョゼ・ジョバンニ(作家・監督)、マリアンヌ・フェイスフル、ニコ(ドロンとの子がいる)に会ったり観たりしているが、ベルモンドは舞台劇「シラノ・ド・ベルジュラック」公演で来日した際、仕事の都合で観に行くことができず、長年の心残りとなっていた。
さようなら、ベルモンド。いろいろ教えてくれて本当にありがとう。安らかにお眠りください。
「勝手にしやがれ」より、ジーン・セバーグと。