仲村先生がボイストレイナーのお立場からまた琉球古典音楽師範のお立場から研究されている姿は『凄い』につきます。私がやっているのは例えば多嘉良カナについて書かれている中身の背景ですね。実証的な芸能史と社会のかかわりになりますね。例えば北谷真牛にカナさんがかなり影響をうけ彼女を目標にしていた事実が語られます。それは養女の和枝先生がお話されています。
なぜか?当時の新聞や芸能史を紐解くとカナさんが17・8歳の頃辻の端道の演芸場(劇場)で『北谷真牛』の芝居(歌劇)が何度か上演されているのですね。芝居が好きで妓楼の跡継ぎ(養女)としてお嬢さんのように育てられていたカナさんは当時のお芝居に夢中だったことがうかがわれます。その後のお連れ合いになる朝成さんの舞台をよく御覧になっていたのですね。1915年大正4年に球陽座が何度か上演していますね。誰が真牛を演じていたのでしょうか?
まぁそのような因果関係をわたしの論では書いています。