コロキウムは最近目につきますね。≪ラテン語の colloquium(談話、会談)に由来し、現代語ではフランス語に colloque(「コロッケ」じゃないよ)として受け継がれ、討論会やシンポジウムなどを意味する。≫
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沖縄から粟国恭子です。
12月も中旬で沖縄では週末たくさんの催しものが企画されています。開催直前での
広報で申し訳ありません。
今回は2月14日(土)に開催される2013年 第1回戦後沖縄研究コロキウムのお知らせ
です。
会場:沖縄県立芸術大学一般教育棟大講義室(当蔵キャンパス301)
時間:午前10時から午後5時まで
入場:無料
戦後10年間に絞って様々な角度から、この時期の<沖縄>を捉えてみたいと思います。
お時間ありましたら是非参加されてください。
戦後沖縄研究コロキウムのHPは
以下プログラムです
「戦後沖縄におけるトライアングル・コンタクト―1945-55年―」
<プログラム>
午前の部 <政治・基地・開発>
コロキウム開催趣旨説明 午前10:00~10:10
1、鳥山 淳(沖縄国際大学准教授:社会学・沖縄現代史・戦後史) 10:10~10:40
「占領と現実主義」
2、伊從 勉(京都大学大学院教授:建築学・都市自治史) 10:40~11:10
「戦後日本の地方自治民主化と琉球政府市町村自治法」
3、河村雅美(琉球大学非常勤講師、沖縄・生物多様性市民ネットワーク
:環境社会学) 11:10~11:40
「戦後沖縄における<水>をめぐる相克」
<合同討議> 11:40~12:30
「戦後沖縄における<水>をめぐる相克」
<合同討議> 11:40~12:30
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午後 <学術調査・文化表象・芸能・文化政策>
4、泉水英計(神奈川大学准教授:文化人類学、占領文化史) 午後1:30~2:00
「戦後米軍の沖縄学術調査と日本における沖縄研究の関わり」
5、土屋誠一(沖縄県立芸術大学講師:美術批評・写真論)? 2:00~2:30
「戦後沖縄の「自己」表象 -『新郷土風土記 沖繩』を例として―」
6、久万田晋(沖縄県立芸術大学教授:民族音楽学) 2:30~3:00
「戦後沖縄芸能界の展開―ジャズ・古典芸能・エイサーを例として―」
7、粟国恭子(沖縄国際大学非常勤講師:文化人類学・文化史) 3:00~3:30
「<愛のギフト>と戦後復興―文化政策をめぐるトライアングル―」
合同討議 3:40~5:00
「戦後米軍の沖縄学術調査と日本における沖縄研究の関わり」
5、土屋誠一(沖縄県立芸術大学講師:美術批評・写真論)? 2:00~2:30
「戦後沖縄の「自己」表象 -『新郷土風土記 沖繩』を例として―」
6、久万田晋(沖縄県立芸術大学教授:民族音楽学) 2:30~3:00
「戦後沖縄芸能界の展開―ジャズ・古典芸能・エイサーを例として―」
7、粟国恭子(沖縄国際大学非常勤講師:文化人類学・文化史) 3:00~3:30
「<愛のギフト>と戦後復興―文化政策をめぐるトライアングル―」
合同討議 3:40~5:00
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とても興味深いのですが、喪中で、14日は朝は補講があり、粟国さんのご発表をお聴きして山原へ行こうかとも思いますが、さてどうでしょう。御盛会を念じています。議論はいつでもいいですね。名護の知人に逢う予定もあったのだけれど、そう云えば、来年の名護市長選挙、沖縄の将来が試されていますね。平和なキーストーンを目指す方を応援する「研究者の眼差し」も感じたいものです。「研究費が多くもらえるので、辺野古移設賛成の大学教員もいるわよ」のことばも聞こえてきます。研究者・教育者の姿勢は常に問われていますね。27年間も刑務所に入ってその強固な意志を変えず、アパルトヘイトの防壁・障壁を壊したマンデラ大統領もいました。大勢の人間の不平等な扱いを公平にと、人種差別制度を、国の仕組みを変えた精神の輝きがあります。だから彼は世界の億の人々から賞賛されています。
しかし、研究費のために基地を容認する大学教員がいる沖縄ですか?研究者の世界観・倫理観はどうなんでしょう?目先の利潤のために、恵まれた環境で、自己保身のための論文や著述をするのかと思うと、情けない限りですね。このコロキウム参加者はそうではないと思いますが、研究発表者の女性お二人が非常勤講師ということは、大学内のジェンダー差別を感じます。優秀なお二人が学内では専任の女性教員・研究者と同等な待遇を受けていない現実がありますね。ジェンダー内の女性差別もあって、EUのように正社員・非正社員に給料の差別がないように、研究環境においても差別がないのが当然で、しかし、お二人の優秀な方々が、存分に能力を生かすシステムではないことは残念です。既存の環境≪システム≫を、常識を、認識を疑うことからですね。またシェアリングの精神の美も感じたいものです。超格差社会を是認する研究者・教育者ではないですよね。良識の府であり、真実の滴を、正義を、ひたすら追求する使命をもった大学ですからねー。←現実はネオ・リベラリズムの合理主義が中軸なんでしょうか?運営のための組織論なんですね。企業と同じ論理がそこに流れているのですね。
彼女たちは先陣を切って走っている研究者ですね、エールを送ります。
ただ、このテーマはもっと多くの研究分野の方々を包摂できるかと思います。また別のテーマで同じ時代を耕すことも可能かと思いました。発表メンバーが変われば、出てくる議題にまた変容があり、膨らみもでてくるでしょう。まずは多くの参加者と直に対峙し話し合うことですね。
トライアングル・コンタクトは、単純に沖縄・日本、東アジア、アメリカが思い浮かんでくるのですが、太平洋諸島、ケルト文化などにも関心をもっているので、世界の接点としてのコンタクトゾーンにまだ多様性が感じられますね。最近アジア研究が盛んで、日本からの目線は沖縄・台湾・アジアときますね。日本はアジアに包含されていないような括りが見受けられます。沖縄はアジアに包含されますがー。
基本コンセプトを見ると、かなり野心的な試みだと思います。面白そうです。そういえば、「琉球民族独立総合研究学会」のシンポジウムやフォーラムやコロキウムはいつなされるのだろうか?