何とピュタゴラスからハーバーマスまで34人の西欧の哲学者を図解した本で分かりやすく、何度でもめくって読んで(見て)しまう面白い哲学の書である。監修は小川仁志先生だが、実際の中身をすべて書かれたのが沖縄出身のご両親を持ち東京生まれで大学院で西洋宗教思想史を研究された大城信哉先生。いつも図書館の本をたくさん箱に入れて持ち込み、パソコンの横において執筆されている。尊敬すべき哲学・倫理学教師。この書物はコーヒー4、5杯ほどの値段で安い。実際コーヒーを飲みながら気になる項目をめくってみると、生きるって何?、普段何気なく思っている疑問に答えてくれるようなことばがキラキラ待っているような感じがする。
それと装丁がとてもいいですね。こんな専門書を早く出版したい、という気にさせてくれる一冊です。「恋愛やビジネスから人生観まで役立つ」と表紙に書かれています。実際そうなのかもしれません。哲学の本というと難しそう、の雰囲気だが、これはエキスをわかりやすく図解しているので、誰でもコーヒーを飲むように何となく哲学が分かったような気にさせます。何度でもめくってみたい不思議な本です。身近な方から、ひょいと「読んでみて」といただくご本、大切にしますね。大城先生感謝!先生の後ろ姿はやはり「哲学者」ですね。含蓄のあることばの(思考の)謎解きに、改めて目を向けています。