電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「コーヒーと甘味」の後日談〜レーズンバターサンド2種

2021年07月16日 06時00分59秒 | Weblog
先月末、「コーヒーと甘味」という題名で「塩バタかまん」を取り上げた(*1)ところ、コメントのやり取りの中で小川軒のレーズンウィッチを思い出しました。亡くなった親族の叔父さんが、小川軒のレーズンウィッチ、しかも入手がなかなか大変だと言われる代官山小川軒のそれを時々お土産に持ってきてくれていたのでした。これがお気に入りとなり、県内でも探せないかといろいろ探してみましたら、意外なところに同種の製品を見つけて時おり買い求めております。東根市神町の菓子店「チェリー」のレーズンサンドです。



さらに、妻がこの記事とコメントの内容を見ていたらしく、過日、某ヨークで見つけたからと北海道「六花亭」の「マルセイバターサンド』を買ってきてくれました。大きさが一回り小ぶりですが、自社の良質な製品を使っているらしく、バターがとても美味しいものです。これで、ほろ苦なコーヒーのお供に、しばらく甘味の楽しみができました。



梅雨明けが近づいたようで、今朝は早朝から桃の防除に従事、たっぷり汗をかいてシャワーを浴びて、ほっと一休み。ミルクも入れたコーヒーが美味しい。



そういえば、今年は福島県の桃の花が霜の被害を受けたのだそうで、当地のサクランボと同様(*2)の状態になっているらしい。我が家の桃は幸いにあまり被害を受けていませんので助かっていますが、被害を受けた福島県の桃農家にはほんとに同情してしまいます。自然が相手ですので、誰にも苦情を言うことができないのがつらいところでしょう。

(*1): コーヒーと甘味〜塩バタかまん〜「電網郊外散歩道」2021年6月
(*2): 豪雪や霜被害に思う小規模兼業農家の強さ〜「電網郊外散歩道」2021年6月

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こんどの日曜は山形弦楽四重奏団の第80回定期演奏会

2021年07月15日 06時00分14秒 | 散歩外出ドライブ
こんどの日曜は、山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団(*1)の第80回定期演奏会の予定です。山形弦楽四重奏団は、山形交響楽団(*2)に所属するプロの演奏家たちが中心になって結成され活動してきた常設の団体で、ハイドンの弦楽四重奏曲の全曲演奏を行うなどにより安定したファン層を持ち、年四回の定期演奏会はすでに80回目となります。今回のプログラムは、

    ■2021年7月18日(日) 18:30〜、(開場18:00)
  • W.A.モーツァルト オーボエ五重奏曲 変ロ長調 K.361 (370a) (セレナード第10番 「グラン・パルティータ」 -オーボエ五重奏版)
  • E.v.ドホナーニ 弦楽三重奏のためのセレナーデ ハ長調 Op.10
  • L.ボッケリーニ 6つの小弦楽三重奏曲より ト長調 Op.47-2 G.108
      ゲスト:柴田祐太(Ob)・田中知子(Va)(山形交響楽団)

というものです。モーツァルトのオーボエ五重奏曲がメインですが、この曲、映画「アマデウス」で使われたセレナード第10番「グラン・パルティータ」をオーボエ五重奏に編曲したものだそうです。ヴァイオリン、ヴィオラ(2)、チェロにオーボエという変則な(?)編成ですので、なかなか実演に接する機会は多くありません。貴重な演奏会になりそうです。
また、ドホナーニとボッケリーニの弦楽三重奏曲というのも、マニアックなプログラムかも。夏の夜のひととき、冷房対策に長袖シャツを持参(*3)し、文翔館パーキングに確実に駐車できるように、早めに出発しなければ。

チケットは、以前の勤務先が山形市内にありましたので富岡楽器店に立ち寄って入手できたのですが、退職した今はすっかり田舎暮らしになった上にコロナ禍ですっかり出不精になってしまい、事前入手はなんだか面倒になりました。お客さんの人数も毎回ほぼ安定していますので、おそらく当日券で大丈夫でしょう。

(*1): 山形弦楽四重奏団公式ブログ
(*2): 山形交響楽団公式WEBサイト
(*3): このあたりは、この季節の定期演奏会に何回も足を運んでいることから得られる経験則です(^o^)/

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梅雨期の野菜の状況

2021年07月14日 06時00分29秒 | 週末農業・定年農業
サクランボ収穫の後始末も一段落したこの時期は、高温と雨で伸び方が激しい草刈りと、俗に「お礼肥」という花芽形成時に役立つ少しの施肥、褐色穿孔病対策防除などの管理作業が残ります。もう一つ、桃関連の農作業は、灰星病・アブラムシ対策防除と硬核期後の修正摘果などです。いずれにしろ、雨の晴れ間をねらって早朝に実施することになりますので、日時を予定しての作業は難しいでしょう。

では、今の時期の農作業は何か。これは、果樹農作業の間の貴重なすき間ですので、家庭用野菜(*1)の仕事をここに入れることになります。まずは、サトイモの草取りと追肥です。過日、畝間を大きめにとったサトイモ畝の間を耕うん機で耕し、大幅に草取りの手間を省きました。また、マルチ栽培の黒いシートの片側を外して鍬で溝切りをし、ここに施肥をして土で覆い、散水して再び黒いビニルシートをかぶせました。これで、これまで生育不良気味だったサトイモも、ぐっと成長することでしょう。



また、アスパラとジャガイモの畝にも同様に適度に追肥を行いました。この冬に、やはり野ネズミの被害を受けたアスパラの畝も、ようやくふんわりした緑色が目立つようになり、今後さらに追肥を行うことで来年の収穫が期待できそうです。



男爵とキタアカリの種芋が購入できず、通販でようやく入手したアンデスレッドも、当初はうまく育つのだろうかと懸念した(*2)ものの、その後はぐんぐん成長し、今やすっかり葉を繁らせています。土用の頃には芋がどの程度に育っているのか、またアンデスレッドという品種のジャガイモがどんな芋なのか、初めての栽培に興味津々。

サツマイモも青々と蔓が繁茂し、収穫が期待できます。カボチャは成長点を芯止めするのが遅れ、実の付き方が少ないですが、なんとか収穫できそうです。レタス、ブロッコリー、ピーマン、キュウリ、ナス、シシトウ、等の夏野菜はとても食べ切れないほどの収穫で、嬉しい悲鳴です。玉ネギは収穫を終えてすでに陰干ししています。

(*1): 植え付けた野菜苗に恵みの雨〜「電網郊外散歩道」2021年4月
(*2): 雨でサクランボの収穫は一休み〜野菜畑の近況〜「電網郊外散歩道」2021年6月

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スモモのパスタでランチ〜ほんの少しの酸味と甘味を加えて

2021年07月13日 06時00分21秒 | 料理住居衣服
スモモが完熟です。いつも作っている定番のピリ辛ペペロンチーノ風パスタに、ほんの少しだけ酸味と甘味を加えてみようと、スモモを少々入れてみました。


 (余ったスモモを一切れ添えてみました。)

 (スモモと小玉のトマト)

 (右の皿はナスとピーマンを味噌で炒りつけたもので、好物です。)

スモモは、我が家に古くからある「大石早生」という古典的な品種です。この樹は、もうすぐ古希のワタクシよりもさらに古い老木ですが、まだまだ元気です。出来上がったパスタも、なかなか味わいがありました。

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Preppy(赤)にカシスブラック・インクを補給

2021年07月12日 06時01分03秒 | 手帳文具書斎
新型コロナウィルス禍に対抗する決め手となるワクチン接種に関連して、審良静男・黒崎知博著『新しい免疫入門』等を読みながら、備忘録ノートに摘要を抜書きしました。使ったのは、もちろんプラチナ社の万年筆#3776ブルゴーニュ(F)と古典ブルーブラックインクです。もう一つ、赤インク代わりにプレッピーPreppy(赤:0.5)にカシスブラック(*1)です。



使っている途中でインクが切れそうでしたので、急遽、カシスブラックを補充しました。補給の手段としては、手っ取り早く百均の注射器で。容量目盛を見ると 2.5mL ですので、半分ほど吸入し、カートリッジに補給します。プラチナ社のインクカートリッジは 0.9mL くらいだそうですので、ぎりぎりまで注入しました。



インク補給記録(*2)によれば、前回のカシスブラック補給は昨年の9月30日でしたので、ほぼ10ヶ月ぶりということになります。たしかに、Preppy 万年筆の乾燥しにくさがわかります。ふだん使いの万年筆ならば、インクの乾燥などを心配せずにどんどん使ってやればよいのでしょうが、カシスブラックのようなインクは大量筆記に使うようなものではありません。今回のように赤インク代わりにポイントを目立たせるような使い方が多いので、プレッピー万年筆の乾燥しにくさは実にありがたく好ましいです。

(*1): 【追記】プラチナ社のカシスブラックというインクは、書いた直後はカシス色(赤)なのですが徐々に空気で酸化され、赤黒くなっていくというものです。派手派手な赤色ではなく暗赤色で落ち着くために、好んで使っています。ブルーブラックが書いた直後は青色で徐々に黒っぽく変色していくのも、同様に鉄イオンの空気酸化によるもので、こうした変化をする鉄イオンと没食子酸等を含むインクを古典インクと言っているものです。
(*2):万年筆のインク管理は今年も継続中〜「電網郊外散歩道」2021年3月

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ワクチン接種後1週間とか2週間とかいう根拠は

2021年07月11日 06時00分27秒 | 健康
土曜日、今度は妻が新型コロナワクチンの2回目の接種日でした。そのため、食事当番は不肖ワタクシがつとめます。明日も食べられるように、夏野菜カレーです。カボチャが美味しい。



ところで、ワクチン接種後、免疫が成立するまで1週間とか2週間とか言われますが、何を根拠にしているのだろうかと不思議でした。審良静男・黒崎知博著『新しい免疫入門』を読んでいるうちに、「免疫記憶」の章に、こんなグラフを見つけました。



横軸は日数で、抗原1に接触した後、免疫により抗体の量が増加しますが、その増加の様子はグラフのとおりで、1週間(7日)ではまだまだ少なく、15日以降にピークに達する模様です。これが1回目のワクチン接種だとすると、最低で2週間たたないと免疫が期待できないことになります。ところが、40日後に再び同じ抗原1に接触したとすると、リンパ節に免疫記憶細胞が残っていますので、急速に増加して抗体の量が圧倒的に増え、ほぼ10日でピークに達します。この時の抗体の量は縦軸で表されていますが、1回目に比べて100倍という多さで、免疫(抗体)は1回目よりもずっと効果的に働くことになります。これが、ワクチン2回接種の根拠で、さらに接種後1週間経過すると充分な免疫効果が期待できる、という意味でしょう。

これに対して、全然別の抗原2に接触したとすると、これはまた振り出しに戻る格好で、同じワクチンの2回接種が求められる根拠でしょう。途上国の中には、某国製のワクチン接種を進めたのに感染が拡大し、ファイザー社やモデルナ社製、あるいはアストラゼネカ社製のワクチンを打ち直しているところもあるのだとか。このグラフを見る限り、それではあまり効果がないのではなかろうか。

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審良静男・黒崎知博『新しい免疫入門』を読む

2021年07月10日 06時01分41秒 | -ノンフィクション
新型コロナウィルス禍への決め手となる mRNA ワクチンの接種を受けて、自分の体内でどのような免疫反応が起こっているのだろうと興味を持ち、手頃な一般向け入門書を探しました。図書館で見つけたのが講談社ブルーバックス中の一冊、審良静男・黒崎知博著『新しい免疫入門〜自然免疫から自然炎症まで』です。少し読んでみたところ、これは決して「易しい」入門書ではないと感じて、まずはNHK高校講座「生物基礎」のビデオ映像で、高校レベルの基礎知識を得て、こんどはなんとか理解できるようになりました。やはり、はじめに全体像をイメージできるということが大きいようです。

本書の構成は、次のようになっています。

プロローグ
1章 自然免疫の初期対応
2章 獲得免疫の始動
3章 B細胞による抗体産生
4章 キラーT細胞による感染細胞の破壊
5章 三つの免疫ストーリー
6章 遺伝子再構成と自己反応細胞の除去
7章 免疫反応の制御
8章 免疫記憶
9章 腸管免疫
10章 自然炎症
11章 がんと自己免疫疾患

内容のレベルとしては、高校「生物基礎」レベルをはるかに越えているのは当然としても、どうやら学部学生以上、生物学の素養のある読者を想定し、読者が免疫システムの全容を動的に把握しやすくするために、ぎゅっと圧縮して記述したような印象を受けました。文章はわかりやすく明快ですが、語られている内容は元理系爺さんにもかなりハードです。

以下、個人的に印象に残った点を書き留めておきましょう。

第1章:病原体(異物)が侵入すると、マクロファージなどの食細胞がこれを食べ、警報物質サイトカインを放出します。このとき、何でもかんでも無差別に食べるのではなく、TLR というセンサーで病原体を感知しているらしい。TLR も何種類かあって、ウィルスの2本鎖RNAは TLR3 が、1本鎖RNAは TLR7 が認識するそうです。

第2章:マクロファージ以外にも、リンパ節には樹状細胞という食細胞があり、これが病原体を食べると、抗原となるタンパク質断片のペプチドを細胞表面に掲げます(抗原提示)。警察で言えば、手配書でしょうか。この抗原提示した樹状細胞がリンパ節でナイーブT細胞に結合し、ヘルパーT細胞またはキラーT細胞として抗原提示が伝わります。手配書が警官から県警の刑事に渡るようなものか。

第3章:ヘルパーT細胞は、増殖して食細胞をさらに活性化すると共に、別途、病原体を食べて抗原提示しているB細胞と結合してこれを活性化させます。このときT細胞がもっている抗原提示(手配書)とB細胞がもっている抗原提示(手配書)とは、同じ病原体でもどうやら違うところを見ているようで、「敵」を見誤らないようになっているようです。そしてB細胞はさらに増殖して数を増やし、抗体産生細胞となって、病原体に対する抗体を放出する、というしくみです。

第4章:いっぽうキラーT細胞は、食細胞が手を出せない、感染してしまった細胞を殺しますので、こういう物騒な名前がついているらしい。なぜ病原体を殺すのではなく感染細胞をまるごと殺してしまうのか。それは、要するに病原体の増殖を止めるには、取り付いている感染細胞ごと消してしまったほうが良い、ということなのでしょう。まるごと禍根を立つ、というわけです。

第5章以降では、T細胞、B細胞ともに、免疫記憶細胞として少数がリンパ節に落ち着き、次に同じ「敵」がやってきたときには、すぐにハイレベルの出動ができるように準備される免疫記憶が印象的。また、免疫寛容や胸腺における「負の選択」、免疫反応の制御などの詳細は、実にうまくできていることに驚くものの、当面の新型コロナウィルス禍やmRNAワクチン接種と免疫反応などの関心からは少し焦点がずれますので、さらりと読みました。本当は、痛風など自己免疫疾患やがんの免疫による治療などは興味深いテーマではありますが。

いずれにしろ、「免疫力を高めればコロナも撃退!」みたいな言い方がかなり不正確というか、誤解を誘導する表現だと感じられます。怪しげな健康法や反ワクチン論が一定の影響力をもってしまうのは、国民のかなりの部分が、今まで免疫に関してきちんと習ったことがないということに素地があるのかもしれません。それは、大部分の政治家も役人も経営者もマスコミも同じことでしょう。願わくは、今の高校生など若い人たちが良識をもって社会の中心となる時代には、今よりも真っ当な政策が展開されていますように。



本書はレベルが高いけれども免疫に関する入門として良い本であると感じますので、図書館に返却後も自分の手元におきたいと考え、行きつけの書店に注文しました。12日(月)に入荷するそうです。

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夏らしくサッパリと「そうめん」で昼食

2021年07月09日 06時00分02秒 | 料理住居衣服
蒸し暑い日が続きます。こんなときのお昼は、さっぱりとした「そうめん」をたべたい。でも、ただ素麺を茹でてタレに刻みネギを散らすだけでは、なんとも芸がありません。そこで、過日の「イタリアン風そうめん」(*1)を単純化して、あくまでも和風な「サラダ風素麺」にしてみました。

ポイントは、皿にシャキシャキのレタスを敷き、めんつゆを適当に薄めて入れ、茹でた素麺を冷水で洗ってのせて、シーチキンと刻みネギを添えるというものです。



ナスの漬物と生春巻きの残りをおかずに、レタスとシーチキンが素麺によく合います。シンプルな素麺が意外にさっぱりして美味しかった。これは年寄りにも好評だったので、また作ってみましょう。

(*1): 見かけはパスタ、実は「そうめん」!〜久々のヒット作か〜「電網郊外散歩道」2021年5月



ブルーバックス『新しい免疫入門』は、3分の1ほど読んだところです。たいへん興味深いです。

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NHK高校講座「生物基礎」で免疫の基礎をおさらいしてみた

2021年07月08日 06時00分30秒 | 健康
私の高校時代、すなわち昭和40年代前半、生物では免疫について詳しく習った記憶がありません。大学で初めて、教養の生物学の講義で免疫と免疫グロブリンのような語を知りましたが、これもどちらかといえばクラシックな内容でした。在籍した講座では院生や助手さんに免疫をテーマにしている人がいて、ウサギに特定のラベルしたタンパク質を注射し、アフィニティクロマトグラフィー等で抗体を調べて、みたいな研究だったと記憶しています。

その後数十年が経ち、私の子どもたち(すなわち西暦2000年前後に高校生だった40歳前後の人たち)が習った平成の生物の教科書でも、どうやら免疫を学んではいないようです。ところが、孫の世代、すなわち令和の今の現役高校生の場合は、「生物基礎」で免疫のしくみやワクチンについて、ある程度きちんと学んでいるようなのです。

つまり、爺さん婆さん世代や父母の世代では、保健体育で公衆衛生的な面から免疫やワクチンに触れる程度だったのに、今の現役高校生は、「生物基礎」という科目で、自然免疫と適応免疫(獲得免疫)、細胞性免疫と体液性免疫などを、ある程度きちんと習っているのです。

これは、おそらく20世紀末に格段に進歩した免疫学の成果を取り入れた教科書となっている、ということなのでしょう。では、今の高校生が学んでいる「生物基礎」では、免疫をどのように教えているのか? これは、NHK高校講座「生物基礎」の映像を見るのが一番なのではなかろうか。

ということで、雨降りの一日、昨年度のNHK高校講座「生物基礎」のアーカイブを見てみました。

いずれも1回分が20分くらいで、京都大学の河本宏先生が解説してくれていますが、これが非常に明快で、複雑な免疫システムの解説をさかなクンがきちんと受け止めているのがわかります。なるほど、現代の免疫学の基礎は、こうなっているのか。この放送内容は昨年度のもののようで、おそらく一昨年度に用意されたものと思われますが、昭和の時代にも平成の時代にもなかった令和の時代、まるで昨今の新型コロナウィルス禍を見通したような内容で、実にタイムリーだと感じます。

最後の第28回、河本先生のギターはお世辞にも上手とは言えませんが(^o^)、いささか付け焼き刃でもこの基礎知識があれば、ブルーバックス『新しい免疫入門』もなんとか読みこなせるのではなかろうか。



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『新しい免疫入門〜自然免疫から自然炎症まで』を借りてきた

2021年07月07日 06時01分19秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍で様々な知識のリニューアルを余儀なくされていますが、ワクチン接種に関連して、図書館で「免疫の一般向け入門書」を探してくるというのが昨日の目標でした。非常勤で出勤する日でしたので某図書館に行き、碩学が平易に説明している新書判という観点で探してみた結果、

  • 審良静男・黒崎知博『新しい免疫入門〜自然免疫から自然炎症まで』(ブルーバックス)
  • 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学』(ブルーバックス)

などが目につきました。で、結局、借りてきたのは審良・黒崎本でした。



後者はカラフルな図版が美しく、眺めているだけでも興味深いものです。最近になって新版が出たようですが、まだ某図書館には入っていないようです。また、記述の方も免疫を「非特異的免疫」と「特異的免疫」に分けて論じるスタイルで、日本では自然免疫と適応免疫(あるいは獲得免疫)という区分に対応するもののようです。本質を浮き彫りにするという点では良いでしょうが、周りと話が噛み合わないのも困りますので、自然免疫・獲得免疫(適応免疫)という用語で書かれたほう(前者)を選んだ形です。まあ、私の本の選び方は案外そんな要因が大きいのかもしれません。

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あらためて免疫のしくみを知りたい〜読みやすい一般向け入門書は?

2021年07月06日 06時01分03秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍で mRNA ワクチンの仕組みや研究の歴史などを知るにつけても、若い頃に学んだ免疫に関する知識がずいぶん古臭いものになってしまっていると感じます。高校や大学で勉強した免疫のしくみ(*1)はやけに複雑怪奇で用語も多く、スッキリしないものでした。当時、内容がわかりにくかったのは、自分自身が不勉強だったせいもあるだろうけれど、免疫のしくみ自体が解明されていない面が多かったからでしょう。遺伝子レベルの研究が可能となっている現代ならば、逆にもう少しわかりやすく理解できるようになっているのではなかろうか。

というわけで、免疫のしくみを一般向けに解説する入門書を探してみようと思い立ちました。今日は非常勤の勤務日なので、しばらくぶりに某図書館に行き、免疫の入門書を探して来ましょう。それと、農協に桃の生産管理工程表を提出、あわせて某整備工場に軽トラックのエアコン・スイッチ部品交換の費用を支払うために、ATMから必要額をおろしてくる必要があります。用事はまとめて済ませましょう。

※写真は、順調に生育中の4年目の桃「あかつき」です。思い切って摘果したため、着果数は少なめですが大玉に育ってほしいものです。

【追記】注(*1)を入れました。

(*1):大学では教養の生物で簡単に学んだはずですが、高校ではどうやら習っていないようです。当時の教科書にはそういう単元がなかったみたいです。

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スマートフォンの請求額が少ない理由

2021年07月05日 06時01分19秒 | コンピュータ
昨年秋に、10年使ったPHSを諦め更新したスマートフォンは、なんとか使っております。月々の請求額を見ると、以前のPHSの場合は「メールと誰とでも通話定額」みたいな利用形態で、月に 2,680 円とかそんなものだったと記憶していますが、現在のスマートフォンは最低限の契約で2ヶ月に1回、3,400〜3,600円くらいの請求額になっているようです。1ヶ月あたりでは 1,700円〜1,800円で、なんと、PHS よりも安いスマホ(^o^)/

その理由を考えてみると、

  • 退職したために、出先であちこちに電話をしたりメールの送受信をする頻度が激減した(*1)
  • 家族や孫たちとの LINE なども自宅のパソコン+キーボードで利用することが多い(*2)
  • ブログやWEB閲覧は画面が小さくてスマホでは使いたくない

ということでしょうか。要するに、外出時の「電話帳+携帯電話+メール+LINE」用機器という位置づけです。この程度の利用だと、電池の持続日数もけっこう良好で、そうたびたび充電に気を使わなくても良いのがありがたいです。

また、アンドロイドの操作に慣れてきたこともあり、Linux PC との親和性もけっこう高いようで、もう少し画面の大きいタブレットで PDF ファイルを眺めたいという希望もあります。

(*1): 携帯電話やスマートフォンは、必ずしも常に携帯する必要はない?〜「電網郊外散歩道」2021年5月
(*2):ようやくパソコンからLINEできるようになった〜「電網郊外散歩道」2021年5月

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mRNAワクチン接種2回め〜特に問題はないようです

2021年07月04日 06時00分12秒 | 健康
土曜日の午後、新型コロナウィルス対策の決め手となるワクチン接種の2回めを受けてきました。1回目と同じ集団接種会場に30分前に到着し、順番を待ちます。前回(*1)の教訓で、退屈な待ち時間には本を読むのが一番と、『本好きの下剋上』を持参しました(^o^)/

予診票の書き方もわかりましたので、問診もスムーズに進み、あっという間に接種。今回は、白いシリンジでした。看護師さんからは「水分を多めに摂るように」とのアドバイスがありました。待機時間は前回が15分に対し今回は30分。これは、副反応が出やすい二回目の接種だからか。同様に『本好きの下剋上』の続きを読んで時間を過ごします。その後、何の問題もなく帰宅、体温をはかりましたが発熱はありません。

今朝は、前回と同様に接種した左腕に少し違和感がありますが、特に問題はないようです。念のため今日は農作業もお休みとし、ゴロゴロして体を休めましょう。そうだなあ、『きょうの料理』でも眺めるとしましょうか(^o^)/



昨日から、体温を経過観察しています。
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土曜日夕方 接種直前 36.4℃
土曜日夜  就寝前  36.2℃
日曜明け方 午前3時頃 35.8℃
日曜日午前 食間   36.5℃
日曜日午後 午睡直後 37.2℃
日曜日夜  就寝前  36.9℃
月曜明け方 午後3時頃 36.0℃
============================
ふーむ、接種後24時間位で体温が37.2℃ということは、日中の平熱がほとんど36.5℃くらいですので、0.7度くらい上がっていることになります。前回はこれがほとんどありませんでしたので、たぶん自分の体が免疫反応を示し、微熱状態になってせっせと免疫細胞が活性化するということでしょう。副反応というよりもむしろ本来の反応に近く、免疫力が低下する高齢世代においては喜ばしいことかもしれません。

【追記】
接種したワクチンが全身にまわるのに数時間〜半日、各細胞に取り込まれてmRNAが細胞質のリボソームに到達し、ウィルスの突起タンパク質を作り出すのに合わせて発熱などの反応が全身的に起こるのがおよそ接種後24時間ころで、それも接種後36時間くらいで収まってくる。体感的にそんな経過を想像しています。あとは、接種後2週間くらいで新型コロナウィルスに特異的な適応免疫が成立すればOKかな。ワクチン性能として優秀だと思います。
東京新聞のこの記事でも、「接種後38時間」という目安を出しているようです。

(*1):新型コロナワクチン接種1回めレポート〜「電網郊外散歩道」2021年6月

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防除メガネの曇り防止に〜サクランボ収穫後に葉を守る防除が必要

2021年07月03日 06時01分17秒 | 週末農業・定年農業
サクランボの収穫が終わり、果樹園は緑の葉がいっぱいに広がって太陽の恵みを受け取っています。この時期は、樹本来の光合成の時期であると共に、来年の収穫の前提となる花芽形成の時期でもあります。したがって、何よりも大切なのは葉の枚数であり、葉面積の確保です。この時期に対策が必要なのは、

  • 褐色せん孔病
  • カイガラムシ
  • ハダニ

などです。やまがたアグリネット(*1)によれば、褐色せん孔病は次のような症状を示す植物の病気です。

  1. 葉に斑点を生じ、落葉を早めて樹勢を弱める。
  2. はじめは小さい紫褐色の斑点ができ、拡大して褐色の円形病斑になり、病斑の表面にはやがて灰黒色の小点が散生する。病斑は1〜5mmで、健全部とは淡褐色の離層で境され、離脱して穴があくが、多くのものは、せん孔する前に黄変落葉する。
  3. 梅雨あけごろから発生しはじめ、8〜9月に最も被害が多くなる。被害は基部葉から先端葉におよび、落葉も同様で、先端の葉が残る。被害葉は、9〜10月になると黄変し、落葉する。

同じくアグリネットによれば、発生要因は次のようになっています。

  1. 10月ごろに落葉の病斑部に小さな黒点(子のう殻)が作られ越冬し伝染源になる。
  2. 梅雨あけに発生しはじめ、8〜9月に最も発病がはげしくなる。ことに雨が多いと発生しやすい。
  3. 発生は防除管理の悪い園に多く、とくに放任園では8〜9月にかけて激発し、落葉する。

本来ならば盛んに光合成を行うはずの真夏の盛りに、葉が黄色くなり茶色になって落ちてしまう。これでは、翌年以降に満足な収穫は期待できません。落葉後の落ち葉を集めて燃やすことが感染対策上は有効でしょうが、まずは発生させないことが大事です。

同様に、カイガラムシも枝を衰弱させ、ハダニも葉を弱らせて落葉させてしまいます。亡父が亡くなった年は、一年間まったく防除ができなかったために、他の園地が青々と緑の葉が繁る中、我が家の園地だけが落葉してみすぼらしい状態になってしまっていました。暑いからといって防除作業をサボるわけにはいきません。



でも、夏場の果樹園の防除作業は、暑さが様々な問題の根本にあります。完全防備の防除服に長靴スタイルの内側はとにかくムレますし、汗ダラダラです。体は後でお風呂場でシャワーを浴びるから我慢するとしても、問題は防除メガネの曇りです。これまでは、途中で散布を中止してメガネを外し、乾いた布やティッシュなどで拭き取り、作業を再開して汗をかくとまた作業を中止し…という具合で、能率が悪いことおびただしいものでした。コロナ禍の中のマスク生活で、ふと思いつきました。メガネの曇り防止法が役に立つのではないか?

そういえば、某地元スーパーのレジ付近でこの冬に試し購入してきた「耐久メガネの曇り止めジェル」というのがあります。あらかじめこれを塗っておいたら、防除メガネの曇りもだいぶマシになるのではなかろうか?

昨日早朝、4時半から7時半まで、この防除作業を実施しました。今回は、オキシラン、ダイアジノン、カネマイトの三種。できるだけ涼しい時間帯でも汗ダラダラにはなりますので、手ぬぐいではちまきをして汗がメガネに落ちるのを防ぎ、防除メガネの曇りはほぼ回避できるようです。やったね! 朝のシャワーが、格別にすっきり感がありました!

(*1):おうとう:褐色せん孔病〜やまがたアグリネット

(※今日は、COVID-19 ワクチン接種の2回め。新型コロナウィルス対策のmRNAワクチンに対し自分の体がどのような免疫反応を示すか、興味津々といったところです。)

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備忘録ノートを更新する

2021年07月02日 06時01分37秒 | 手帳文具書斎
7月1日を契機に、備忘録ノートを更新しました。今までのペースからみると、ここ十年くらいでは最も遅い時期の更新となります。例年ならば1年で3冊くらいを使っているので、1年で2冊のペースはずいぶん遅い方になります。理由は明確で、日々の出来事の記録はダイアリーに簡潔に箇条書する形に移行していますので、その他の雑多な情報、特に読書や音楽、お出かけの記録などを中心に、新聞等の切り抜きなどを貼り付ける役割となると、1年に2冊くらいになってしまうのでしょう。逆に言えば、年にA5判で1冊分くらいが日常の出来事や行動の記録ということになり、ダイアリーの冊数とほぼ符合します。


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