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《赤いハイビスカス》
刹那の輝きに雨が嫉妬して君の首を打ったのね
でも落ちた君の顔はそれでも目を惹きつける
美しい君の思い出を写真に撮るね
君は私かもしれない
刹那の輝き
あっという間の輝き
自我の輝きだけが人生さ
と
ボードレールは嘯いた
でも
それが嘘だと
誰にも言えないわよね?
(6月21日の黄金の蛹)
《黄金の光》
雨の雫で眩しく光る黄金の蛹
君の黄金の輝きに
くらむ
雨に打たれて君を見る
君の怪しい光に魅せられて
デジカメを向ける
不遜な手
ただ君を見届けたい
と
君が
飛ぶ日を
わたしの希望のように
見つめている
この嘘のような光に
命が宿っている
でも被写体の君
わたしの悲しみに
黄金の光が沁みる午後