シュールな人生の物語、人間の生き方は様々、生き死にの無数のドラマがある。
ツイターで以下のつぶやきがあります。
小谷野敦 @tonton1965 高橋和巳の小説は通俗だと柄谷行人が発言して論争になったことあり。私の『現代文学論争』に詳しいです。
高橋和己の小説を読んで、面白いと思いました。全共闘世代の作家の精神ですね。病で伏せた妻との性の営みなど、人間の業のようなもの、男たちのエゴイズムなど、見えたような気がしたのでしたがーーー。隣のテレビではDVを扱った犯罪物語をやっていたようです。夫たちのDVで苦しむ妻たちの姿が昨今よくドラマになりますね。夫のDVに耐えられなくて妻たちが夫を殺す物語は意外と登場していますね。また女たちが共同で仲間のDV夫を殺して逃げるような物語も以前放映されていたと記憶しています。隷属され縛られる魂は自らを解放するためにマスターたちを殺さざるをえないという物語のパターンとしては単純な構図が流れます。誰が主人(マスター)で誰が召使か?あなたはあなたの精神の主人・マスターなのだろうか?誰かに属する精神の奴隷なのでしょうか?
ああ、「テレーズ・デスケルウ』byフランソワ・モーリアックがありました。夫を毒殺しょうとした妻の物語でした。先駆的な物語ですね。そういえば夫殺しの物語は紀元前にあっただろうか?子殺しはあったね。夫への復讐のために最愛の子供たちを殺すギリシャ悲劇です。母親たちの中に秘められた衝動は凄いマグマが常に渦巻いているのかもしれませんね。強迫に襲われる多くの女性たちがいるのかもしれませんね。多くの男たちが社会の主体として立つ競争原理の中で、従属する妻や娘たち、愛人たちを己の権力欲の犠牲にする構図もたくさんありますね。つまり女性たちには主体はありません。従属する者たちです。誰がマスターで誰が召使か?
一方で妻殺しの夢を見る夫たちもいるようです。現実には多くの妻が殺されていますが、妻に殺される夫の数値は低いですね。
「妻殺し」の夢を見る夫たち |
ドイツ・ロマン派から辿る〈死の欲動〉の生態学 |
中村靖子[著] |
2013年3月15日発行 |
定価:4400円+税 |
四六判・ハードカバー・424ページ |
ISBN:978-4-87984-314-2 C0098 |