電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

理想と現実のとらえ方

2015年01月23日 06時01分13秒 | Weblog
理想と現実について、大人と子どもや、上司と部下の間で、とらえ方が食い違うことがあります。「それは理想論だ、現実を見ろ」と言えば「現実ばかりを見て、理想を忘れている」と言い返されるような場合です。
でも、よく考えると、理想と現実とが相反しているのではなく、方向性のバランスがずれているのではないか。



理想への接近の度合いを縦軸に、現実性の程度を横軸にしたとすると、理想に合致し現実性も高ければ誰も文句を言わないでしょうし、理想から程遠く現実性も小さければそもそも発想しないでしょう。問題は、理想に近いが現実性はうすい場合と、理想からは遠いが現実的な場合とが対立するケースでしょう。
この場合、両者はどう対応していけばよいのか。
おそらくは、理想への接近の仕方を工夫しつつ現実性を高める方策と、現実性を確保しつつ理想への接近の度合いを高める工夫とを、すり合わせることが大事になるでしょう。

ただし、現実の否定を理想だと考えている場合は、なかなか難しいものです。理想の中身を、もう一度よく考えてもらうことが必要かもしれません。

【追記】
画像は、Linux 上のフリーのドローツール、要するにイラストレーターみたいなソフトで、Inkspace というもので作成しました。なかなか便利です。

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