電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

秋のプロコフィエフ三昧〜組曲「ロメオとジュリエット」、交響曲第5番、6番を聴く

2018年09月11日 06時02分00秒 | -オーケストラ
先日、山響定期で大好きなプロコフィエフの組曲「ロメオとジュリエット」を聴いて以来、久々にプロコフィエフ三昧となっております。

まず、通勤の音楽は、スクロヴァチェフスキがケルン放送交響楽団を指揮した1994〜95年のデンオンのデジタル録音で、「ロメオとジュリエット」(第1〜第3組曲)を聴いております。これは、言わずと知れたミスターSの名盤ですが、実際にほんとに魅力的。もともとのバレエの情景の順序とは違いますが、それぞれバランスが考えられて、7曲、7曲、6曲が選ばれたであろう3つの組曲を反復リピートして聴きながらドライブするのは実に楽しい。宵闇の中では幻想的に、明るい日中には活発に躍動する音楽が実に魅力的に響きます。

自宅に戻れば Linux-PC の前で、音楽ソフト Rhytmbox のプレイリストから、プロコフィエフの交響曲を選曲。例えばジョージ・セル指揮クリーヴランド管による交響曲第5番や、オーマンディ指揮フィラデルフィア管による同第6番などが鳴り出します。USB 経由で DAC からミニコンポへという簡易な PC-audio ではありますが、オンキョーの小型スピーカは、近接していても自然な音で聞きやすいです。

プロコフィエフの音楽は、モーターのような突進する勢いや、神秘的・幻想的、ときに童話的な甘美な響きを奏でるときもあり、それがスパっと急激に転換するのが魅力です。さて、こんどはなにを聴こうか。ヴァイオリン協奏曲の第1番、ピアノ協奏曲第3番などもいいなあ。あるいは、久々にピアノソナタや室内楽というのもいいなあ。

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いつもの書店に『本好きの下克上』は入荷しなかった〜人気があり今後は要予約か

2018年09月10日 06時01分01秒 | 散歩外出ドライブ
最後まで残っていた桃「美晴白桃」とプルーンの収穫が一段落したので、お出かけのついでに行きつけの書店に立ち寄り、香月美夜著『本好きの下克上』最新刊「貴族院の自称図書委員IV」が入荷しているか、入荷する予定かを確認しました。店員さんが調べてくれたのですが、いつもは入荷しているのに、今回は入荷しないとのこと。それは大変! このシリーズはかなり人気が出ているようで、都市部の大きな書店がどさっと発注しているために、地方の書店には回ってこないという現象が起こっているのでしょう。これはまずいです。さっそく追加注文を出しました。ついでに、来月発行される予定の『同:貴族院外伝一年生』も予約注文。

地方在住の『本好き』ファンは、今後は予約注文を忘れないことが大事になってくるようです。いやはや、中高年ヲジサンがライトノベルを予約注文するようになるなんて(^o^)/omoshiroinodamono

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一週間は長い?短い?

2018年09月09日 06時02分11秒 | Weblog
仕事をしていると、一週間が長く感じます。「うわー、まだ水曜日か〜!」という感じです。ところが、お盆休みや年末年始の休みのときなどは、やけに早く感じます。「えーっ!もう木曜日なの〜!」という感じです。

ぼーっとして過ごす一週間は早く、せっせと動いていると長く感じるというのは、どんな感覚なのだろう? 子どもの頃の夏休みは、ずいぶん長かったような記憶がありますが、今ならばずいぶん短いと感じるのでしょうか。

小学生の小さな女の子から、「ボーッと生きてんじゃないよ!」と叱られそうな当方にとって、一週間は長いのか短いのか、ムズカシイところです。

いや、我が家のアホ猫母娘の場合は例外です。あれは、「浮世のバカは起きて働く」をモットーとしている(*1)部類ですので(^o^)/

(*1):世の中に〜「電網郊外散歩道」2012年8月

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土橋正『文具上手』を読む

2018年09月08日 06時00分29秒 | -ノンフィクション
東京書籍刊の単行本で、土橋正著『文具上手』を読みました。2012年8月刊の第1刷で、某図書館から借りてきたものです。著者の本は以前にも読んだことがあり(*1)、このときは「はじめに」の冒頭の一文にカチンと来たものでした。今回はどうか。

他の人が文具をどう使っているかという興味は、なかば野次馬根性で、良さそうなものがあれば真似して使ってみたいという気持ちもあります。その意味では、デザイナーやイラストレーターといった立場の人が3分の1を占めるなど、デザイン系が多いという偏りはありますが、まずまず当方の野次馬根性を満たしてくれる内容ではありました。

ただし、どうしても引っかかる部分もあり。例えば満寿屋の専務さんを取材した記事では、現在はノートを使わなくなり、ジョッターに書いている理由として、ノートでは読み返した時に欲しい情報がすぐに見つからずに不便に感じたためだと説明しますが、理系石頭人間にはこのへんの理由がよくわからない。ノートに書いて見つからないと言うけれど、ジョッターで書きとめたメモがたまっていったら、ますます探しにくく見つからなくなるだろう。もっともらしく格好をつけてはいるけれど、要するにジョッターを使ってみたかっただけではないのか(^o^)/

また、空間デザイナー・クリエイティブディレクターの取材記事中に、打合せの「議事録」では図はラミー・サファリ万年筆に紫色のインクで、文字はフリクションボールを使い、変更を消して書き直すため、としています。でも、我が家のリフォームの際に、建築士さんは毎回その日に打合せた事項の記録を油性ボールペン(Jetstream)で書き、感圧紙の控えを私(客)に渡してくれていました。要望に応じた図面の訂正はフリクションボールを使っていましたが、消して勝手に変更できてしまうので記録には使わないように会社で決まっていたそうです。仮にも「議事録」と呼ばれるような内容であれば、消せるペンで書いていたら、証拠能力が不十分なのでは?と思ってしまいます。

どうも、著者の視点はカッコよさのポーズ重視で、ビジネスの本質の理解がいささかズレているのではなかろうか(^o^;)>poripori

(*1):土橋正『文具の流儀〜ロングセラーとなりえた哲学』を読む〜「電網郊外散歩道」2012年9月

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大きな災害が続く

2018年09月07日 06時05分47秒 | Weblog
このところ、大きな災害が続きます。台風や集中豪雨に続き、北海道の地震のニュースに驚きました。亡くなられた方々を悼むとともに、行方不明の方々の無事と、被災された皆様の日常生活の早期回復をお祈りいたします。



同じ災害とはいっても、洪水と地震とではかなり性格が違うようです。地震の方は、耐震設計建築や地盤の強度などに配慮した街作り等という点では人間の側でも対処のしようがありますが、基本的に人間は受け身で、だからこそ「地震雷火事親父」と怖いものの筆頭に挙げられてきたのでしょう。ところが、大雨に伴う洪水は違います。やりようで災害を避けられる要素がかなりありそうです。その意味で、昔から「能治水者能治天下」と言われて来たのでしょう。これまで人気がなかった土木などの分野に、大きな災害を経験した若者たちが自ら進んで志望している現実があるのだそうです。偉いものです。「近頃の若い者は」とブツクサ文句を言いがちな、知らず知らず拝金主義に毒された大人は、大いに自省する必要がありそうです。

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香月美夜『本好きの下剋上』第三部「領主の養女V」を読む

2018年09月06日 06時01分02秒 | -香月美夜
TOブックス刊の単行本で、香月美夜著『本好きの下剋上』第3部「領主の養女V」を読みました。大学図書館司書の仕事に就くはずだった女子大学生が、地震のために自宅の本棚が倒れて本に埋まり死亡、転生した先が中世風の異世界で、兵士の娘から神殿の青色巫女を経て魔力の大きさを見込まれ領主の養女ローゼマインとなっていたところ、この巻では見知らぬ敵の襲撃を受けて二年間の眠りにつく話です。
帯に踊る文字「……誰か助けて!驚愕の新展開が待ちきれないクライマックス!」のとおり、中高年オジサンも思わずドキドキな急展開(^o^)/



始まりはイルクナーから届いた新しい紙について、ベンノらプランタン商会の面々と、領主の養女として製紙業をあと押しするローゼマインとの打合せから。少し後に神殿の灰色神官フリッツとベンノの会話で、ローゼマインが神殿長を退くときのことが語られますが、これが今後の伏線となります。

ハッセの町とローゼマインとの関わりは、平民と貴族との関係を考える良い機会となりました。出版業のためにはお話を集める「グリム計画」が大切で、ひそかに着々と進行中です。「今年こそ」と再挑戦したリュエルの実は無事に入手でき、ついでにブリギッテに恋するダームエルの求婚用もゲット(^o^)/

エーレンフェスト内の派閥争いは、アーレンスバッハに嫁いだゲオルギーネの一派とライゼガング系貴族の争いの上に、領主ジルヴェスターの権力があやういバランスで乗っているという形のようで、ローゼマイン式魔力圧縮法は領主一族にとってきわめて重要な武器の一つとなります。

イルクナーでの収穫祭の後に城に戻ったローゼマインは、初めての妹シャルロッテに胸キュンで、姉としていいところを見せようと奮闘します。ゲオルギーネ派の策動で窮地に陥ったヴィルフリートを実質的に救うことになったのも、もとはといえばシャルロッテにいいところをみせたいというのがかなり大きな動機でした(^o^)/

一難去って、神官長フェルディナンドの指導のもとに、体内に固まった魔力を溶かす薬ユレーヴェを作り、領主一族を中心にローゼマイン式魔力圧縮法を教え、シャルロッテの洗礼式を終えた直後に、未知の敵の襲撃を受けます。誘拐されたシャルロッテを救わんと前後を顧みず飛び出したローゼマインは、逆に敵に捕らえられ毒を飲まされてしまいます。



昔風の紙芝居や連続ドラマならば、「どうなる、ローゼマイン! 待て、次号!」みたいな終わり方で次回に興味をつなぐところでしょうが、ここではちゃんと眠りについた二年間のことが他者視点で語られています。姉の代わりを務めようと奮闘するが及ばないシャルロッテの挫折や、下町の家族や印刷技術集団グーテンベルグの努力、ダームエルとブリギッテの悲恋、イルクナーでフォルクとカーヤが結婚に至るまでの経緯、何事にも中心となって調整に奔走する神官長フェルディナンドの姿など、多面的に描かれますので、実に説得力あり(^o^)/



さて、次巻からはいよいよ貴族院での話です。WEBで全話を読んでいますが、個人的には貴族院での話がいちばん面白いと感じています。

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川中島白桃の収穫が終わる

2018年09月05日 06時03分37秒 | 週末農業・定年農業
先日、台風を前にして、我が家の川中島白桃の収穫がぜんぶ終わりました。今年は長雨にたたられて収穫作業ができる日がきわめて少なく、実質的に3日間くらいしかできなかったのですが、妻の協力でなんとか終えることができました。



毎年のことですが、果樹園の桃の樹の下を見ると、野鳥につつかれたり虫に食われたり、傷んで落下した実がごろごろです。消費者の方は「もったいない」と思うでしょうが、必要以上に農薬を多用しない園地の桃は、むしろ傷みやすいものです。樹にたわわに実っている桃を早く収穫するほうが先決でしょう。



というわけで、落下した実を長靴で踏んづけながら脚立に登り、収穫にいそしみました。休憩時には、持参した果物ナイフで一番美味しそうな実の皮を剥いて食べます。実にみずみずしく、これが生産者の喜びの一つです。



出荷量は、なんとか例年なみになりました。良かったよかった(^o^)/

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井戸小屋の改修を依頼する

2018年09月04日 06時01分32秒 | 料理住居衣服
だいぶ古くなり傷んでいた井戸小屋の屋根が、台風の影響などでついにトタン屋根が吹っ飛びそうになってしまいましたので、応急処置をするとともに、地元の業者に見積もりを依頼しました。井戸小屋の屋根からの落雪が車の通行に邪魔にならないようにしてほしい等々、色々と要望を出した結果、はじめはごく簡易なものを想定していたようですが、雪の荷重を分散できるように大工さんに設計してもらうことになり、筋交いも入れて作ってもらうことになりました。

また、井戸水を貯める水槽のほうも作りなおすことにしましたが、亡父が作ったのは「種籾」を水につけて発芽促進できるような、大小二つをパイプで連結したかなり大がかりな構造でした。今は野菜を洗うか長靴を洗うくらいの用途ですので、現状に合わせて、小ぶりの水槽を一つだけにしてもらいました。

工期は秋となります。おそらくは曽祖父の代に作ったと思われる古い井戸小屋も、よく見ると相撲場のような四角錐型の柱の構造で、よく多年の積雪に耐えたと思います。トタン屋根は塗装が命とはよく言ったもので、亡父も私も維持管理の手を抜いたツケがまわり、結局高くついてしまいました(^o^)/

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山響第271回定期演奏会でチャイコフスキー、メンデルスゾーンを聴く

2018年09月03日 06時03分27秒 | -オーケストラ
ようやく雨が上がった日曜日、午前中に収穫した桃(川中島白桃)を昼前に農協へ出荷し、午後は近隣の町の親戚宅に運びながら山形市のテルサホールに向かう心づもりで出かけました。このときは、開演時刻をてっきり16時と勘違いしており、15時に着けば良いだろうとのんびりしていましたが、なんとなく虫の報せで「高速で行こう!」と決断。愛車マツダ・デミオ・ディーゼルを駆って山形市へ。ホールに入ると、いつもの行列がない。あれ〜、おかしいな、とこのときも頭の中は16時開演のつもり(^o^)/
もう始まってますよ〜!と言われてようやく気づきました。そういえば、いつから15時開演になったんだっけ! 頭の中は桃の段取りで忙殺されており、演奏会のチケットを忘れていなかったのが不幸中の幸いでした(^o^;)>poripori

今回のプログラムは、

  1. ワーグナー/ジークフリート牧歌 作品103
  2. チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33
  3. メンデルスゾーン/交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」作品56 
      阪 哲朗:指揮、岡本 侑也:チェロ、山形交響楽団

というものですが、最初の曲目、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」はホールのロビーで、モニターテレビで眺めることになってしまいました(^o^;)>poripori

演奏が終わり、拍手も終わった頃合いをみて入場、座席を探すとチャッカリ別のカップルが座っているし、なんだか多難な演奏会だなあ(^o^)/

でも、チャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲」の演奏が始まると、冒頭部が「総天然色」アニメ映画「森は生きている」の場面に使われていたのを思い出し、まだ若いソリストは知らないだろうなあ、などと余計な感慨を抱きながら聴いておりました。演奏は唖然とするほどの見事なもので、すごい才能です。アンコールがまた唖然呆然、



当然のことながら知らない曲でしたが、ほんとに圧倒されました。



休憩の後は、メンデルスゾーンの「スコットランド」交響曲。楽器編成は、8-7-5-5-3の弦楽5部が対向配置、Fl(2)、Ob(2)、Cl(2)、Fg(2)、Hrn(4)、Tp(2)、Timpというものです。演奏が始まると、ほんとに気持ちよく、途中の第3楽章あたりは完全に記憶無し。うーむ、ちょいと疲労気味かな〜。でも、第4楽章は完全復活(^o^)/

そうそう、プログラムの楽団員インタビューに、チェロの茂木明人さん(*1)が登場していました。印象に残るチェロ奏者はダニール・シャフランだそうで、山形で見つけたお気に入りは合唱団「じゃがいも」とのこと。このインタビューで初めて知りました(^o^)/ タイトル通り、「地方都市での落ち着いた生活に憧れ、山形に」すっかり定着しているみたいです。

(*1):茂木日誌

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佐藤由美ピアノリサイタルでショパン、メンデルスゾーン、シューマン、リストを聴く

2018年09月02日 06時04分42秒 | -独奏曲
午前中ようやく雨が上がったかと思ったら昼過ぎにまた降りだすような不安定なお天気でしたので、桃の収穫を途中で諦め、妻からチケットをもらった「佐藤由美ピアノリサイタル」に出かけました。14時開演、東根市のさくらんぼタントクルセンターのホールです。ここは、横26席×14列の計364席、補助席を出しても400席に見たないような小さな多目的ホールです。ステージ上にはピアノが一台のみ。花も飾りも一切無し。でも、反響板が左右、天井と奥に傾斜をつけてセットされ、音の面での配慮はなされているようです。



当日のピアニスト、佐藤由美さんが紺色のドレスで登場します。プログラムに記載のプロフィールを見ると、愛知県一宮市出身、東京芸大大学院修士課程修了、日本モーツァルト音楽コンクール第1位、6年前から東日本震災地で「愛知からの音便りコンサート」を毎年開催されているのだとか。どうやら、行動的な女性のようです。

プログラムは、ショパンから。

ショパン ワルツ 第1番 変ホ長調 Op.18 "華麗なる大円舞曲"
     ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
     スケルツォ 第2番 変ロ長調 Op.31

途中に曲目を解説するトークを交えながら進むのかなと思ったら、違いました。主催者代表挨拶として、白髪の老婦人が登場、今回のリサイタル開催のいきさつを紹介します。なんでも、この方が電車の中でピアニストと隣席になり、京都から東根市蟹沢の某寺に移住してきたことなどをお話したところ、この春にお寺での演奏会を開くことになったのだそうです。実際にお寺で演奏会が開かれたのですが、残念ながらそこでは電子ピアノしか用意できなかったそうで、タントクルセンターのホールにはグランドピアノがあるということですぐに申し込み、ピアニストはロサンゼルスの演奏会に旅だった、ということだったそうな。で、お寺の檀家の方々が中心になり、いろいろ準備をして、ようやくリサイタルの開催にこぎつけた、ということのようです。なるほど! 久々にショパンの音楽をナマで楽しみました。

続いて、メンデルスゾーンです。

メンデルスゾーン 無言歌集より "ヴェネツィアの舟歌"
         同 "狩の歌"
         幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28 "スコットランド・ソナタ"

大好きな無言歌集から二曲を聴くことができただけでなく、スコットランド・ソナタの実演を聴けたのは、田舎在住の素人音楽愛好家にとってはたいへん嬉しいことです。

休憩の後、こんどはシューマンです。

シューマン 子どもの情景 Op.15

うーん、これも良かった〜! 日頃から録音では日常的に接している音楽ですけれど、都会の巨大なホールではなく、演奏家の息遣いまで聞こえるような小規模なホールで間近に実演に接すると、シューマンの音楽の持つ繊細な魅力が感じられて、良かった〜! 後で役割があるらしい小さなお子さんが少々ぐずったのは、まあ、それも子どもの情景の一部ということで(^o^)/

最後は、リストです。ピアニストご本人が、自分は手が大きいほうだと話していましたが、スラリとした長身の上に恵まれた指をお持ちとはいえ、リストの曲はそうやすやすと演奏できるものとはいえないわけで、ピアニストが「三曲とも障害物競争です。応援よろしく!」というのも頷けます。

リスト パガニーニ大練習曲 第3番 "ラ・カンパネッラ"
    愛の夢 第3番
    メフィスト・ワルツ 第1番 "村の居酒屋の踊り"

わーお、お客さんからブラヴォーが飛び出しました。ほんとに立派な演奏で、クラシック音楽などにはあまりご縁が薄いと思われる方も少なくなかろうに、聴衆を思わず興奮に引き込む力は、さすがにリストです。

うーん、実に魅力的なプログラムと演奏に、大満足で帰途につきました。帰路はまたもや降りだした土砂降りで、農作業は諦めて音楽三昧を選んだのは正解だったようです。

【追記】
佐藤由美さん、交通事故に遭ってかなり深刻に悩んだ時期もあったみたいです。
ピアニスト佐藤由美の公式ブログ〜ゆみのすけ音楽会
でも、制約はあっても、元気に音楽を演奏できるようになったのは何よりのこと。できればシューマンの「謝肉祭」とか「ピアノソナタ第1番」とか、また聴いてみたいと思いました。

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雨降りが続き桃の収穫が遅れている

2018年09月01日 06時05分25秒 | 週末農業・定年農業
8月24日から31日まで1週間、ずっと雨降り続きでした。雷を伴うような激しい降雨もあり、山形県内でも地域によっては床上浸水の被害を受けたようです。当地の降水量も、この1週間で100mmを超え、置賜地方の水不足もだいぶ緩和されたのではないかと想像しています。

我が家では、先週の雨降り前に、老母の野菜畑を耕運機で二度ほど耕しておりましたので、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、サニーレタス、聖護院カブ、秋蒔き大根、青菜など、植え付けも種まきもひととおり終わることができました。でも、ご近所の人たちの声を聞くと、この雨降りでタイミング(*1)をのがしてしまい、困った!という人が多いようです。今年は野菜が高くなりそうだという予測がもっぱらです。

さて、懸案の桃の収穫ですが、ようやく始められそうです。長く続いた雨降りのために、根から苦味成分が上昇し実に移行していないか心配もありますが、熟している度合いを見るとすでに待ったなしの状況ですし、水曜あたりには台風21号の接近という歓迎せざる情報もあります。この数日間で、一気に収穫・選果・出荷と発送をすませる必要があります。まずは、箱作りからでしょうが、早く雨があがり、果実が風で乾いてくれるとありがたい。濡れたまま触ると、桃の表面のうぶ毛に指のあとが付いたまま乾いてしまうので、消費者には嫌われるのだとか。出荷の方もお天気しだいで、週末農業もほんとにお天気には泣かされます。

(*1):種まきの時期に老母の知恵〜「電網郊外散歩道」2011年10月

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