志情(しなさき)の海へ

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1月12日、末松候補のため鉢巻姿で登壇し、選挙運動に熱心な仲井真知事の姿は、何だろう?道化か英雄か?

2014-01-14 01:49:18 | 政治の潮流

仲井真知事の真実の在り処、良識の在り処はどこに潜んでいるのだろうか?県幹部の顔の中ににじんでいるのは何だろうか?1月12日、仲井真さんは、末松辺野古推進派候補の応援に駆け付け、拳を振った。中央では、石破さんは、地元が反対でも国の意志で移設し、強固な軍港付の海兵隊基地を造ると、発言した。こうなると、もうやはり日本の中の沖縄では、ネコにいたぶられる鼠のままの沖縄で未来永劫、そうあり続けるのかと思うと、日本という国が恐ろしい怪物に見えてくる。沖縄の自決権・自立権を確立しないかぎり、彼ら、マジョリティーの思いのままで、戦時中日本の防波堤として、多くの住民が盾になり殺された70年前の状況を多くの沖縄住民の意志に反して、また強行されようとしている、と思わずにはいられない。一度あったことは二度ありえる。戦時中沖縄語を話した沖縄住民はスパイ扱いされ殺された、集団死も余儀なくされた。本土防衛の目的のための捨石にされた沖縄である。死ぬ必要のなかった戦争の歯車に乗せられていった悪夢の時代が通り過ぎたのだ。仲井真さんは、70年前の痛ましさ・無残さが記憶に残っていないのだろうか?軍艦島をさらに強化する戦略が、日本の防波堤になることに他ならない事、それを認めてしまったら、永遠に200年後も基地の要塞島のままである。

少なくとも、チョムスキーやオリバー・ストーンさんらは、沖縄の置かれた構造に敏感に反応した。その不正義に不合理にネコによる鼠のいたぶりに、人権無視に、自然破壊に、NOを突きつけた。しかし、日本のマジョリティーの感性は、従来の沖縄の安保負担を当然として、政府のアメリカとの交渉に賛意を示している。43>30だ。43%が賛成だが、それは、あくまで日本の権益を尊重する考えで、沖縄の地元の人間の意志は、この間の70年は無視されている。しかし少なくとも30%の日本人が反対の意志表示をしていることは、以前より沖縄の置かれた位相への理解が深まっている数字である。

日本の戦後体制そのものが、アメリカの手のひらの上にあったこと、日本の対米従属構造を認識している日本人は多くなっているのだろうし、この間の対米依存構造の負の痕跡に目を向け始めている日本人もまたツイターやブログを見る限り増えているのは事実だ。大局的に見て、世界の全体像を見据えた日本が様々な21世紀の新たな問題に向き合っていることは事実だろう。沖縄の基地問題も、福島の原発問題もそのまだ収束しない不安の現状も、ある面、沖縄と横繋がりの問題でありえる。岩国の巨大化する米軍基地のありようなど、まさに沖縄の本土化そのものであり、日本全国に基地が拡散していく気配もある。日本そのものが、アメリカの防波堤であることがまぎれもない事実で、政府の沖縄への鉄槌がそのまま、岩国や福島への鉄槌になっている事実がある。国家利害のために其々の地域住民の福祉や安寧を犠牲にしてかまわないという国家意思が貫かれているのである。国家利害が先んじること、国のためにいくらでも住民を踏みつけていいのだとする国家が怪物のように一人歩きすることが、何度でもまたありえるのだ。それを許さないための運動が東京でも大阪でも福島でも続いている。その力とは連帯できる。

基地移設や閉鎖・撤去の問題は、きわめて日本全国的な問題になりつつある。本土にも米軍基地・演習地は健在で東京上空も飛行制限がある状況だ。沖縄へのなし崩し的な、多くの沖縄住民の意志を無視した政治の施策は、きっとマジョリティーの日本人にまた跳ね返っていくに違いない。沖縄の70年の闘いの精神を、思いをくみ取れない日本(人)が、アジアの人々と真に連帯していくことは難しいだろう。ただお金・振興交付金と引き換えに辺野古の海を殺そうとする知事の姿は、わたしには醜く見える。基地がないビジョンを描けなかった知事の政治力学の脆さ・危うさがそのまま提示されている。虫食いのように偏在する沖縄の米軍基地や自衛隊基地の在り様は、沖縄の陸・海・空を見える・見えない檻の中にすっぽり封じ込めているのである。

普天間は危険だ。危険な基地はすぐ閉鎖し、撤去すべきなのが、世界人権に照らした結論であるはずなのだ。仲井真さん、誠のこころで政治をしてください!貴方の政治決断は沖縄史の汚点です!南アフリカのマンデラ大統領はアパルトヘイトを解放するために27年間獄中にあった。沖縄は同じ27年間、米軍占領下に置かれていた。それから抜け出しての現在である。新たな基地は作らせない!基地返還プロジェクトを推し進めてこそ県民の代表でありえる。即座に普天間は閉鎖、辺野古は平和リゾート建設をしてほしい。キャンプシュワーブの閉鎖・返還運動も必要だ。そこに自然の楽園をセットした長期滞在型リゾートを建設するのはどうだろう?中国をにらんだ巨大軍艦島の出島ではなく、そこをアジアに開く平和・センターにした方がいいね。

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シェイクスピアの歴史劇でも、モリエールの喜劇でも、時代の人物を扱っている。ダイアナさんが、イギリス王室の悲劇のプリンセスとして現代の悲劇のモデルになるように、歴史は各時代のヒーロー、ヒロインをフィクションに登場させる。仲井真さんは、沖縄の悲喜劇の道化としてやがて語り草になっていくのだろうか?

 


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