志情(しなさき)の海へ

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「もどろみゆ華の命」芸能担当記者や岡田輝雄さんが指摘していないことを記録しておこう!

2019-04-07 12:18:28 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
二枚目として舞台に立つと玉三郎に負けない小渡和道さん。女形としてもかなりの実力を出せた方だと惜しまれる。期待に違わず見栄えのいい阿麻和利だった。衣装のピンクと赤、黒のデザインがロマンの香りをただ寄せている。この1時間に満たない「新組踊」はいわば別れの愁嘆場を描いている。別れは二度とまみえることのない死出の旅でもあった。
解説の嘉数芸術監督が話していたが、地謡の歌唱が流れる中で踊りや所作がなされる特徴は、『人盗人』と『もどろみゆ華の命』両方に貫かれていた。それは確かだね。

伊佐さんは出演者や観客の声をうまく取り上げて紙面を構成している。『華風』の岡田輝雄さんの解説も表層としての情報は網羅されているから、ここに備忘録として転載したい。(問題があれば削除OK)。

こちらの視点をここで紹介しょうと思ったが---。歴史の経緯とこの間の宮城美能留さんの舞台作品の中にヒントは隠されている。「組踊」は様式として死や殺戮の場面を舞台で演じることはないので、阿麻和利の日本の侍階層の切腹と異なる所作は、固有性を描き出したい意図だと見ていいのだろう。阿麻和利の死についてもミステリーである。

この作品は心理劇のような面白さ、内面化された修羅場、究極の別離、城攻めの中に置ける諦観・潔さ、別れの詩情が流れている。おもろの登場は肝高きと誉れをおもろに歌われた阿麻和利を称える葬送歌としてのビジョンにも思えた。

新組踊がやはり伝統芸能の踏襲だということを比較しながら書いてみたい。


備忘録)
論文のテーマがひとつ浮かんできた。昨今は「介護疲れ」で集中できない。
今朝、大城立裕先生からお電話があった。原稿の件だが、「今回は辛口」のことばにはっとさせられた。他、ご自分の作品についてーだった。




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