〈先日、声をかけた女性はアフガニスタンから来た男子学生の家族〈妻〉だった。JICAの奨学金で工学部の大学院で学んでいるとのことだが、日本語と英語ができた。彼はヴェジタリアンで学位をとって来年戻るとのことだ。宗派はスンニー派でシーア派ではなかった。昨今、アルケイダはいないがISISに鞍替えしているという。)
沖縄より小さい国シンガポールには農業がない。効率性を追求している。タバコの但し書きがおぞましい写真付。彼は家族でシンガポール移住を考えている。夜10時、キャンパス上空でひねもすオスプレイが飛んでいる今日だ!
アメリカの「24」の映画でアメリカ軍が中国に一発攻撃した反動は、実は基地のある沖縄が攻撃されるのですよ、とシンガポールの報告の中で話が出た。若い進学校から来た学生は、上層部で決定しているから辺野古は危ういと発言、シンガポールの彼はいろいろな体験から辺野古が埋め立てられても規模が小さいから結局嘉手納が中心でそこから重要な物が移動するらしい。中途半端なんだね、との事。ブラジルから帰沖した学生は、「生粋の琉球人としてここで人生を全うしますよ」と発言。沖縄の変わらなさにめまいが起こる。変わらなさは、治外法権、地位協定がそのままということ。だから夜にうるさい戦闘機やオスプレイが気ままに飛び交っている。これでいいのだろうか?こんな異常さは爆弾が降ってくる中東の国よりはいいかもしれない。しかし、沖縄をよく知っているアジアの国々だねとの発言も。シンガポールに行けばマルチな文化が体験できるとのことだ。
インド街、中国街、イスラム街、日本街、多様なエスニシティがそこにあり、家庭は食事を食べるところではない。仕事が中心で動いていると、話した。貧富の差は激しく、生かさず殺さずの保障で国が成り立っている。
強固な軍事要塞になるか、それとも反対の路線をいくか、中途半端な沖縄だとの発言は面白かった。アジアの中で『琉球』は健在のようだ。日本ではない沖縄=琉球のアイデンティティーが是認される国々であるということに別に驚きははない。昔からの琉球でもあったのだ。
どこでもサバイバルできるようなスタンスをもたないといけないね、そのための英語なんだ、サバイバルのための明日は日本や沖縄から飛び出せるかどうかかもしれないね、と冗談が飛び出すが、冗談でもなく現実かもしれない、などと思う。
TPPはシンガポールがモデルになりそうだ、の予見の発言があった。それにしても中国人華僑が牛耳るアジア経済である。