波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

1.5斤の食パン

2022年04月12日 | 日記・エッセイ・コラム

波風家は、なぜウドンで、パンなのか?波風氏がウドンを捏ねて、ママヨさんがパンを焼くのは、ママヨさんの生い立ちから始まる。米が高くて買えず小麦粉で作っていたからだ。一緒になった頃、手作りウドンが食卓にのぼり、夫は「ウドンって作れるんだ」と馬鹿なことを口にしたのであった。

家で作るウドンもパンも買った方が絶対に安い。手間もかかる。しかし、手作りの方が確実に美味く材料も安心だ。毎回微妙に出来が違うから面白い。毎朝豆を挽いて淹れる珈琲が毎回違うのと同じだ。無職の老人だからできる時間づかい。互いにウン十年前の服を着続けて、「ジーンズついでもらったところがまた破れた」、「首と袖が綻びたから縫って欲しい」なんて笑いあうのも楽しい。消費的生活に溺れていてもそれで良しとは思いたくない。

貧乏を隠したり卑下せずに明るく生きる素敵さを思う。希望や努力、用心深さ、智恵や技術といったたくましさ、人間らしさを持てるかもしれない。大学で近現代史の授業を受けたママヨさんが、「明治時代の方が、自分の子ども時代の暮らしより文明的」と笑っていた。
昨日のニュースで、6月に小麦粉の政府価格上がるので、ウドンやパンに影響のニュース。波風氏は、さてさてどんな工夫でやっていこうかな、なんて思った。


画像はママヨ食パン。パン包丁で切れ目(縦横2筋)を入れバターを乗せて厚焼きトーストにするのが好き「恐怖」は自分の外に対象があり、「不安」はこの世界に自分が存在していること自体にある。不安と向き合うのは自分に向き合うことだから・・・・ハイデガー著『存在と時間』のTVテキストから。難しいが面白い。

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