戦後80年の沖縄、しかし戦後ゼロ年だろうか。幻想的でリアルで、胸に突き刺してくる戦争の無残さ!八重山のアンガマの伝統祭祀の中に過去が蘇り、現在を問う作品。謎解きのように物語は進んでいった。傷を痛みを秘めながら演じる旅役者元夫婦、海に一体化した役者の夫婦。
謝名元さんは何を伝えたかったのだろうか。珊瑚の花、波の花、星砂の花は天界の★のように輝く。真の花はどこにあるのか。人の心の中にあるのだろうか。
古くて新しい作品が演出家の手によって幻想的に再現された。
八重山民謡は、とぅばらーまーは聴きごたえがある。しかし秘められた悲しみと希望が込められている。
心中は沖縄芸能になじまない。しかしあえて、心中はなぜ?大きな警告か。自然を破壊したら人も破壊される!自然と一体とならなければ、私たちは危うい。
取り急ぎ!30日までピースホール劇場で上演中!