土曜日の朝、NHKのラジオ第1放送で、ラジオ文芸館「かがやく」という番組を聴きました。帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)作、富田典保の朗読で、精神科の研修医の視点から、アルコール依存で長期入院するある患者の暮らしぶりと彼が肝臓ガンで亡くなるまでの交流を描いたものです。
当方、お酒を飲むと眠くなるほうですし、晩酌の習慣もありませんので、アルコール依存症の人の心境は想像できませんが、エタノールが入ると脳内の麻薬的なスイッチが入ってしまう特別な代謝経路を遺伝的に備えてしまっている状況を想像すれば、依存に陥りがちな状況というのは理解できます。そして、周囲の人々に見放されて、精神科のアルコール病棟に落ち着いてしまった人の寄る辺なさもわかるような気がします。
主治医の反省と悔悟、医者もまた患者によって育てられる面がある、ということも伝える佳品。良いラジオ番組でした。この原作を読んでみたいものです。
【追記】
この番組の原作となった『風花病棟』を読みました。
(*):帚木蓬生『風花病棟』を読む~「電網郊外散歩道」2015年11月
当方、お酒を飲むと眠くなるほうですし、晩酌の習慣もありませんので、アルコール依存症の人の心境は想像できませんが、エタノールが入ると脳内の麻薬的なスイッチが入ってしまう特別な代謝経路を遺伝的に備えてしまっている状況を想像すれば、依存に陥りがちな状況というのは理解できます。そして、周囲の人々に見放されて、精神科のアルコール病棟に落ち着いてしまった人の寄る辺なさもわかるような気がします。
主治医の反省と悔悟、医者もまた患者によって育てられる面がある、ということも伝える佳品。良いラジオ番組でした。この原作を読んでみたいものです。
【追記】
この番組の原作となった『風花病棟』を読みました。
(*):帚木蓬生『風花病棟』を読む~「電網郊外散歩道」2015年11月