電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山形県のワクチン接種率が全国1位との報道に今後の見通しを予想する

2021年07月01日 06時01分26秒 | 健康
新型コロナウィルス禍の対策については、どうやらmRNAワクチンの接種が決め手となるらしいことがほぼ確実になってきているようです。我が家の93歳の老母は、ファイザー社のワクチンを2回接種して特に大きな異常はなく、私たち夫婦も1回めを終えて今週末と来週末に2回目の接種を受ける予定です。サクランボ収穫作業にお願いした雇い人の人たちの話では、同じ山形県内でも町村部はすでに高齢者の2回接種を完了し、より若い世代の接種に移行してきているそうです。この理由については、推測を一度記事にしております(*1)が、全国的に見てどのような状況なのか。

地元紙・山形新聞によれば(*2)、

  • 約4万1,000人の医療従事者向けのワクチン接種はほぼ完了した
  • 医療従事者を除く全年代の接種実績は27万2,970人で25.2%で全国1位(6月27日現在)、2回め接種が12万616人で全国5位
  • 65歳以上の人数約36万人のうち1回め接種率が66.4%、2回め接種率が30.7%で、7月末までに接種完了の見通し

とのことです。

ふーむ、全県民数およそ100万人のうち、医療従事者4万人と65歳以上の高齢者36万人と合わせて40万人の接種が7月末には完了し、免疫を得る見通しということのようです。全住民の6割が免疫を持てば、集団免疫の力で感染の流行をおおむね抑え込めるとすれば、早ければ秋、遅くても冬までにはその状態に近づくことになります。端的に言えば、2年半かかったスペイン風邪の流行と収束に対して、半年早いおよそ2年で収束できそうな見通しとなってきているようです。大都市部ではまた違った経緯をたどるでしょうが、おそらく全国的にもこれを後追いするような経過をたどるのではなかろうか。



百万人規模の中心大都市は存在せず10万人程度の街が県内各地方に点在し、公共交通機関が弱体なためもっぱら車で移動し、室内に閉じこもる苦しさから野外に出れば人の姿は少なく感染の機会は最小限、という田舎県・山形の特徴がプラスに作用していることは確かでしょうが、ここまでの実績を作りつつある医療従事者、お役所や関連業界の皆さん、陰謀論に抗し接種を後押しする報道関係者などの協力体制に感謝です。

(*1):田舎の小規模自治体ほどワクチン接種が早い理由〜「電網郊外散歩道」2021年6月
(*2):県内医療従事者ワクチン、ほぼ完了、1回目接種率、全年代で全国1位〜山形新聞オンライン・2021年6月30日付け

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