志情(しなさき)の海へ

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「琉球王国時代の空手について」すでに著書が上梓されています!なぜか昨今、空手です!

2023-09-10 06:54:00 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
先日沖縄空手会館で近代空手について詳細な研究をし、沖縄伝統空手研究の第一人者の仲村顕さんとお話する機会を得た。空手の歴史や動向について改めて関心を抱いている理由は、真喜志康忠論をまとめる上で、真喜志作品と氏が主演で演じてきた沖縄芝居作品の中で、まさに沖縄の魅力的な男性が描かれた作品について掘り下げたいというか、きちんとまとめたいという目的故である。康忠氏の主演した作品で座長の氏が主演した「平安次良と武士松茂良」はとても人気があった。
 1949年に三か年のシベリア交流から帰沖して、松劇団で戦後はじめて泊手中興の祖とされる「武士松茂良」が上演されている。康忠氏が8歳が9歳の頃、戦前の「珊瑚座」で歯医者の友寄英彦によって脚色・演出された時代劇で、人気を博したようだ。舞台批評らしき新聞資料がある。
 戦後なぜ康忠氏によって脚本が実現したかと言うと、それは氏の記憶力の凄さゆえに他ならない。舞台を繰り返し観て、すべてを暗記してしまった康忠氏によって戦後再現された沖縄芝居、歴史劇、時代劇、歌劇は多い。
 ともあれ、「武士松茂良」はかくしてときわ座の十八番となって先島を含め沖縄中で巡演されたのである。今でも「武士松茂良」は語り草になっている。康忠氏が他界した後、この出演者の多い時代劇の上演回数が減っていることは残念だが、映像は残されており、多くの観衆が魅了されていることは明らかなようだ。現在実演家の力不足でなかなか舞台上演されないのは残念。

 真喜志康忠論をまとめる上で氏が残した24作品以上の自作品や、氏の記憶力で残された40作以上の史劇や時代劇、歌劇が残された。
 改めて空手である。作品論を書く上で、今空手の文献を読み始めて、動画を観て感銘を受けている。沖縄伝統空手のすばらしさが迫ってくる。
 それから以前購入したまま本棚においてあった新垣 清さんの『沖縄空手道の歴史』-琉球王国時代の武の検証ーが気になってひも解いてみた。目から鱗である。なんと武士松茂良や本部朝基や船越義賃についても詳しい。琉球王国時代の空手への導入になっている。作品論をまずまとめて、演技論にまで踏み込みたいと意を強くしている。
 突然、かかってきた電話が精神を鼓舞してくれた。感謝!空手と沖縄芸能、空手と祭祀芸能や民俗芸能とのつながりは深い。
 松茂良興作記念碑もありますね。

 
アメリカで空手を指導されている新垣 清さん
 著書の目次です。

琉球古来からの歴史と空手の歴史が網羅されています。


  
沖縄空手演武大会2020
OKIC-沖縄空手・古武道の紹介 沖縄空手案内センター のサイトの中で動画が紹介されています!感銘を受けます!


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