出張続きでだいぶ間があいてしまいましたが、過日の「六花コンサート」のレポートを残しておきましょう。去る11月の初日、新庄市の某セレモニーホールにあるエヴァネックスという会場で、震災孤児支援コンサートが開かれました。たまたまご案内をいただきましたので、出張先から会場に向かい、なんとか開演ぎりぎりに間に合いました。
出演は、佐藤美喜子(Sop)、菅紀子(Fl)、鈴木信哉(Vc)、鈴木布美子(Pf)の4人。出身地は様々ですが、いずれも山形県内在住の音楽家です。ソプラノの佐藤美喜子さんは、山形交響楽団のモーツァルト定期で「魔笛」を取り上げた際に、三人の侍女の一人として出演(*1)していましたし、「コシ・ファン・トゥッテ」でもフィオルディリージ役で出演(*2)していました。フルートの菅紀子さんは、この夏にシェーネスハイム金山で、フルートの演奏会を聴いた(*3)ばかりです。お二人の鈴木さんの演奏は、たぶん初めて。
さて、曲目は、こんな感じ。

カッチーニの「アヴェ・マリア」から始まり、「小さい秋みつけた」、「小さな空」と続きます。ソプラノにフルートとチェロとピアノがバックを勤めますが、武満徹の合唱曲「小さな空」は、情感豊かな♪いたずらが過ぎて叱られて泣いた~子どもの頃を思い出した~♪というところで思い出しました。この後に、ベネディックの「ラ・カピネラ(みそさざい)」が続きます。佐藤さんも声が乗ってきた感じで、高い声とフルートの競演です。歌に合わせたフルートもお見事でした。
ここで佐藤さんが退き、久石譲の「Stand Alone」。これは「坂の上の雲」のテーマ音楽だそうです。フルートとチェロとピアノが、ドラマティックに盛り上げます。続いてシューマンの「子供の情景」より「異国から」と、ドビュッシーの「夢想」。三つの楽器の組み合わせが、なかなかお洒落です。
ここで、佐藤さんが再び登場、「おひさま~大切なあなたへ~」と、プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父様」を歌います。歌もお見事ですが、プッチー二の繊細なオーケストレーションを、ピアノとフルートとチェロでよく表現していると感心してしまいました。続いて賛美歌より「アメイジング・グレイス」。フルートにピアノが続いて歌い出され、ソプラノとピアノのみになり、声の恵みを感じます。そして、これにチェロとフルートが加わると、さらに感じられる音楽の豊かさ!最後は、会場のお客さんと一緒に、復興支援ソングとなっている「花は咲く」を歌いました。
アンコールの声に、フルート、チェロ、ピアノの三重奏で、「おくりびと」のテーマが演奏され、さらに佐藤さんが「見上げてごらん夜の星を」を歌います。鳴り止まぬ拍手とアンコールの声に、再びカッチー二の「アヴェ・マリア」でコンサートは終わりました。
東日本大震災から20ヶ月になります。被災地支援は、まだまだ続けられる必要があるでしょう。募金のあり方に対してはいろいろな考えがあることと思いますが、被災者支援が途絶えるよりはずっと良いだろうと思います。今回は、とくに震災孤児への支援を目指しているとのこと。良い雰囲気でコンサートを楽しんだお礼もかねて、私も募金に応じてきました。
(*1):山響モーツァルト定期で交響曲第21番と「魔笛」ハイライトを聴く~「電網郊外散歩道」2011年2月
(*2):山響のモーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」を楽しむ~「電網郊外散歩道」2005年8月
(*3):シェーネスハイムでフルートの演奏会を聴く~「電網郊外散歩道」2012年8月
出演は、佐藤美喜子(Sop)、菅紀子(Fl)、鈴木信哉(Vc)、鈴木布美子(Pf)の4人。出身地は様々ですが、いずれも山形県内在住の音楽家です。ソプラノの佐藤美喜子さんは、山形交響楽団のモーツァルト定期で「魔笛」を取り上げた際に、三人の侍女の一人として出演(*1)していましたし、「コシ・ファン・トゥッテ」でもフィオルディリージ役で出演(*2)していました。フルートの菅紀子さんは、この夏にシェーネスハイム金山で、フルートの演奏会を聴いた(*3)ばかりです。お二人の鈴木さんの演奏は、たぶん初めて。
さて、曲目は、こんな感じ。

カッチーニの「アヴェ・マリア」から始まり、「小さい秋みつけた」、「小さな空」と続きます。ソプラノにフルートとチェロとピアノがバックを勤めますが、武満徹の合唱曲「小さな空」は、情感豊かな♪いたずらが過ぎて叱られて泣いた~子どもの頃を思い出した~♪というところで思い出しました。この後に、ベネディックの「ラ・カピネラ(みそさざい)」が続きます。佐藤さんも声が乗ってきた感じで、高い声とフルートの競演です。歌に合わせたフルートもお見事でした。
ここで佐藤さんが退き、久石譲の「Stand Alone」。これは「坂の上の雲」のテーマ音楽だそうです。フルートとチェロとピアノが、ドラマティックに盛り上げます。続いてシューマンの「子供の情景」より「異国から」と、ドビュッシーの「夢想」。三つの楽器の組み合わせが、なかなかお洒落です。
ここで、佐藤さんが再び登場、「おひさま~大切なあなたへ~」と、プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父様」を歌います。歌もお見事ですが、プッチー二の繊細なオーケストレーションを、ピアノとフルートとチェロでよく表現していると感心してしまいました。続いて賛美歌より「アメイジング・グレイス」。フルートにピアノが続いて歌い出され、ソプラノとピアノのみになり、声の恵みを感じます。そして、これにチェロとフルートが加わると、さらに感じられる音楽の豊かさ!最後は、会場のお客さんと一緒に、復興支援ソングとなっている「花は咲く」を歌いました。
アンコールの声に、フルート、チェロ、ピアノの三重奏で、「おくりびと」のテーマが演奏され、さらに佐藤さんが「見上げてごらん夜の星を」を歌います。鳴り止まぬ拍手とアンコールの声に、再びカッチー二の「アヴェ・マリア」でコンサートは終わりました。
東日本大震災から20ヶ月になります。被災地支援は、まだまだ続けられる必要があるでしょう。募金のあり方に対してはいろいろな考えがあることと思いますが、被災者支援が途絶えるよりはずっと良いだろうと思います。今回は、とくに震災孤児への支援を目指しているとのこと。良い雰囲気でコンサートを楽しんだお礼もかねて、私も募金に応じてきました。
(*1):山響モーツァルト定期で交響曲第21番と「魔笛」ハイライトを聴く~「電網郊外散歩道」2011年2月
(*2):山響のモーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」を楽しむ~「電網郊外散歩道」2005年8月
(*3):シェーネスハイムでフルートの演奏会を聴く~「電網郊外散歩道」2012年8月