よく晴れた連休の朝、早起きして静かにアンプの電源を入れ、飯森範親指揮山形交響楽団によるモーツァルトの交響曲全集から10枚目のCDを取り出し、ヘッドホンでじっくり聴きました。このディスクに収録されているのは、第33番、34番、35番の三曲。この晴朗なお天気の下、気分的には第33番を取り上げたいところです。
交響曲第33番は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管による1962年の録音を、廉価盤LPで長らく親しんできたお気に入りの曲(*1)です。山形交響楽団のモーツァルト定期「アマデウスへの旅」では2008年の8月2日の演奏会で取り上げていますが、前月末に亡父が逝去(*2)したばかりで、葬儀や初七日等のため実演に接することはかないませんでした。いわば、九年後に初めて接する山響の「33番」ですので、交響曲全集を購入した恩恵の最たるものでしょう。
九年後に聴いた交響曲第33番は、冷静に客観的に聴いても素敵でした。こうして何度も繰り返し聴いて楽しむことができるのは、まさに録音の恩恵です。セル盤の一糸乱れぬ演奏の気品を「フィガロの結婚」の伯爵夫人に喩えるならば、我らが飯森&山響の演奏の澄んだ優しい響きと活発で楽しそうな表情は、フィガロの恋人スザンナに喩えたいところです(^o^)/
■飯森範親指揮山形交響楽団 (CD:OVCL-00630-10)
I=6'48" II=4'29" III=3'01" IV=7'59" total=22'08"
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管 (LP:13AC446)
I=6'08" II=5'43" III=2'50" IV=4'00" total=18'41"
2008年8月2日、山形テルサホールでデジタル録音された飯森&山響の演奏は、上記のデータで見る限り、終楽章の繰り返しを忠実に実行しているようです。初夏の晴朗な気分を満喫できる、たいへんに好ましい演奏・録音と感じます。
(*1):モーツァルト「交響曲第33番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2015年8月
(*2):老父の死去に思うこと〜「電網郊外散歩道」2008年8月
交響曲第33番は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管による1962年の録音を、廉価盤LPで長らく親しんできたお気に入りの曲(*1)です。山形交響楽団のモーツァルト定期「アマデウスへの旅」では2008年の8月2日の演奏会で取り上げていますが、前月末に亡父が逝去(*2)したばかりで、葬儀や初七日等のため実演に接することはかないませんでした。いわば、九年後に初めて接する山響の「33番」ですので、交響曲全集を購入した恩恵の最たるものでしょう。
九年後に聴いた交響曲第33番は、冷静に客観的に聴いても素敵でした。こうして何度も繰り返し聴いて楽しむことができるのは、まさに録音の恩恵です。セル盤の一糸乱れぬ演奏の気品を「フィガロの結婚」の伯爵夫人に喩えるならば、我らが飯森&山響の演奏の澄んだ優しい響きと活発で楽しそうな表情は、フィガロの恋人スザンナに喩えたいところです(^o^)/
■飯森範親指揮山形交響楽団 (CD:OVCL-00630-10)
I=6'48" II=4'29" III=3'01" IV=7'59" total=22'08"
■ジョージ・セル指揮クリーヴランド管 (LP:13AC446)
I=6'08" II=5'43" III=2'50" IV=4'00" total=18'41"
2008年8月2日、山形テルサホールでデジタル録音された飯森&山響の演奏は、上記のデータで見る限り、終楽章の繰り返しを忠実に実行しているようです。初夏の晴朗な気分を満喫できる、たいへんに好ましい演奏・録音と感じます。
(*1):モーツァルト「交響曲第33番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2015年8月
(*2):老父の死去に思うこと〜「電網郊外散歩道」2008年8月