玉三郎さんの新作組踊への挑戦を批判的に見たエッセイが掲載された。どちらかというと組踊の身体は沖縄芝居の身体とも異なる、独自の身体性、様式があるとみなそうとする意向をもった田場さんである。視野が狭い、という印象を受けた。「歌舞伎とのコラボは実現せず」の見出しである。玉三郎さんがまぎれもなく歌舞伎の女形芸をになった人間国宝であり、歌舞伎役者の身体と感性を築き上げてきた第一人者があえて沖縄の新作組踊に挑 . . . 本文を読む
記憶の中では酔ぱらった島正廣さんが登場したところで感じた空気の重さが残っていた。また沖縄に移住したないちゃーの男女が模合の真似事をしていたことなどである。しかし今回ディテールがはっきり浮かび上がってきた。12年前に受けた感銘とも異なる何かがそこから派生してきたのだと言える。それが何なのか、やはり増田靜の劇作品はいいなー、彼女の独特な(繊細な)人と人の肌合いの隙間を感じ取る感性は、もう場面を切り取っ . . . 本文を読む