電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

『わたしの藤沢周平』を読む

2012年11月30日 06時04分35秒 | -藤沢周平
文春文庫の藤沢周平関連で、ときどき変り種が登場することがあります。文春文庫の平成24年10月新刊で、NHK『わたしの藤沢周平』制作班による、『わたしの藤沢周平』は、まさにその典型でしょう。帯には、「こういう読み方もあったのか!」「著名人39人が語る、藤沢作品への熱い想い、せつない記憶」とあるように、作者の没後十年にあたり放送されたテレビ番組に基づくものだそうです。
私はふだんテレビを見ませんが、以前たまたま目にした番組で、小室等さんが「山桜」について語っていた、あの番組(*1)シリーズを本にしたものです。

掲載されている著名人の感想は、どれも新鮮なものですが、これだけ多くの人が魅力を語り、そして一冊の本になってしまうような作品群を書いた藤沢周平の魅力を、あらためて考えてしまうのです。

(*1):小室等さんの好きな藤沢周平『山桜』を読む~「電網郊外散歩道」2007年4月
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